第一話 理由も無しに追放はないでしょ!
よし!取り敢えず神界とやらを作るか...えぇーっとぉー?確か...
『能力 【創造之神】〔神界生成〕〔神族召喚〕!』
って言うんだったな
《確認しました。
個体名 [神野 創始]能力 【創造之神】を使い、神界を生成...成功しました。
続いて能力 【創造之神】を使い、神族を召喚...成功しました。》
その声が消えた瞬間体にかかる重圧が俺を潰そうとする
そして、10秒後突如として神々しい門が現れる、同時に重圧も消えた
門の大きさは12階のビルが軽々しく入るほど大きく。
門から溢れ出る神々しいオーラはこの暗い宇宙を明るく照らしている。
門の彫刻に、数多の天使が彫られていて、
その中でも神々しくも大きく彫られているのは、かの七大天使達。
その門が空中...俺の目の前に浮いていた。
『すごぉー...』
凄い...〔神界生成〕って言っただけなのに...
俺は目の前にある門の前で固まっていた、そんな時だ
《称号名 【創造神】よ
中に入りなさい》
また謎の声が
『誰だ?』
辺りを見回しても誰もいなかった
『まあいっか』
転生してからこの頃精神が強くなった、これも耐性の中にあった精神攻撃無効ってやつのおかげか?
まあいいや取り敢えず中に入ろう
《懸命な事です》
俺が近づくとギギギギギギィッと重そうな音を立てながら扉が開いた
その時だ、扉が開いた瞬間に至近距離で太陽を見たような感覚に陥って
意識が途絶えた
☆☆☆☆☆
『.......様....造神様!創造神様!』
『あ~...誰だぁ?』
『寝ぼけないでください!何で仕事中に寝ているんですか!!』
どうやら俺は仕事中に寝ていたようだ、仕事は(ワーカホリックなので)
『...終わってる』
『だから寝ぼけないでください!もうっ!こうなったらぁ』
スゥーとこの宇宙空間で魔法を使って水分を集めている
俺に水の究極魔法をぶっかけようとしている彼女の名前は海の女神テティスだ、
多分第184世界の海に問題が起きたのだろう、それでどうするか聞きに俺の部屋に来たら、仕事中に寝ている俺を見つけた...という感じだろう
ちなみに今思考加速を使っているので彼女は止まっている、よっこらせっと
と言いながらティス(テティス)を重力魔法で逆方向にむかせた
よし、じゃあ、思考加速解除
『極大水球』
チュドォン!...ザッパァン!
究極魔法が打たれた後は湖が出来ている
俺はそれを結界魔法を使ってプールを作る
『ふぃーっと、仕事中に寝てたのが悪いんですからね!ぇーってええええ!』
扉に向かってティスが叫んでいる、気付いたみたいだ
『お前なぁー...室内で究極魔法つかうなよぉー』
『なんでぇー!』
『思考加速使った』
『成程...じ、じゃあ仕事は?終わったんですか?』
『おうよ』
バサッっとティスの前に投げた
『拝見させてもらいます』
『いぃーぞぉ』
――10分後――
『うそ...終わってる』
『そうだろぉー...んで?海は大丈夫か?』
『...え?なんのことですか?』
『え?』
『え?』
『いや、じゃあ何しに来たんだよ』
『仕事してるか見に』
『なんだ、そういう事か』
『はい』
『最近暇だったから、なんかあったのかと思ったじゃん』
『...最初の頃は沢山仕事あって毎日大変だったのに...今は世界が安定して、仕事が減ってるんです』
『そぉーだよなぁー』
プルルルル
『おや?創造神様、魔法電話が鳴っておりますよ』
『あ?おお』
プッ
⦅創造神様ですか?こちら防衛省の防衛大臣クロノスです⦆
『どうしたの、クロノス』
⦅すいませんが急いでこちらに来ていただけないでしょうか⦆
『暇だからいいぞー』
⦅では、後ほど⦆
『あぁ、またな』
プープープープッ
『どうされました?』
『今すぐ、防衛省に行かないと行けなくなった』
『まぁ』
『お前も来るか?』
『えぇ、勿論』
『よし、じゃあ転移』
『転移』
目を開けたらそこは防衛省の入り口
『おっ、ついた』
『...あれ?いつもならここで歓迎されるはずなのに...』
『いいじゃねえか、暑苦しくなくて』
『それもそうですね』
『おぉ、つきましたかお早いことで』
こいつが、クロノス
『なぁ、中に入らないか?』
『いえ、急ぎ用なので外で』
『...で?何の用ですか?』
『えぇ、貴方の事なんですが』
俺の事?なんかいけないことしたかな?
『はぁ...』
『貴方をこの神界から永久追放させていただきます』
は?
『なぁ⁉何でですか!!』
『君は関係ないでしょう』
『関係あります!』
『関係あるんだったら、貴方も一緒に追放ですよ?』
『えぇ、構いません、ただ何で創造神様が永久追放なんですか?』
『...いいでしょう、答えはねぇこの男が邪魔なんですよ、私の計画に』
『それだけで?しかも貴女の一存だけで?できるわけないじゃない!!』
『それがねー...出来るんですよ』
『有り得ない...』
2人が言い争っているが俺には聞こえない。
追放だって?願ったり叶ったりだなって事で。
『永久追放、受けるよ俺』
『そうですよねぇー受けますよねー...って、は?受けんの?』
『あぁ、受けんの』
『噓...ですよね?』
『おうよ、ティス』
『えぇー...』
『おう、行くぞ』
『えっ?どこに?』
『追放されたんだから』
『だから?』
『あそこに行くんだよ』
俺の指の先には俺自ら作り上げた――即ち――地球だ。
『え?もしかして創造神様が下界に行く....なんて事はありませんでしょうね?』
『え?そうだけど?』
『フフ、フハハハハハ!これは傑作ですねぇー!』
クロノスが腹を抱えて笑ってる
『まさか!創造神ともあろう者が!下界に墜ちるなんてねぇ~!』
『おう、2回連続で社畜とかもう飽きた』
『フフ、そうですか...そんなに行きたいのでしたら送ってあげますよ』
『おっ、助かる』
『では、永遠に、さようなら』
クロノスは前に手を出して横に振った、その顔に嫌味ったらしい笑顔を浮かべて
☆☆☆☆☆
「いてててて...あいつ何も、高さを地上まで1000万mにしなくても...」
「ええ...そうですね...って言うか見ました?あいつの最後の顔!吐き気を覚えましたよ...」
「まあいいじゃないか...ほら、見てみろ」
「何をです...って、凄い綺麗...」
当たり前だ、これまで真っ黒な宇宙と惑星しか見たことがないのだから。
この景色に圧倒されても驚くことじゃない。
俺達の目の前には...
木や花、空などが反射した自然界の鏡みたいな湖
耳をすませば聞こえる風に吹かれて鳴る木の音
奥に見える山はかの霊峰富士に似ていて
この景色を言い表せれる言葉は のどかな自然の景色
「...すごかったんですね、下界って」
「おいこら、下界言うな」
「はい、すいません」
「まだまだこれからだよ...人類が生み出した物はもっといっぱいある、だから驚くのはまだ早い」
「はい!一生ついていきます!」
「何でそうなる...」
ふぅー...やっとだ、やっと始まる、俺の異世界スローライフ!
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