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比翼のインスタントサモナー  作者: 月読雨月
5章 戦いの末に
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11話 憧れと停戦

憧れと停戦




「そういえば、見た目はずっとそのままなんですか~」


「うん、時間経過しない空間にいたから、時間経過での変化もないし、向こうだとボディリメイクも無理だし」


 数時間後、やっと泣き止んだあたしは少し気になった事を聞いてみた。と言うか、まだ、泣きたいけど、そう言う訳にはいかない、まだ戦闘中だ。だけどまだ、動きたくない、信じられない。片翼が引きちぎられた気分だ。


「それで、本当に、本当に! 奈波ちゃんを蘇らせられるの~?」


「うん、大丈夫。けどまあ、4歳ぐらいの外見になっているだろうけど。だから、君はその記憶を奈波ちゃんに返すために私たちに付いて来てほしいんだ。付いて来てくれる?」


「うん~」


「わ、わた、私も付いて行っていいですか?」


 真美の奴! そんな事言って! 絶対に、付いてこさせない!


「いいよ、そのために助けたんだし」


「珠樹さん!? なんでこんな奴連れて行くの?!」


「まあまあ、人が多い方がいいし。何より奈波ちゃんの事を蘇らせるのに積極的だよ」


 すごく悩む。たしかに、こいつは奈波ちゃんのためになら何でもしそうだね。なら、


「……停戦だよ。ここから、奈波ちゃんが復活させるまでの間」


「分かりましたわ、……ありがとうございます」


 真美はあたしを直視できないようで、少し目を背けながら言う。そして少しの間沈黙が続く。あ、そうだ。


「あたしは、奈波ちゃんの舎弟に子の事を伝えに行くよ~。じゃあね~」


 少しの居づらさを感じて、あたしは飛び出した。



 間違いと正しさ



「と言うことで、あたしは、奈波ちゃんを蘇らせるために、全世界を敵に回すよ」



 あたし、光は、松平とその傘下に対して話していた。


「どうしてだ!?」


「そりゃもう、親友の死が受け入れられないからだよ」


 松平が首を横に振る。


「そうじゃない、なんで、あの強い、犬飼の姉さんが死んでしまったんだ!」


「そ、それは、あたしのせい、だよね。あたしがあいつらから、真美から奈波ちゃんを守れなかったから……」


「違う! その敵が悪い! だから、だから! 俺はその真美ってやつを許せない! 仇を討つべきだ」


「……そう思うよね。でも、奈波ちゃんを蘇らせるのを手伝ってくれるって言っているんだ」


「そうか、だが、それ以上に、犬飼の姉さんが言っていた、世界を壊してまで、自分の理想を成立させるのは間違っている。という感じの話を思い出すと、犬飼の姉さんが望まない気がする。だから、俺たちは袂を分かつここでサヨナラだ」


「……そっか、分かった」


 松平達のアジトから出ていくあたし。少し涙が出てきた。みんなにも助けてほしかったそんな気持ちで。



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