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比翼のインスタントサモナー  作者: 月読雨月
5章 戦いの末に
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7話 八艘跳び

 罠




 儂たちは、空をとんでいき、大阪城の天守閣に着いた。そこに居たのは、


「どう? あたし一人で驚いたなの?」


 一人だけだった。たしかあの娘のマネージャーと呼ばれていた子だったかしら。


「ええ驚いたわ。でもそれだけ。儂たちは戻るまで」


「あたしを倒さないと戻れないの!」


 そういうと、周りの海が暴れ出し、大阪城を飲み込むように波が襲ってきた。


「な、お主、この水の量、共に死ぬ気か!?」


「いいえ、違うの」


 次の瞬間、すべての波が凍り付いた。


「ここから逃がさないの!」


 そして、さらに飛び上がり、天井に引っ付きどこかから出て来た水で防壁を作って篭ってしまった。


「そのまま篭る気ね。なら儂が道を作るから、皆で脱出するしかないわね」


「あ奴を強引に倒してしまえばいいのではないのですか?」


「そんなことしては、儂たちも海の藻屑よ」


「あ、そっか。そうですね。倒したら氷状態の溶かれるからですね」


 そう、氷が溶けると、此処は海の中に消える。だから、此処から脱出は必然。成程、敵が海上に居城を構えたところはこういう事だ。


「ならお前たちはさっさと逃げろ」


 ジュピターが上を見据えてこちらに言葉を投げる。


「俺は、こいつを倒して、海を戻してから追いかける」


「なら、30秒くれるかしら。その間に脱出するわ」


「30秒でなんて逃がさないの! それどころか、此処で凍らせてやるの!」


「出来るならやって見せなさいな。ところで、この城が何故すべて黄金で出来ているか知っているかしら?」


「この城を作った奴の趣味の問題なの! こんなの悪趣味なの!」


「あ、悪趣味。まあいいわ、この黄金はすべて、私の魔力で作った物なのよ。つまり」


 大阪城が溶解して、儂の体に戻ってくる。そしてその大阪城があった場所から儂たちは離脱を開始した。


「回収は容易って事よ。ではさようなら」



 八艘跳び



 さて、30秒過ぎたか? 俺は、笹の葉で作った船を氷の天井に向かって放り投げる。


「くそ、くそ、くそなの! ひらひらと避けて! さっさと貫かれろなの!」


 さっきから氷柱が落ちてきているが、そんな物まったく当たる筈が無い。そして、笹の葉の船を飛び乗りつつ、天井へと飛んだ。


「なっ!? どうやって! いや、空を飛んできているだけなの! それなら」


 氷を分厚くしたか。だが! 俺は、足場となっている、笹の葉を思いっきり蹴って、


「八艘跳び!」


 半重力状態にして、空に向かっていた笹の葉を軽重力にした体で八艘の笹の葉で加速させている斬撃。これで、


「まあ、一撃だな」


「な、なんで……な……の?」


 そのスピードのまま俺は元に戻った海水を突き抜け、空を飛び、仲間の元へと向かった。その際海底に何かあった気がしたが。


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