5話 六等分又は七等分の……
六等分又は七等分の……
あたしこと光は今、控室で座っている。なんで? それはもう、欺くためにだよ。
「佳奈様失礼しますなの」
「うん」
「影武者作戦うまくいきましたの。なので今から」
あ、なんかマネージャーさん欺こうとしていると、能力が伝えてくる。ならやっぱり、
「死んでください!」
咄嗟に椅子から立ち上がり、ナイフを一線。マネージャーを一薙ぎした。
「バレてたの!?」
やっぱり復活するか。悪魔憑きって言ってたもんね。でも、
「これで捕縛っと~」
縄で縛った。そして、ついでに動きづらいように一撃入れた。
「って、あなた、光さんなの……、佳奈様は?」
「そりゃもう、アイドルなんだからステージにいるよ~」
「なら、よかった、の」
「? なんで~、あ、気を失ったね~、でも皆に共有だよ~」
あたしは念話を飛ばした。でもこの子たちが殺そうとしているなんて、どういう事なんだろう?
「ふむ、よかったと言って力尽きたか。では我等は警戒を強めよう」
『そうだね~。何か嫌な予感がするもん』
周りの人たちはすでに逃げているな。なら、
「出雲、お主はパレードの乗り物の上に居ろ。我が守ってやる」
「は、はい!」
我ことサターンは、出雲を守るために土による防壁を展開。その瞬間に、発砲音。かなり遠い!?
「防壁追加! ヴィーナス様、探知お願いします」
「もうやっているわ、よし見つけた。観覧車から!」
「了解しました。我が行きましょう」
早速、ワームホールを作成。敵の後ろに出る。しかし、そこにいたのは、
「おや、主を裏切るか。SPとはたしか、馬廻のようなものでなかったか?」
「うままわりと言うのは知らんが、俺の主は、真美の姉さんだけだ」
「成程。全容が見えてきたが、何故、歌姫を殺すつもりなのかが解せない」
砂筒で、思いっきりぶん殴る、そしてSPだった男はそのまま観覧車から転落した。
「皆、黒幕が見えた。真美だ」
「真美!? だとすると、マズイ! 今護衛のために、パレードの乗り物の上に登って行ったわよ!」
『なっ!? 今守りを解く、すぐに追いかけてください!』
「分かったわ」
サターンの話を聞いて、儂、ヴィーナスは急いで、乗り物の上へと向かう。しかしそこには、
「遅かったわ」
血だまりに沈んだ出雲と、それを見ながら、
「くそ、くそっ!」
となぜか怒っている真美がいた。
「主犯が何怒っているのよ」
「私は出雲と、武備を倒すつもりだったのに、一番邪魔だった、武備がなんで生き残っているのよ!」
つまり、この子はその似た二人、を狙って……いや、と言う事は、まさか!
「一人の人間に戻すつもりね」
世界を六分割ないし七分割してきた世界なのだから、この世界の上の世界さらに上の世界から見ると、人の思考を6分割していることになる。その分動きも遅くなるし、考えもまとまらなくなる。それを元に戻すには、並行して思考している、人物を消してしまえばいい。たしかにこの二人の魔力色は一緒、寸分の狂いも無く。つまり同一人物。そして儂たちはその魔力色と同じ人物を知っている。そしてその子は、真美と友達だと言っていた。なら、
「全員! 第一護衛対象を光に設定しなさい!」
『え、どういう事~?』
『わ、分かった』
皆分かっていないようけど、動き出す。
「こいつ、奈波を完全な状態に持って行くつもりだ!」
『?』
皆は事の異常さに気が付いていないみたいね。でもこれはおかしい、何故そのことに気づけたのかが謎だね。
「分かったわ、じゃあ、一九の言う通りに撤退するわ」
ほう、今撤退するなら、追撃を行うのみ! そう思っていたのに、瞬間で姿を消してしまった。
『相手もワームホールを使ったようです。これでは追いきれません。ヴィーナス様、此処は』
「ええ、分かったわ、一度戦闘は終了。でもどうしたものかしら」




