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比翼のインスタントサモナー  作者: 月読雨月
5章 戦いの末に
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1話 大阪行くとき……

 大阪行くとき……




「大阪?」


「ええ、大阪にござる」


「ええ、大阪ね」


「大阪かぁ~」


 僕の質問に、ムーンさんと、ヴィーナスさんが答える。それに、光ちゃんがのほほんと復唱した。で、大阪がどうしたのかというと、次の目的地なのだ。そこに、最後のエルピス、ジュピター・エルピスがいるらしい。


「にしても、かなり遠くまで来たみたいね」


「と、いうと?」


 ヴィーナスさんの発言に疑問を持って、訊いてみる。すると、


「ああ、それはだな。我らエルピスは1つの世界に1人いるのは知っているな? で、そのエルピスは、太陽神への対抗、悪魔の封印と、大陸の浮上権を担っているんだ。その大陸はアトランティス・レムリア・ムーの三つ、各世界にあるんだが、魔法世界と魔術世界にアトランティス、最良世界と両立世界にレムリア、機械世界と絡繰り世界にムー。という感じで存在する。で、今回追っているのは、ジュピター。いたのは、この世界、魔術世界のアトランティスだ。アトランティスは大西洋つまりそこから移動してきたことになるな」


「成程ね。とりあえず、かなり移動してきたって事だね」


 サターンさんが答えてくれたけど、頭の整理が追い付かずに最後の言葉だけを聞いて答えた。


「奈波ちゃんは~、考えるのをやめた~」


「光にばれてる!?」


 現在地は機械世界のアメリカ、戦後処理後だ。やっと解放されて、出発の目途が立ったところ。今から文の研究所に戻って、皆を乗せて最後のエルピスを探す旅に出るよ。って事で話をしていた。


「よし、じゃあ、研究所に跳ぶよ」


「うん~」


「御意」


 口々に皆了承する。そして、皆で、アミ人形も転移陣に乗せて転移を開始した。




「ただいま~」


「お帰り、大丈夫か? 一週間も定時連絡がなかったから、半数は逃げだしたぞ」


 アミのお父さんと思われる人が言う。ここは文さんの基地、今まで戦艦に乗っていた人たちの安否を確認、今後の相談、補給のために戻ってきたんだけど、


「え、一週間!? どういう事? けど、半数はいいよ。これ以上は付き合わせるつもりないし、君たちもいいよ。ここなら、追われないと思うし」


「まあ、そうだな。だが、俺たちは君たちの力になりたいと思うんだ。すこしでも、戦えなくても」


「……ありがとう。じゃあ、皆で船に乗って、大阪を目指すよ。そこに、最後のエルピス、ジュピター・エルピスを探しに行くよ」


「「はい!」」


 皆が答える。で、


「文さんはどうする? ここに残るのかな?」


「ええっと、あたしはここに残るよ。やらなければならない事が有るんだ」


「何?」


「この後の戦いのために、やらなくちゃいけない事が有るんだ」


「この後の戦い?」


「うん。あ、もう行った方がいいよ。そろそろ夜になるからね」


「え、どういう事?」


「場所は大阪湾に転移でいいかな?」


「う、うん」


 港に出ると、マーキュリーさんが、船を準備していた。


「でも、こんな大きい物を転移させるのって難しいんじゃ?」


「そこまでではないよ。時間はかかるけど。ほら、あの潜水艦とかも転移してきていたでしょ」


「それもそっか」


 文の言葉に納得すると、僕たちは船に乗り込み、転移した。


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