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比翼のインスタントサモナー  作者: 月読雨月
4章 火の機械世界
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14話 時間がずれてる!

 時間がずれてる!




 ついて来たがる松平を何とか説得して敵地から離れていったのを確認した後、船に戻り、僕、奈波は寝た。そして昼前。


「僕七日間寝てたの? へ?」


「おはよ~、奈波ちゃん。なんか世界の時計がおかしくなっちゃったみたいだよ~」


「やっぱり、時計おかしいよね?」


「うん~。そうだね、ってあれ~? 端末に連絡が~」


「僕の方も来ているよ」


 内容を見ると、後で、作戦室に来るようにという端的な文章が、文から届いていただけだった。


「それにしても、昨日は魔法少女たち裏切らなかったね~」


「うん、そうだね。今日こそしっぽだしそうだから、集中して見ていくよ」


ふんす、と気合を入れて、作戦室に入ると文が、


「二人とも来たね。この後、作戦報告したら、君たちは、敵地に飛んでもらおうと思っててね」


「どういう事かな~」


「簡単に言うと、飯野が、こっそりショートカットを張っておいてくれて、工作が簡単になったんだ。だから、工作をしてほしいってことだね」


「ほーう?」


「で何をするかというと、向こうにいる飯野の話を聞きながら、あちらにあるアミ人形を9時ごろに飛ばしてほしいんだ」


「え、あの凄い重い人形を飛ばす? 無理だよ!」


「何とかなると思うよ~」


「アレ? 光ちゃん何とかなると思うの?」


「うん、多分だけど、朱雀や、青龍、鳳凰たちの力を借りれば、1メートルは~」


「え、1メートルじゃダメなんじゃ」


「ううん、それで大丈夫だよ」


「分かったよ。じゃあやってみるよ」


「ありがとう、その前に、皆に報告事項があるから甲板で待っててね」


「は~い」


 甲板に出て、少しすると、魔法少女と、機工少女が出て来た。


「皆、少し作戦を変更するのだけど、その作戦立案を、アミと皐文に任せることになったんだ。だから、二人の言う事を聞くようにって話だよ」


「え、そのために私はカレー作りを止めさせられたの?」


 なんか式がキレている。カレー作りがそんなに大切だったのかな? と言うか今日の昼ごはんはカレーの日じゃなかったけ?


「え、うんそうだけど」


「こちとらカレー作ってたのよ! おいしくできなかったら、明日カレーにしてよね!!」


「あ、ハイ」


「よっしゃあああああ!」


「……いやナニコレ? まあいいや。じゃあ僕たちは、夜まで動けないって事でいいのかい?」


 僕は思わず突っ込んでしまう。なんでそんなにカレーに命かけてるんだよ。


「いや、それが、14時に敵襲が行われるって話だよ」


「どこからの話だよ」


「それは秘密だよ」


「何故に? めっちゃ気になるんだけど」


「まあまあ」


「とりあえずここで解散だよ」


 とりあえず、皆を信じて僕たちは敵地への侵入を開始することにした。


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