8話 空飛ぶ円盤
空飛ぶ円盤
爆撃を追えて数分、敵残存は少ないと判断、一旦そろそろ敵の位置を掴んだ皐文さんから連絡があってもいいと思うんだけど、
「奈波ちゃん~、あ、あれ」
「ん? 何あれ? 空飛ぶ……円盤?」
見た感じ空飛ぶ円盤としか言いようがないそんなものが飛んでいた。でもデカすぎない? 空を覆いつくすほどデカいよ。そしてそこから敵が飛んできているのが分かったよ。さらに、地上にも援軍が来ているのも分かる。
「光ちゃん、もうひと頑張りだね」
「うん~、行こう。奈波ちゃん」
『二人とも、聞こえるかい。簡潔に話すよ。あの出っ張っている赤い光線を発している部分を破壊するんだ』
「了解、文さん」
「分かったよ~」
二人で返事すると、飛び立って、
「あ、あれがそうだね。雛は攻撃を開始しているよ。僕たちも行くよ!」
「い~く~よ~!」
敵を落としていく、強いけど、でもサモンエッグの召喚獣の追跡力からは逃げられない。敵戦闘機、敵の飛空士はどんどん落としていく。そんな事をしているうちに、光はブーメランを周りに飛ばしながら、本人は、レールガンで赤い光の発生源を撃ちまくっている。あ、僕も! 青龍を呼び出して、赤い部分を攻撃させよう。そうこうしているうちに、円盤はどんどん高度を下げていく。
『よし、一時撤退だ!』
サターンさんの通信が入った、雛が発光弾で合図をくれる。よし撤退を……。ってあれ、敵が一斉に円盤を攻撃しだした。落ちる前に出来るだけ小さくするつもりかな。っと、地上から砲弾と、矢が飛んでいく、そして、
轟音
その二撃で粉々になった。これじゃあ、敵に被害があまり出ないかも。
『皐文。作戦はうまくいったかな?』
『円盤が粉々になって、敵は健在。このままじゃ敵の親玉との決戦どころか、残った敵を倒さないと、アイツらには近づけないよ。文どうする?』
『そ、そんな、私の作戦が、崩れるなんて! どうしよう! 一時撤退かな? その方がいいよね、ヴィーナス』
『いいや、このままで行くわ。雛、奈波、光は再度発進。サターンは転移の準備! マーキュリーは、艦載機を飛ばして! 儂は全力でリソースを作り続ける』
その言葉に、アミが、少し怒り口調で、
『そこまでして、あの敵は今すぐ倒さなくちゃいけないの?』
「僕たちは、どうにかして、エルピスを集めなくちゃいけないからね、僕はなんとしてもやるよ」
思わず僕は、発言してしまう。
『僕も、アミの言葉に賛成かな? 一時撤退したほうがいいかも。修理や修復はされるだろうけど、死んだ人間は生き返らないから、人員は減ったままだよ。なら、少しこちらも回復したほうがいいかもね』
少しむっとしたけど、
『分かったわ。儂も少し頭を冷やすべきだね。じゃあ、一時撤退よ!』
「うん」
『了解』




