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比翼のインスタントサモナー  作者: 月読雨月
4章 火の機械世界
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2話 ドタキャン

ドタキャン




 三人ともくたくたになって、それでも、次は褒められたいと思って、船内で連携攻撃の作戦を練っていると、ドアが開いて、


「悪いが、明日の朝に出港するぞ」


 ドアが開いたけど姿は無し……じゃない、師匠だ。本当に、気配がないなぁ。


「ドユコト? 僕は明日用事あるんだけど」


「ならキャンセルだ。明日からすごく忙しい。自分はさっき機械世界の強制転移機を破壊してきたところだ。これによって、他の所、同じ座標なら転移可能だ。だから、機械世界に仕掛けをしに行く」


「ア、ハイ。しょうがないかな。わかったよ。僕たちはどこに行けばいいの? と言うか、仕掛けるっていうのは攻撃を?」


「いや攻撃ではなく、各地に行く。そして、この機械を置いてきてくれ」


「な~に、これ~? ホログラム~?」


「ちょ! いきなりボタンを押しちゃだめだよ。もし兵器だったらどうするつもりだったんだい!」


「ごめ~ん。で、これ何~?」


 思わず僕は、光ちゃんにツッコむ。あんまり意に介していないように、ニコニコしたまま光ちゃんは返してきた。その暢気な僕たちを見て、飯野師匠は、


「……はあ、これは、光の言った通り、ホログラムだ。それ以上でも以下でもない」


「どう使うの?」


「だから、ただただ立体映像を映すだけだ、だが、それを人気のない場所に置いて来てもらう」


「え~、いいよ~」


「どっちなんだよ。まあ、それを置いておくだけでいい、簡単な仕事だ」


「本当かな? それだけでいいのかな?」


「いいんだ」


「でも、それでどうするんだろ~。何か重要なことなの~?」


「分からん。だが、保険だと聞いている」


「保険?」


「ああ、発動させなければそれが一番いいって事だ」


「へー。でも用意するんだね」


「ああそうだ。少し時間がかかるがやっておく価値はあるそうだ」


「分かったよ。で、どこらへんにその機械を置くのかな?」


「ああ、それだが、世界のいたる場所においてもらう」


「「「は?」」」


 あ、いままで黙っていたアミさんも声をあげた。そりゃビビるよね。どういう事なんだろう?


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