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比翼のインスタントサモナー  作者: 月読雨月
2章 牢獄塔
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4話 ご挨拶

 ご挨拶



「なぜだ! なぜ、此方に向かってくる! おかしいだろ!」


「そうですね。なぜでしょう?」


カメラがこちらに向かって破壊されていくのが分かる。それもかなりの速さでだ。だが、カメラには誰も映っていない。死角から破壊されているのだ。だが、そんな死角はあるはずないのだ。たしかに、少し怪しい影はあったし、矯正監には伝えた。が、向かわせた部隊は全滅。そしてこちらに向かっているという事は、


「狙いは、マーキュリーですね」


「という事は、魔法世界だな! くそっ取り戻しに来たか!」


「違うよ~。ただ単に、マーキュリーを助けに来ただけだよ~。それに貴方には復讐をしたいなって思ってここまで来たよ~」


「はっ? 復讐だと! 俺に恨みを持つ奴なんてロクな奴がいない! 逆恨みと……」


矯正監は振り返る、私もそれとともに振り返ったが、矯正監の言葉が続かないのが気になる。


「あたしのこと覚えていないのかな~。おじさん」


「お、お前は! この世界にいないと思っていたが、戻って来ていたのか! 光」


ふり絞るような声、怯えている? 矯正監を見ると、顔面蒼白になっているな。なぜこんな小娘に、って何故こんな所に侵入者が!


「復讐のためにね~。おじさんのせいで、あたしは~、ずっとここの牢獄暮らしだったんだよ」


「そ、それは、悪かった。それは俺のせいだ。だから、許してくれ」


「……いいや、まあ、許してあげるよ~。じゃあ、あたしたちの邪魔しないでね~」


「ああ」


そういうと少女は背を向けてドアのほうに歩いていく。すると矯正監は銃を取り出し、少女に向けて銃を、


「おじさん、忘れてないよね。あたしに嘘を見抜く力があることを」


「! あ、ああ忘れるものか」


矯正監は銃を下ろし、少女はそのまま去っていった。


「おい、マーキュリーの牢獄に向かうぞ」


「は、はい、わかりました。最短距離で参りましょう」




「お待たせ~」


その声が目の前から透明になっているであろう、虚空、いや光から聞こえてきた。


「お帰り。どうだった? 話して分かってもらえた?」


光は刀を収た様で、姿を現したよ。


「ううん、多分立ちはだかるよ~。邪魔しないでね。って言ったら、ああ、って言ってたよけど、それは嘘だったよ。私のセンサーが反応しているからね~」


「わかったよ。でもどうしようもないから、このまま進むよ」


そう言いつつ僕は、光から刀を受け取り、刀を抜いて、姿を消し、また偵察に向かう事にしたよ。


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