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32 これからのこと

母さんが寝てから二週間経った。

母さんが起きるには世界の危機を救わなきゃいけない。

これからどうしたらいいんだ。クリスタルは直したけど。根本的な問題は解決していない。


「親父、これからどうしたらいい?」


「まずはそうだな、人界を滅ぼそうとしている魔王を止めなければならないだろ?」


「危険なヤツがいるってこと?」


「ああ、魔王ゲールトルド。ヤツ自身は大したことないが、ヤツの持つ軍勢が厄介なんだ。もしも人界に攻め登ってきたら、とんでもない被害が出るかもしれない」


「ゲールトルドか。我も前に会ったことがある。だがヤツは話を聞くだろうか?」


ミーアゴッズがうーむと唸りながら考え込んでいる。


「どうする? ゲールトルドの城に忍び込むか?」


グレイの提案に、


「俺は正面から説得したい」


「コンクレアスよ、そなた、魔王にあるまじき清廉潔白さだな」


ミーアゴッズが驚いている。


「リゼとの恋にしたってさ、根は真面目なのよ」


ドラゴノーラは紅茶を飲みながら呆れていた。


「よし、ゲールトルドの元へ行こう」


それぞれが準備を始めた。





魔界の大地へとゲートを使って降り立つ。

魔界のクリスタルは直ったが、魔界の大地はそこかしこ亀裂が入っている。父さんは土を触りながら、


「俺が魔王だったころは、魔界はこんなんじゃなかった。もっと緑にあふれ、恵み豊かな大地だったんだ。それが、クリスタルの崩壊とともに大地は割れていった」


「修復する方法は?」


「……、わからない」


「え? 親父、知ってたんじゃなかったのか?」


「もしかしたらまた、聖剣で治るかもしれない」


「いやいやいや、もう全部使っちゃったよ?」


「なんとかならないか?」


「ならないよ!」


ちょいちょい

パンサーが俺の袖を引っ張ってくる。


「なんだよパンサー、今大事な話をしてるんだ!」


「にゃー、もしかすると、もしかするんじゃないかにゃー?」


「え、何を言って……、あ」


そこには湖があった。以前、湖の女神がいたそっくりの湖が。

これはひょっとすると……、


俺は聖剣の代わりに持っていた長剣を湖に投げ込んでみる。


ボワワワワン

辺りに霧が立ち込める。


「貴方が落としたのはこの金の剣ですか?銀の剣ですか?」


「「きたあああああああああ。」」


封印されてたのに、母さんに吹き飛ばされた湖の女神を偶然にも発見したぞ。


「いいえ、そこは、金の聖剣でお願いできませんか?」


「え?」


キョトンとする女神。


「そこをなんとか。今必要なんです。聖剣」


「え、ちょっと、何言ってるかわからないです」


「いいじゃないですか。以前、封印された湖から救出しましたよね?」


「……、ゴホン。では、あなたの落としたのは、金の聖剣ですか?銀の聖剣ですか?」


よっしゃ!誘導に成功したぞ。


「いいえ、普通の聖剣です」


自信満々にキリリと言ってやった。


「……、正直者な貴方には、この金と銀の聖剣を授けましょう」


よおおおおおおし、聖剣を二本ゲットしたぞおおおおお。


ボワワワワン

女神は消えていった。


「なんか強請りの現場を目撃した気がするにゃ……」


パンサーよ。気にするな。


聖剣がキラキラと瞬く。

今、手に入れてすぐに使用することに若干の勿体なさを感じつつ。

俺はシーフだから聖剣を使いこなせないことを思い出し、出し惜しみをする意味が無いなと思った。

聖剣(銀)をかざすと、みるみるうちに大地の亀裂が直り、芽吹き始めた。


「聖剣の力、すごいにゃ~」


手元から聖剣(銀)が消えてゆく。

まだ金の聖剣がある。また聖剣が必要な場面があるんだろうなと思う。

大事にとっておこう。



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