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25 戦利品

先日、魔王城から貰ってきた不思議アイテムを庭に広げて詳しく見ていくことにした。

あの魔王城にあった物は怪しい。ローザが持ち帰った絨毯が意思を持って動き出したからだ。

絨毯くん(仮)はとっても感情豊かで、何かとローザの仕事を手伝いたがる。

ローザが高い所を掃除しようとしたら、絨毯くんは『俺に乗れ』という仕草をするので、乗ってみたら、宙に浮いたのだ。


「わ~、すごいね~、空飛ぶ絨毯だ~」


母さんが大変喜んだ。

ひょっとしたら持ち帰った物で、他にも凄い物があるかもしれない。


色々ある中で一番怪しい剣を手に取って見てみる。

禍々しいオーラを発している。

俺が使って呪われないのか本当に不安な一品だ。


「聖剣と聖剣の間に挟んだら聖剣にならないかしら」


「そんなバカな。オセロじゃあるまいし」


「ノンノン、リバーシって言わないとオトナの事情で大変なんだぞ☆」


「母さんが何を言ってるかわからない」


カタカタカタカタ


聖剣に挟まれた魔剣は震えだした。

徐々に禍々しいオーラは消え、代わりに神々しいオーラが剣を包む。


「うわ、ほんとに聖剣になった!?」


「うっそ、こんなことってあるのね」


また聖剣が三本になっちまった。

なんだ、三本装備させないと気が済まないのか、世界の意志は。


「どっかの誰かみたいに、手に二本剣を持って、三本目は口に咥えて三刀流にすればいいんじゃない?」


「どこの誰だよ母さん。こんなごっつい剣咥えられないよ」


装備出来ない剣ばかり増えてもなあ。


そしてパンサーが持って帰ってきたツボである。

高級そうなツボという点以外は問題さなそうだな。


「このツボはわたちの昼寝場所にするのにゃ」


パンサーが入るのに丁度いいサイズ感なのは認める。

ん?ツボの口のところに何か書いてある。

読めないな。

俺は袖でキュッキュッとツボの口をこすって拭いた。


ボワワワワワン


ツボの中から魔人が出てきた。


「にゃー! これはランプの魔人ならぬツボの魔人にゃ~!」


「あ、どうも、強欲のツボの魔人です。呼び出して頂きありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします」


強欲のツボの魔人はそれはもう謙虚な態度で出てきた。


「ええっと、願い事をですね、叶えたいと思いましてですね。なんでも仰っていただければ。あ、一つじゃなくていいですから。いくらでも叶えます。ぜひ叶えますよ」


「ん~。そしたらね、今日のお夕飯はカレーにしたいから、いいお肉だして!」


「かあさあああん! 願いがちっさいよ! もったいないよ!」


「その程度でよろしければぜひ叶えさせていただきますんで。」


こうして、我が家の食料事情が高級感あふれる仕様になっていきました。

魔人さんはいつも美味しい食材を出してくれます。

強欲のツボ……、強欲になるのは俺達のほうなんだ。

人をダメにするツボだね。


こうして、我が家には新たに絨毯くんとツボの魔人さんが仲間に加わるのでした


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