王女*1
まじで、まじで時間がなかったんや!…………明日はちゃんと書きます。
土日あたりに頑張って編集します。
王座を中心とした謁見の間。
きらびやかな装飾が施されているこの場所で、俺は片膝をつき震えながらその場にいる貴族たちからの視線を集めていた。
「公爵家の長男、ナノシア・アスフィリアと第一王女、アリス・エメラルドの婚約を認め」
なんで
「ナノシア・アスフィリアを王族の一員とし」
どうして
「ナノシア・アスフィリアを王太子とする!」
こうなったあああぁぁあああ?!
ーーーーーー
俺、ナノシア・アスフィリアは突然王都に向かうことになり、(無理やり)馬車でゴトゴトと揺られていた。
「ねぇ、父さん。まだ着かないの?俺、この揺れに耐えられなうぇ………」
そう。俺は馬車酔いをしていた。
だって仕方ないじゃん!
俺、馬車なんかに乗るの初めてよ?
そもそも馬車酔いすると分かっていたら対策してるっての!
「ハハハッ、ナノシアにも苦手なことがあるんだな!昔からなんでも出来てたから僕は嬉しいよ!」と笑いながらいう。というか喧嘩を売るなら買おうじゃないか!
「この前闇魔法で考えたんだけどさ…………更年期に頭に起こる自然現象を起こせるような魔法があるんだけどさ…………試しに実験してもいい?」と悪い笑みを浮かべながらいう。
アレですよ、アレ。
「実の父を実験台にしようとするのはやめてくれないかな?!
……………因みに、どんなことが起こるんだい?」
「要するにハゲる!」
「ちょ、まっ、落ち着けナノシア!今すぐ手に纏ってる黒い魔力を消して!
ま、まだハゲたくないんですけど?!
ぼ、僕そんなことされたら引きこもるからな!
そうなったらナノシアが公爵家の当主なんだからな!」と脅してくる。
っち。仕方ないが流石に引きこもられるのは困る。
スッと腕に纏っていた闇魔法を引っ込め、座ろうとした俺は強烈な吐き気に見舞われる。
ウッ、と言いながら蹲ると流石にまずいと思ったのか父が馬車を止めてくれる。
急いよく馬車を降りた俺は酔いを覚ますために遠くを見ることにする。
酔いを覚ますためには遠くを見るのが効果的なのだ。
ソフィーリアに聖魔法を使ってもらえばいいと思うかもしれないがあいにく今は母と一緒に寝ている。
その姿はまるで女神と天使のようで…………おっと話がずれた。
とにかくソフィーリアに聖魔法は使ってもらえないのだ。
因みに俺が使えばいいだろと思うかもしれないがそういう訳にもいかなかった。
何故か原因は分からないが、俺は回復魔法が使えないのだ。
バフやオートヒーリングなどは使えるのだが何故か自身への回復と他者への回復が出来なかった。
そんなわけで常日ごろからの身体強化によって鍛えられた視力で遠くまで見渡していき……………盗賊らしきものに囲まれている馬車を見つけた。
………………とりあえず助けにいくか。
「あ〜、父さん。襲われてる馬車があるんだけどさ、助けに行ってくるね?」
そう言って俺は自身にバフをかけてすぐに駆け出す。
途中後ろから「ちょっ、待ちなさい!ってはや?!」という驚いた声が聞こえてきたが無視だよ無視。
なんか前にもこんなことがあったなぁ、と思いながら、俺はかなり先の馬車目指して走り出すのであった。
ーーーーーー
「イーヒッヒッヒ!こいつぁ上玉じゃねーですかい!
こんな上玉ぉを伯爵のやろうが欲しがるのも無理ねぇわなぁ!お頭ぁ!ちょいと味見してもいいんですかぇい?」
「やめとけザボック。首を飛ばされたくなければな。」という強面の男。
こいつらは今、一人の女の子を紐で縛り上げて囲んでいた。
「あ、あなたたち。なにが目的ですか!わ、私は王女なんだから!お、お父様が聞いたらあなたたちは殺されるんですからね!」といいながら少女はキッ!と盗賊たちを睨む。しかしその目には明らかに涙が浮かんでいた。
すると沸点の低い盗賊が頭に青筋を浮かべ、「ああ"ん?」と剣を構え凄む。
「ヒッ?!」と少女が声を上げるが男は剣を振り上げ……………「あああああああぁあああああああぁあああああああぁ?!」という謎の奇声と共に吹き飛ぶ。
「ぶぎゃっ!」という声が響き、土煙がはれるとそこには謎の男が………………というか俺、ナノシアが立っていた。
男を踏み台にして。
「ん、んん……………こほん。えーー、盗賊の皆さん。
今すぐに引くなら見逃して上げましょう!まぁ引かないならそれ相応の罰を受けてもらいますがね!」と咳払いをしながら宣言する。
どうしてこうなったのかといえば、話が長くな……………らない!
割と近くまで来ていた俺は、少女が斬られそうになっているところをみて焦った。
結果、魔力を込めすぎた俺は予想外のスピードで男にドロップキックをいれてしまった。
因みに、ドロップキックをいれてしまった男の息子は完全に潰れただろう。
ぶつかった瞬間明らかに「ぶちゅ」という生々しい音がなったし……
それはそうとして、宣言した俺は周りを見渡す。
すると後ろから「ナノシア様?!」という驚きの声が。
くるっと後ろを向いた俺は、その姿を見て驚く。
なぜかと言えば…
「アリス?!」
そう。知り合いだったからである。
色々端折って2000文字程度になりましたが本来ならかなりいくはずでした。
なぜこうなったかといえばひとえに塾のせいでしょう…………まじで疲れた。