王都を目指して
時間あるときにおかしな点を直していくので許してくだせう……………久々に学校行ってきてめちゃくちゃ疲れたんじゃ。
「ナノシア、王都に行こうか!」
とある昼下がり
ソフィーリアと魔法の特訓をしていると、俺の父が突然そんなことを言い出した。
「いや、なんで?人多いじゃん、絶対。」と俺は答える。
この領地の街すら人が多いのに王都となったらそりゃもう…………ねぇ?前世がどうだったかは知らないがそもそもエロゲをやりこんでる時点で「うぇーい!」とかやってる奴らでないことは間違いないだろう。
そもそも、俺は基本的な常識が欠損…………………というよりはこの世界の常識を知らない。まぁ前世の常識もそこまで覚えてはないんだけどね。
「いやいや、公爵の息子が人多いとか言っちゃだめでしょ?だって公爵家引き継いだら領民全員と関っていかないと駄目なんだよ?」と爽やかな笑みで言う父。いや、ほんと………失念してたわ。
そういや俺、長男だから公爵家継がなきゃいけないんだった。
そんなのキツすぎるんだけど…………というかこの父、ほんとに22歳なのか?笑みとかまじで15歳くらいにしか見えんのだが…………
つか、結局なんで王都に行くことになるんだよ。
俺、色々忙しいんだけど。
「いや、結局なんで王都に行くことになってるの?俺、リアと一緒に居たいんだけど」という。
ソフィーリアと魔法の特訓をしなくちゃいけないからね。
いずれはダンジョン攻略に連れていく予定だし。
そう思いながら横目でソフィーリアを見るとボフッ!と音がなるほど顔を赤くしていた。いや、ホントなんで?俺、怒らせるようなことした?
「リア、なんか怒らせるようなこと言った?もしかして俺と一緒にいたくない?それなら俺、王都に行ってくるけど」という。
いや、正直行きたくないんだけど、ソフィーリアだって女の子だろうからなぁ、と思いながらいうと父が驚愕したかのような顔をして「まさかの天然だと?!」と驚いていた。
いや、俺ってそんな天然じゃないからね?勘違いしない派だからね?
そんなことを考えているとソフィーリアが顔を凄く一生懸命横に振っていた。
なにこれめっちゃかわわなんだけど。
そんなことを思っていると、父が驚きのことを言いやがりやがった。
「あ、忘れてたけどソフィーリアちゃんも一緒だからね?仮にも公爵家の長男が妾を決めたんだから国王さまに報告しなきゃいけないしね。
それに、ルルネが妊娠…………まぁ簡単にいうとナノシアの弟か妹が産まれるからね。
それも国王さまに報告しなきゃいけないんだ。
あ、国王さまに会うときはナノシアとソフィーリアちゃんも一緒だからね?それに、ナノシアは国王さまの娘さん…………つまり王女様の婚約者候補でもあるからそれについても色々、ね?
まぁ一応ナノシアとソフィーリアちゃんのことについては魔導通達で伝えてるから特に問題はないと思うけど」
oh………………………いや、まてまて待て待て?!
情報過多で脳が一瞬フリーズしたけどほんとに待って?!
ソフィーリアと俺のことについては1000歩譲ってギリギリいいかもしれないとして母さんが妊娠したってどういうこと?!
確かに最近夜異常に声が聞こえるなと思ったけどまさかそういうことだったの?!それにしても俺家で最近医者とか見てないけどなんで分かったの?っていや、そうじゃない!
そうだけどそうじゃないよ?!なんで俺急に国王と会うことになってんの?!さっき俺自分が常識ないと気づいたばっかなのに…………絶対不敬なことして俺死んじゃうんですけど!
それに、王女さまの婚約者候補ってなに?!聞いてないにも程があるんですけど?!
いや、ホント無理、脳が破裂するううぅぅぅぅぅぅ!
そんな感じで俺は頭を振りながら荒ぶっていたが、ソフィーリアのほうをみると落ち着いた。
だって、ソフィーリアってば表現とかじゃなくてガチで顔を真っ青にしながら震えてるんだもん。
手に持ってる魔法伝達用の杖で地面ガンガンやってるから小さなクレーター出来てるし。あれ、絶対聖属性のバフかかってるよガン積みで。
というかあの揺れ方はもうほんとにやばいね。
耳を澄ませば「国王さまと会う国王さまと会う王女さまがナノくんの婚約者候補国王さまと会うナノくんと国王さまが婚約者国王王女ナノくん国王王女ナノくんナノくんナノくん国王王女ナノくん王女ナノくん王女ナノくんナノくんナノくんナノくんナノくん王女……………………」と呟いていた。って、俺と国王勝手に婚約させないでくれるかな?!
俺、普通にノーマルなんですけど!というか候補、候補だから!俺、王女さまと婚約してないからね!
というなんかもう地獄というかカオスな状況に俺は逆に落ち着いてきた……………ってか、今は逃げる方法を探してる。
そんな大事なこと、当日なんかに言うわけ無いだろうしそもそも準備も終わってないだろうから領地の宿なんかに逃げればいいだろう。そのときはソフィーリアも連れていけばいいだろうしね!
そんなことを考えていると父が「まぁまぁ、落ち着いて」という。
誰のせいでこうなってると思うんだよと考えるが頭の片隅の奥の方にぶん投げ俺は希望を問うことにする。
「ねぇ。父さん、それで王都にはいつ行くの?」
「ん?今日に決まってるでしょ?当たり前じゃないか!だって、前の日とかにいえばソフィーリアちゃんはともかくナノシアは絶対逃げるでしょ?ほら、そこに馬車を用意してるから行くよ!」と満面の笑みでいう愚父。俺の希望の光は潰えた。
ガクッと膝をつき、俺は叫ぶ。
「ざっけんなバカヤロおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉォォぉ!!!!」と。
因みに、ソフィーリアは未だにブツブツ呟いていた。
結局、俺たちは馬車に乗り込み(強制)で王都へと向かうのであった。
というか、向かわされるのであった。
その後、母がテヘッとやったのはご愛嬌である。
先に教えろとは思ったけどね!
ども。ご老体に鞭打って6日ぶりに学校に行ってきました。どうもルナです。いや、今回に限ってはめちゃくちゃおかしな点がある自信があるのでまじで気にしないでください。明日に期待してもらえると助かります……………一応、今日か明日辺りに編集するので良ければぜひ後で…………
最後になりますが、200pt突破しました!感謝感激です!
明日は違う作品投稿しようかな?気分しだいで変わります。ワンちゃんVR系の作品書いてるかも。気分屋だから
追記・9月2日
時間がなかったため気晴らしに書いてたVR物投稿しました。
まだVR要素ないですけどね!
↓作品URI
https://ncode.syosetu.com/n0613gm/