閑話・錬金魔法を求めて*1
あんまし時間なかったので短めです。これはソフィーリアと出会う前……5歳になる前のお話です。なので時系列がずれてますが許してください。
変な場所があったら教えてもらえると助かります。
俺、ナノシア・アスフィリアは3歳になった。最近は家にある書庫に引きこもり、魔力を育てながらも本を読みあさっていたのだが、俺はついに外に出ることした。
何故なら昨日、面白い文献を見つけたからだ。
曰く、5歳までの子にだけしか見えない。曰く、大人は触ることさえできないが、確かに子供はその場所で立ち止まる、などの様々なことが記されていた。
そして、それを見た俺は察した。
これ、錬金ダンジョンだわ、と。
錬金ダンジョンとはゲーム内で最もいろいろな意味でやばかったダンジョンだ。まぁ俺以外入った者はいないだろうが………
まぁそれは置いとくとして『マジック&ガールズ』はソロワールドとオープンワールドの2つに別れているのだが、オープンワールド内で一日だけ、ショタ化イベントというものがあったのだ。
そこでそれが、何らかのイベントのキーなのではと考えた俺たちは捜索しまくったのだ。
そして、その時ちょうどナノシアを救えるんじゃないか問題で色々試しまくっていた俺は一人公爵領に向かった。
するとそこにはダンジョンがあったのだ。そしてそれが錬金ダンジョンだ。
この錬金ダンジョン、なんとクリアすると錬金魔法というチートじみたスキルが獲得出来る。
しかしこのダンジョン、色々酷かった。まず、中に入ると裸エプロンの美女ゴーレムに襲われるのだ。
そして一回でも捕まると5分間おねショタ展開が起こる。
それを見た俺はエロゲ慣れしているはずなのに思わず赤面し顔を背けた。
それから幾度となく逃走すると、今度はロリ巨乳のスク水美少女ゴーレムが現れる。それはそれはもう大変全年齢対象ではない光景が続いた。
もうここで言うなら確実にピーーーーッ!と表す完全に案件レベルだろう。
もう若干ゲンナリしながらダンジョンを進むと最後に広い部屋に辿り着く。そこで大量のメイドや若妻、セーラー服やスク水衣装の美女、美少女ゴーレムにもみくちゃにされる展開だ。
しかもこのゲーム、VRでも何でもないPCゲーのため生殺し感がハンパなかった。それでも俺は必死に耐え、ついに錬金魔法を手に入れたのだ。
というよりあれはもう錬金ダンジョンというよりはおねショタダンジョンだろう。まじで改名したかった。
その分、錬金魔法は俺の苦労に似合う性能だったのだが。
正直もう二度とやりたくないけどね!
そして今回、俺はショタと言える歳である今のうちに攻略しようと考えたのだ。
そんなわけで早速、俺は明日ダンジョン攻略に向かうことに決めた。
明日はちょうど、他の貴族がこちらを訪ねてくるらしく俺は1日だけ自由なのだ。
そう考えた俺は、早速色々と準備を始める。とは言っても使う魔法を考え、早めに寝るだけなのだが。
明日のことを考えながら、俺はすぐに眠りへと誘われた。
ーーー
「うわああぁ"あ"ぁ"あ"ぁ"ぁ"?!?!」
ダンジョン内に、絶叫が響き渡る。というか俺が叫んでる!
俺の後ろには、ビショビショに濡れた大量の美少女型ゴーレムが列をなしていた。というか追いかけられていた。
その姿は水で張り付き、透けていたため大変扇情的だったがまだ俺は3歳のためどこがとは言わないが反応したりはしない。
というよりも今はどちらかといえば恐怖が勝っているのだ。
つまり恐怖 > エロである。
そして何故俺がこんな状況に陥っているかといえば、それはもう数十分前に遡る。
ーーー
俺は街へ遊びに行ってくる。と母に嘘をつき、エロゲ内で錬金ダンジョンがあった魅惑の森にきていた。
この森には魔物は生息していないのだが、耐性がないものが入ると出たくなくなるという現象が起こる。
因みに俺は耐性があるか不安だったため、風魔法の中位の『風の衣』を纏っていた。
この魔法は呪いやデバフを吹き飛ばす魔法で、呪いやデバフが強いほど魔力が削られる。
しかしすでに、魔力量が主人公の最高値まで達した俺には微々たる差だ。というよりもまだ成長限界じゃない俺の魔力量とは一体…………
それはともかく、特に何事もなく錬金ダンジョンについた俺は早速見つけた建物に近づく。
見た目は中世ヨーロッパの宮殿に近いだろうか。きらびやかな装飾は採れたりするのかな?と思いながらもどうせ無理だろうと諦めた。
意識を逸らした俺は、とにかくダンジョンへの扉を探すことにした。
五分後くらい経った頃だろうか?
ちょうど指一本くらい入りそうな穴を見つけた。
ゲーム内ではそんなものはなかったが、多分ちょっと違う感じなのだろう。
そう考えた俺は指を穴へと入れ、魔力を流し込む。すると周りが光だし、直後浮遊感が訪れる。
急なことで思わず「うわああぁぁぁあああ?!」という悲鳴を出しながらも全力で「低速落下!」と唱える。
すると脳内に直接『魔法禁止領域です。』という声が響き、体に纏っていた魔力が霧散する。
そのまま勢いよく落下した俺はドスっ!という音を立ててお尻から着地したのであった。「いっちぁぁっあぁーーーーーーい!!!」と叫びながらも痛みを堪えて、周りを見渡す。
すると辺りが暗かったため光魔法初級である「ライト」と唱える。
すると闇が一気に払われるように明るくなっていき、そして大量の美少女や美女のゴーレムが現れた。
そのゴーレムたちが一斉にこちらを振り向くと、無機質な声で「「「「「ショタああぁぁあああ!!」」」」」と言いながらハイスピードで近づいてくる。
多分この時の恐怖感は一生わすれないだろう。
とても恐怖を感じた俺は、今自分が使える速度強化系の魔法すべてを駆使して全力で通路を駆け出す。
しかしどんどん追いかけてくるゴーレムに、俺はゲーム内でゴーレムの弱点だった水魔法を使うことにした。
「水竜!」
そう唱えると水で形作った竜が現れ、追いかけてくるゴーレムたちを丸呑みにした。
結果……………エロくなった。ぴっちり張り付いたパジャマ、裸エプロン、セーラー服、スク水チャイナ服ナース服エトセトラエトセトラエトセトラ……………とにかく、衣装が張り付き大変エロくなったゴーレムたちに追い回され、俺は精神的にも体力的にもきつくなっていた。
そんなこんなで今に至る。
数十分近く追い回されてなお追いかけてくるゴーレム、もう逆に尊敬するレベルだわ!しつこさにだがな!
そう思いながらも対処法を考えていたとき、ダンジョンの壁を触ってしまった。すると指が静電気でピリッとし、俺はあることを思い出した。
確か『マジック&ガールズ』では水魔法が効かないことがあったのだ。あれには大変苦労させられた記憶がある。
それで確か、その対処法が……………………雷魔法だった気がする。
そうと決まれば早速実行。体内の魔力を雷に変換してっと………………「ショックボルト!」と唱えると手から電気の矢が放たれゴーレムに突き刺さる。
瞬間、体がピカッ!と光った瞬間ゴーレムが膝をつく。そして先ほど打った水魔法のおかげで雷が広がっていきそのまま連鎖のようにゴーレムを巻き込みながら電気の波が進行してゆく。
思わず「よっしゃ!」とガッツポーズをしながらジャンプをした。
すると、ダンジョン内の苔でツルンっと滑り、結果またもやお尻を打つのであった。
この時の俺は、DHAがやたらと豊富そうな目をしながらダンジョンの奥地へと向かうのであった…………
結局書きだめ出来なかった………どうもルナです。
本日は大変狂喜乱舞しています。なんと………ptが100を超えました!もうほんと嬉しいです!
これからも、というよりはこれ以上に面白い作品を書けるように頑張りたいと思うのでぜひよろしくお願いします!