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閑話・ソフィーリアの日常

漢字これで合ってんのかな?


チュン、チュンチュン。


私は最近、この家の近くで鳴いている小鳥の声で目を覚ます。

私の名前はソフィーリア、家名はまだない。私は、公爵領にある小さな村で産まれた普通の女の子…………のはずだった。

家は裕福、というほどではなかったが貧しい生活を送っていたわけでもなく、優しい両親と共に幸せな生活を営んでいた。


しかし突然、住んでいた村を盗賊が襲い、ろくに戦闘経験のない村人たちに抵抗できるはずもなくただただみんな殺されていった。

私と両親はなんとか逃げようとしたが、二人が私を庇って斬られてしまった。

両親が死んじゃう!誰か助けて!と思ったときだった。

王子様が来た。実際には公爵様の息子さんだったんだけど、私の目には王子様のように映った。

金髪で、目がキリっ!としてて、スタイルが良くて、それでいて儚げで…………なんかこう物語の本から出てきたような顔の人だった。

歳は私と同じくらいだっただろうか?泣いている私に声をかけてくれた。私が両親を助けたいというと、少し何かを考えるようにしてから言うとおりに私に詠唱して。と言ってきた。

正直よく分からなかったのだが、そのときはこの人の言うとおりにすれば大丈夫。という謎の安心感があった。

途中で彼は、私の手を急に握ってきた。そのせいで私はビクンッ、となってしまったがそこから強い力が流れ込んできてからは落ち着けた。

そして詠唱が終わると…………………奇跡が起こった。

どう見ても致命傷だった両親の傷が瞬く間に消えていき、息を吹き返したのだ。

それがすごく嬉しくて彼の方を向くと、体から黒いモヤのようなものが出ていき、彼は我慢していたのだろうがすごくつらそうにしていた。

しかしすぐに元通りの顔に戻った彼に、私はすごく抱きつきたくなったがそれを考えたら恥ずかしくなったためやめた。

それから、私の両親が目覚め私は嬉しさのあまり抱きついた。

両親はずっと困惑顔だったが、私は今まであったことを必死に話した。

きっと、彼が話に入ってこなかったのは私たちを気遣ったのだろう。すごく優しくて、かっこいい。私はすでに、そんな彼に凄く惹かれていた。

私たちの話が終わると、彼と私の母が話をしていた。

なんでも私は聖魔法?というのが使えるらしい。それがバレると教会に引き取られてしまうと母が言い、私は息を呑んだ。

すると彼がまた考えごとをしているような顔になり、少ししてから林の木を睨んだ。そして彼が何かを言うと、林の中から白くてキラキラした鎧を着た男が現れた。

その男と彼が挑発しあい、鎧の男が彼に剣を向け、そこから戦闘が始まった。

そこで彼は自分が公爵様の息子だとなのっていたが、それよりもずっと驚いたのが彼の戦闘能力だ。

一瞬で相手の後ろをとり、そのまま淡々と首を狙う。色んな魔法を使っていたのもすごかったのだが、何よりすごいのはその冷静さだ。

普通、自分の剣を掴まれたら慌てるだろう。

しかし彼はすぐに自分の剣を手放しもう一本の剣で相手の首を切り裂いたのだ。

すごかった。興奮した。この胸のドキドキはよく分からなかったがとてもカッコよかった。

それから私は、大丈夫だと思いながらも彼に近づく。

すると彼が急に糸が切れたように倒れ込み、私の唇を奪いながら押し倒した。

凄く恥ずかしくて、それでいて凄く嬉しかった。

これから何をされるのか分からなかったが、彼のすべてを受け入れようと思った。それなのに………………彼は、意識を失っていた。それに気づいた私たちは慌てて公爵領へ向かって走り出した。

途中、公爵領の防壁の警備をする男の人に事情を説明し、馬を借りてからそのまま彼の両親が住むお屋敷に向かった。

すると彼を探していた一人の美しい女性…………彼の母親と出会い、何故か私たちはお屋敷に入っていた。

私は彼が心配で、彼の母親…………ルルネさんに頼み込み、看病させてもらうことになった。そのときルルネさんが何故かニヤニヤしていたが、私は彼のことが心配でずっと膝枕をしていた。

数十分経った、ある時だった。ふと、いたずら心が湧いてしまい、彼のサラサラの金髪を撫でてしまったのだ。

彼の体がビクッ、となり、私はやってしまった。と思った。恐る恐る彼の顔を見ると、そこには彼の母親のような可愛らしいフニャっとした笑みを浮かべていた。

私は思った。可愛い。この人と人生を歩みたい、と。

でも私は平民で、彼と釣り合うはずもない。そんな諦めをしながらも、彼への恋心を自覚してしまった私は彼の唇を奪おうと思った。それが、私にできる精一杯の幸せだから、と。

そんなことを考えながら彼の顔に自分の唇を近づけようとする。

すると急に彼の手が伸び、私の胸を揉んできた。これはなんだろう。そんな考えが浮かぶような触り方だったが、何故か気持ちよくなってしまい私は思わず変な声を出してしまう。すると彼が驚いたように顔を上げてしまい……………私の唇と重なった。

むちゅ、むちゅという音がなり、若干恥ずかしくなった私は、いたずら心が再発し彼の口の中に舌を入れてみる。

すると彼は奇声を上げながら飛び退いた。その姿に、やっと彼が目覚め、私は嬉しくなって彼に飛びついた。すると彼が頭をうち、そのまま気を失ってしまう。

思わず悲鳴を上げてしまい、すぐに彼の母親が駆けつけてきた。

もう、終わりだ。私は彼に会えなくなるんだ。そう思ってしまい、私は泣きだしてしまった。

すると彼の母親は私に微笑み、「ナノちゃんのお嫁さんになりたい?」と聞いてきた。

その言葉に私は泣きながらも「うん」と答える。すると彼の母親は、正妻は無理だけど妾なら大丈夫よ。と言った。

正直、彼と結婚なんてできるはずもないと思っていた。

しかし彼の母親は、妾なら大丈夫と言ってくれた。それもちょっと悲しそうな顔をしながら。

きっと、私が正妻にはなれないのを気遣ってくれたのだろう。

でも、私はそれでも良かった。だって、彼と一緒にいられるんだもの。まぁ、少しは嫉妬するかもしれないけど……


それでも私は大丈夫だ。だって、私は彼に助けられたのだから。



私は、彼に一生分の愛を与えると決めたのだから。



ーーー



「リアちゃん。ご飯よー!」とルルネさんが元気にいう。

「はーい!今行きまーす!」とルルネさんに返事をしてから私は廊下にでる。すると、ばったりナノくんと出会う。

「おはよう。リア」そういいながら微笑むナノくんに私は「うん!おはよう、ナノくん!」と抱きつく。

するとナノくんは「うひゃあ?!」と悲鳴を上げながらも私を受け止め、私の顔を見ると少しの間頭を撫でてくれる。

少しするとナノくんは、「ご飯、冷めちゃうからもう行こうか?」と言って私の頭から手を離す。

なくなってしまった温もりに、ちょっとしょんぼりしているとナノくんが私の手を握ってくる。

思わず「へぁ?」と言う声を出してしまい、私は立ち止ってしまった。

ナノくんがどうしたの?とこちらを振り向いた。

その顔を見て私は「大丈夫だよ!」そう言おうとしたが、腰が抜けたのかそこから一歩も動けなかった。

「うご………けにゃい………こひ………ぬけちゃった…………」となんとか言葉を出して言う。

噛んじゃった…………恥ずかしいよおぉぉぉぉ!!

すると彼は少し考えるような顔をし、私を両手で抱きかかえた。

俗に言うお姫さま抱っこだ。

恥ずかしさで声も出せないでいると、彼はそのまま歩き出した。

彼には羞恥心というものがないのだろうか?


数秒後、私の悲鳴が廊下に響きわたったのは言うまでもないだろう。



ども、絶賛14時まで寝ちゃってストックが書けなかったルナです。


そんなことは置いといて、祝・1000pv突破!

いやぁ、ほんと皆さんには感謝感激です!やっぱり自分の書いてる作品を見てもらえるとすごく嬉しいです!


誤字やおかしな点、感想等何かあればぜひコメントください!

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