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エロゲの不遇モブに転生したので最強目指します



ぷくぷく、ぷくぷく………


気づけば俺は、よく分からない暗闇にいた。


(ってここどこなの?!俺ってば今どんな状態なの?!もしかして俺死んじゃったの?!


俺まだ童貞どころか彼女すらいなかったんだけど!いーやーだー!

せめて美人なお姉さんにきゃっきゃうふふしてもらいながら童貞くらい捨てたかったー!ってあれ?

なんで俺意識あんの?死んだんじゃないの?

まさか俺ってば植物人間に?!

いやだぁ!一生暗いなかで一人なんていやだぁー!いっその事誰か殺してくれえぇぇ!)


そう思ったときだった。


ぐぐ、ぐぐぐ、と何かから引っ張られるという感覚と共に、体の骨を曲げられたような激痛が全身に走る。


「いぎやあぁぁぁ"#$&*'?!?!」


言葉にならないとはまさにこのことだろうか。


声が出たという喜びなどはなく、ただただ激痛に耐え、歯を食いしばり、絶叫を上げる。


グッ、と引っ張られると激痛が走り、またグッと引っ張られると激痛が走る。


数分経った頃だろうか。


表現するならばスポンっ、という感じと共に激痛が収まり、それとは逆に開放感と安らぎを感じる。


そして目を開けるとそこには5人ほどの巨人がいた。

思わずえ?と思っていると一人の美しい女性に持ち上げられる。

抵抗しようと体をジタバタさせようとするが上手く体を動かせずに抱きかかえられる。

そして女性がニコッと微笑んだのをみて理解した。

この人が俺の母親だと。


これ、転生ってやつだわ、と。


すると安心した俺へと急激に眠気が襲い、抵抗を試みるが無理だった。


母が何か喋っていたような気がしたがスッと意識が遠のいていき、俺の意識は闇に染まっていった。



ーーー



転生してから、約1年が経った。


うん。1年間まじで地獄だったぜ?なんせ母のおっぱいから母乳を頂かなければいけなかったからね。正直一番の修行だったと思うわ。

とまぁそれは置いといて、1年も経てば否応なしにでも自分の状況が大体分かってきた。


まず俺の今世の名前はナノシア・アスフィリアということである。というか今世の名前といっても以前の名前は何故か忘れてしまった。


それどころか基本的な個人情報から何まで大体忘れてしまっていた。

唯一覚えていることは、前世に俺がハマっていたとあるゲーム、『マジック&ガールズ〜恋と戦い!ドキドキをのせて!〜』というふざけた名前のゲームをやっていたことだ。


このゲームは一応学園戦闘物なのだが、全世界累計プレイヤー数2000万というぶっ飛んだ数字を誇る超人気ゲームで、課金要素があり18歳以上だとアダルトな作品にイリュージョンするエロゲである。

俺?もちろん課金しましたよえぇ……………衣装とか含めてざっと100万以上は合計で課金してた記憶があるね。


親からのお小遣い、正確にいくらだったかは覚えていないがかなり貰っていたはずだ。


まだ働ける歳じゃなかった気がしたので15歳以下だったことは確定だろう。

とまあこのゲーム……エロゲをプレイしていた記憶が残っていたことだ。


そして、なんと今俺がいる世界。


これが実にエロゲ、マジック&ガールズの世界に似ているのだ。というか同じとみてほぼ間違いないだろう。


そして俺は主人公に転生…………などではなく、モブ……………というよりは主人公の踏み台のようなキャラに転生してしまったのだ。


しかもこれまた中々どころかかなり………超絶ハードモードな設定だ。


ナノシアは公爵家の長男で、天才的な頭脳と類まれな戦闘能力、そして母譲りの柔らかい美貌を持ち、将来を有望視されていた。


しかし幼い頃に父が盗賊に殺され、6歳で公爵家を継いでしまうのだ。

それからは腹黒い貴族たちから揉まれながらも類まれな才能と武力で必死に耐えていくのだが…………10歳になり一応年齢だからと、王立の学園へ通うことになった。


入学初日に登校することになり、そこでメインヒロインの1人である女が前を見ずに走っていたため、結果ナノシアとぶつかり地面に転ばされてしまう。

結果、ナノシアの服がボロボロになってしまうのだ。


その服は父の形見で、流石に許せなかったナノシアだが必至に堪えて弁償を求めた。


しかし相手は何故か逆ギレし、腕に魔力を込めたのだ。


ナノシアはそれを止める為に仕方なく拘束魔法を彼女に放つのだが、それを主人公に見られ一方的に無理やり決闘を申し込まれ、結果的に渋々受けた決闘では鍛錬などほとんどできなかったナノシアが鍛えまくったバリバリのチート主人公に勝てるはずもなくボコボコにされてしまうのだ。


しかもそこからが更に酷かった。


学園では負け馬のレッテルを貼られ毎日のように嫌がらせを受け、11歳になると何故か力を失い、ストレスで日に日にやつれていき、追い打ちをかけるように領地を強力な魔物が襲って来たのだ。


そして遂に公爵家が没落し、ただの平民に成り下がっていった。


更にその後母が闇組織に攫われ、それを助けるためにアジトに向かうが数の暴力で殺されてしまうのだ。


正直いって、あのゲームで1番可哀想なやつだった。

かなりのゲーマーたちがなんとかナノシアをバットエンドから救おうとしたが、ナノシアとの会話には選択肢が出てこないため、結局どうにもならなかった。


むしろ一番酷かったエンドは息子が死んだあと嘆き悲しむ母との結婚エンドだろう。


正直あれは胸糞案件で数十万はするであろうPCのキーボードを思わず叩き壊してしまったくらいだ。

人気投票ではあまりの酷い扱いにほぼ全ユーザーが、俺たちが救ってあげよう!と一致団結し、総投票数1806万5862の内、1784万2846というぶっちぎりの数値を叩き出した。


因みに2位がサブヒロインの聖女で、8万ちょいだった。

そのおかげかゲーム内でナノシアのボイスデータが実装されたのだが…………これまた中性的で素晴らしい、なんならゲーム内で一番素晴らしい声だったのだが、それがだんだんとやつれていき最終的にガラガラになったときはまじで運営に問い合わせてやろうかと思った。


しかし、俺はそんな悲しきというか哀れな運命を背負ったナノシアに転生したわけだが………………ここで俺は思ったのだ。


これ、俺なら救えるんじゃね?


ハッピーエンドいけるんじゃね?と。


幸い俺はまだ一歳だ。


魔力の使い方も大体分かる。というか産まれてからずっと何かの役にたつかと成長させてきたのだが………凄いことに伸びしろが半端ないのだ。


何しろ毎日魔力循環させているからかどんどん容量が増えていくのだが、体感で超越魔法(最高位魔法)である技を3回は連発出来そうな程である。


これは正規ルートの魔王戦時の、魔法特化型の主人公の魔力値と同レベルだろう。


そして何より凄いのが、まだまだ成長限界が見えないのだ。


確かに魔力は幼いうちから鍛えると上がりやすいという裏設定はあったにしろ、これはもうゲームバランス崩壊レベルでやばいだろう。


しかも更にやばいのが魔力の回復速度だ。ゲームだとMP1回復するのに10秒程だったが、今の体はなんと1分でMP全回復である。


正直ぶっ飛んでいるがこれくらいのほうがバットエンド回避には丁度いいだろう。


まぁ俺はやり込み勢なので限界が見えてもなお突き破って進むだろう。


どうやって限界突き破るかは知らないが………


そしてなんと、遂に俺は喋れるようになった。


最初に親の名前を呼んだときは、母が感局極まりお胸様に埋められ窒息させられそうになった。


危うく死ぬところだったぜ…………え?感想?


控えめに言って黄金郷だったぜっ☆


まぁ母乳を頂かなくて済むようになったのは素晴らしいしね。

正直羞恥で死ぬかと思ってたから。


因みに父のときは「うちの子は天才だ!」と叫び頬擦りをしてきた。

なんかムカついたのでとりあえず首に蹴りを入れてやった。


危なかった。

危うくもう母を未亡人にしてしまうところだった。


それから俺は話をするとき「僕」という一人称を使っている。

理由?んなもん急に俺って言ったらおかしいだろ?

まぁそんな訳で今、俺は幸せの日々を過ごしている。

そして心に誓ったことがある。


俺は最強を目指す、と。


そんなことを考えながら、「食事ですよー!」と明るく言う母の元に、「はーい!」と元気よく応え、全力で向かうのだった。


あっはっはっはっはー!ノリで書いて7作目。もう若干俺も白目です。これを書いた動機としては普通に転生ものを書いてなかったことと、別作の進行が滞るせいでむしゃくしゃして書きました。許してくだせい。

そういえば自分が嫌いなやつは小説を書け、と言いますが確かにその通りっすね。普段制限されてる分、自由に自分を出せるというかね?

まあ多分書く人は少ないと思いますけどね……


そして頭おかしい企画を考えました。その名も10万字書きあげるまで他作更新停止です。ぶっちゃけ頭おかしいどころか世界崩壊レベルでおかしいと思いますが仕方ないんです。持続的に更新できるようになればいいなと思い、とりあえずラノベの単行本1冊分に当たる10万字にしました。

それまでは迷惑を書けますが基本毎日更新にして頑張ろうと思います。

約一ヶ月の超大イベント、頑張ろうと思います!



ツイッターのなろう用垢作りました。よければフォローの方お願いします!


@LuUNa_RuNA



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