3話 目標
「おはよう、アリア」
「むー」
「なんだよ…」
「せっかく2人で同じベットで寝たのに…なんで何もしないんだよ(小声)」
「なに?なんて言った?」
「なんでもない!とりあえずこれからの目標決めよ」
「目標か世界樹の迷宮の100層クリア、4大魔王討伐大きな目標はこの2つだな!」
「4大魔王討伐は分かるけど世界樹の迷宮はなんで?」
「世界樹の迷宮の最下層100層にはエクスカリバーと言われる伝説の剣があるそれを取りに行く」
「エクスカリバーを取りに行く?!でも迷宮は確か47層までしか攻略されてないんじゃないっけ」
「ギルドで冒険者の人に聞いたら最近50層まで攻略されたらしい」
「それでも50層じゃん、あと50層は未到達階層って事でしょ大丈夫なの?」
「まぁ、何とかなるでしょ」
「ともかく世界樹の迷宮に潜る前に装備を新しくして、アイテムも買わなきゃだね、あと仲間も」
「仲間かー」
「とりあえずギルドに行って仲間募集の紙を貼ってクエストを受けてお金集めよう」
「そうだな、とりあえずギルドに行くか」
ギルドにて
「よしクエスト探しましょ」
「どれがいいかな」
「これなんてどう?」
「ウルフ1匹につき銀貨5枚、いいんじゃないか」
「じゃあ行くか」
森にて
「アリアそっちいったぞ」
「任せて」
「これで終わりと、何匹倒した?」
「6匹だね」
「そっか、ウルフの牙を剥ぎ取って帰るかそろそろ暗くなるし」
「そうね」
「ワォーン」
素材の剥ぎ取りをしていた2人の周りにはファイヤーウルフ、サンダーウルフ、テンペストウルフとウルフが10匹いたのだ。
「なんでウルフの上位種が3匹もいるのよ!」
「そんなこと行っても倒すしかないだろ、囲まれてるんだし」
「逃げようよ、あんなの倒せるわけがない」
「大丈夫、アリアはウルフ5匹相手頼めるか?」
「5匹ならギリギリ大丈夫でも、ジェイドあんなのに勝てるわけないよ!」
「なら残りは僕が相手をするよ」
「ふぅー、ウルフ5匹何とか倒せた、ジェイドそっちはだいじょ...」
「ウルフは簡単に倒せるけど他の3匹が少し大変だった」
「もう倒したの?!?!」
「うん!ウルフよりは全然強かったけど、なんとかギリギリ倒せたよ」
「上位種がそんなに簡単に倒せるってやっぱり普通じゃなよ」
ちなみに上位種とは普通の魔物が突然変異を起こしてなる普通の魔物より何十倍も強い魔物である。
「だってウルフはEランク、初心者でもなんとか倒せる魔物だよ、上位種のファイヤーウルフ、サンダーウルフ、テンペストウルフなんてCランク、Cランクの冒険者5人パーティーで倒せるかどうかってレベルなんだよ」
「まぁどうにかなったんだからいいじゃん」
「素材を剥ぎ取って今度こそ帰ろう」
素材を剥ぎ取ってギルドまで戻ってきた。
「え...ウルフ16匹と上位種のウルフが3匹...」
「はい、死にかけましたがなんとか倒せました。あとウルフ1匹分の素材は初めて狩った思い出に売らないで取っておきます」
「では...ウルフ15匹で小金貨7枚と銀貨5枚上位種3匹で金貨1枚と小金貨5枚プラス初討伐報酬で銀貨5枚合計金貨2枚と小金貨3枚とで買い取らせて貰うわ」
「お願いします」
「じゃあ宿に戻ろっか」
宿屋ラビット1階酒屋にて
「おばちゃん、昨日と同じのください」
「あいよ」
「アリア今日は予想以上に儲かったな」
「そうだね!今は金貨5枚、小金貨4枚、銀貨8枚か、それでご飯代が銀貨1枚でと」
「これだけあれば明日武器の新調とアイテムを買えるね」
「はいおまち」
「とりあえず食べるか」
「そうね」
「いただきます」
「いただきます」
部屋にて
「明日は武器の新調、迷宮に必要そうなアイテムを揃えるでいいかな?」
「そうだね...あっ!」
「何?」
「ごめん、仲間募集の紙掲示板に貼り忘れた」
「何やってるのよ、もう!」
「ごめんって」
「明日は忘れないでよ!」
「うん忘れないよ」
「今日は遅いしもう寝ようか」
「その事なんだけどさぁ」
「何?」
「僕、やっぱり床で寝るからアリア1人でベットで寝な」
「何言ってるの、2人でベットで寝るよ」
「でも...」
「ふ・た・り・で・ね・る・の!!」
「はい分かりました」
「じゃぁおやすみジェイド」
「おやすみアリア」