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水曜日の彼女 2nd season  作者: 揣 仁希
18/54

山間の街へと続く土曜日

何とか再開していく予定です。はい。

できれば週一くらいで。

 

 翌日、早朝から鈴羽の家族と僕は一路お祖母さんの住む街へと向かう。

 お義父さんの車で行く予定だったんだけど、鈴羽がアルファじゃないといやだと駄々をこねたので二台に分かれていくことになったのはご愛敬だろう。


 鼻歌まじりにアルファを飛ばす鈴羽を横で見ているのは僕も好きななでよしとしておこう。


 時間的には車で4、5時間くらいかかるということで、途中高速のパーキングで休憩を挟みながら向かった。

 都心を離れて北に向かうこと数時間もすれば、左手に海が見えてくる。

 そこから山間へと入っていきしばらく進むと山間部にぽっかりと街が見えてきた。


「へぇ〜こんな山の中に結構大きな街があるんだね」

「でしょ?私も昔初めて来たときはびっくりしたもの」


 今も林業が盛んで工芸品や木材で有名な街らしく、名前だけは僕でも知っている会社や企業がいくつも本社を構えていた。


「まさか……鈴羽の会社もあったりしないよね?」

「あはは、まさか、あるわよ」

「あるんだ……」


 僕の頭の中にあの人をくったような顔で笑う老人の姿が浮かんだ。


「会長さんがいるなんてことないよね?」

「あはは、そんな訳ないじゃない……よね?」

「いやいや、よね?じゃなくて」


 僕の知る限りあの異常にアクティブな会長さんのことだ、ひょっこりと現れても何にも不思議はない。


 そんなことを考えている間に車は街を通り抜けて林の中の一本道に入っていく。

 しばらくすると田畑があり、ぽつんと一軒の家が建つ場所に出た。


「ここがおばあちゃんの家だよ」

「また……すごいところに住んでるんだね」


 てっきり街中だと思っていた僕は鈴羽に促されて車を降りて辺りを見渡してそう言った。

 車で林をたぶん10分くらいは走ったと思うし、その間家どころか人ひとりにも会っていない。


 鈴羽のおばあちゃんってことはそれなりのお歳だと思うし、よくこんな山奥に住んでるものだと思う。


「う〜ん、おばあちゃんは……まぁ大丈夫だと思うよ」

「そうなの?」


 お義父さんとお義母さんは車をとめて家の玄関……ではなく何故か裏のほうへと向かっていく。

 よく見れば家の屋根の向こうから煙が上がっている。


 鈴羽に手を引かれ僕も裏へと向かう。


「おばあちゃん!来たよ〜!」


 家の裏ではお義父さんとお義母さんと小柄なお婆さんが談笑していた。

 どうやらこの人が鈴羽のおばあちゃん、鈴子さんみたいだ。

 もくもくと煙を吐き出していたのは大きな釜で、何か焼き物を作っている最中だったみたいだ。


「ほほっ、久しぶりだねぇ鈴羽……と……」

「は、はじめまして。立花皐月と申します。えっと鈴羽さんとお付き合いさせていただいてます」


 僕と鈴羽に気付いたおばあちゃんが歩みよってきたので僕は慌てて挨拶をした。したのだが。


「ほほっそんなかしこまらんでええて。あんたの事はよー知っとるけぇ」

「え?」

「ほほっ、まぁ立ち話もなんじゃけぇ入りいさね」


 鈴羽とお義母さんはくすっ笑い、お義父さんは苦笑いをしておばあちゃんに続いて家へ入っていく。


 あれれ?何だ?僕をよく知ってるって?

 いったいどういうことなんだろう?


 その疑問は家に入り居間に通されてすぐに解決することになった。




お読み頂きありがとうございます\(//∇//)\

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