五十四杯目 迷いこんだお客様はウサギ!?
えぇー!こんな出会いがあったんだ!
朝、気持ちのいい天気の下で掃除をしていると草原が静かに揺れた。
一瞬、風かなと思ったが風が吹いてないのに揺れていた。
草原をのぞいてみるとそこには一匹のウサギがいた。
こんなところにウサギなんていたかな?と思い、不思議そうに見ているとウサギはびっくりしたのかカフェに向かって逃げるのだった。
私はびっくりしてウサギを追いかけた。
カフェを見て回るとウサギはテーブルの下に隠れていた。
ウサギは怯えている。
可哀想なことしちゃったな。
また驚かせてしまったらいけないと思い、その場から離れて仕事をするのだった。
今日は幸い、午後からカフェを開けることになっている。
しばらくは大丈夫かな?と思った。
仕事をしていると怯えていたウサギがテーブルの下から出てきた。
やっと出てきたと安心してまた仕事に戻る。
するとウサギが甘えてくるのだった。
私が撫でたりしてあげるとウサギは気持ち良さそうだった。
「君はどこから来たの?」
優しく言葉を掛けるとウサギは耳をピーンと立てて私の言葉を理解しようとしていた。
その仕草が可愛かった。
ウサギに構っているとママが帰ってくるのだった。
「あきらちゃん、ただいま」
「おかえりなさいませ。ママ」
「まぁ!マロくんだ!どうしてここに?」
「えっ?マロくん?」
「このウサギの名前よ!菱原ってお客さんがいるじゃない?その人の子よ!」
「そうだったんですね」
「さっき、菱原さんとすれ違ったんだけど!マロくんを探していたのね。あきらちゃん、ありがとうね」
「あ、はい」
「私、菱原さんに連絡してくるわね」
「お願いします。よかったね」
マロくんに言葉を掛ける。
マロくんも嬉しそうだった。
しばらく待っていると菱原さんがやって来た。
「マロくん!もう駄目じゃない」
「良かったわね。見つかって」
「本当にすみませんでした」
「いえいえ」
「じゃあ、またね。マロくん」
「またね」
「本当にありがとうございました」
そう言うと菱原さんとマロくんは帰っていくのだった。
「見つかって良かったわね」
「本当ですね!でも可愛いお客様でした。」
「今度、来たらニンジンでも用意しておこうかしらね?」
「はい」
そう言ってママと笑い合うのだった。




