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四十一杯目 マスターからのお願い!

子どもフェアが無事に終わり、またいつもの日常に戻る。

三月に入り、天気は晴れが多く、暖かい。

季節が変わると気持ちも変わる気がする。

三月は過ごしやすい季節だし、仕事がしやすい季節である。

私は花壇に新しい花を植える。

「元気に花を咲かせてね」

そんな言葉をかけながらどんどん花を植えていくのだった。

「あきらさん」

花を植えている私に皇本さんが声をかけてくる。

「皇本さん、どうしたんですか?」

「あ、いえ。掃除が終わったので報告にきたんです。お邪魔でしたか?」

「あ、ありがとうございます。そんなお邪魔だなんて!気を遣わせてごめんなさい」

「いえいえ。手伝いますよ」

「ありがとうございます。その黄色の花をお願いします」

「分かりました」

「手が汚れるので軍手をどうぞ」

「ありがとうございます」

皇本さんに軍手を渡すと私は作業に戻る。

「それにしても春らしくなりましたね」

皇本さんが話しかけてくれる。

「そうですね。暖かいですし、梅も咲いてますよね」

「そうですね」

「こういう時はママ達とピクニックに行きたいですね」

「ピクニックですか?」

「そうです。梅や桜を見ながらお弁当を食べたりするんです」

「いいですね。ママが帰ってきたら提案してみましょうか?」

「いいですか?」

「僕もいいなと思っていたんで」

「ありがとうございます」

「あの!あきらさん!提案なんですか皇本さんではなくて幸司さんで呼んでいただけませんか?」

「えっ?」

「もっとあきらさんと仲良くなりたいと思っていて駄目ですか?」

「そんなことは・・・ごめんなさい。これからは幸司さんって呼びますね」

「ありがとうございます」

「いえいえ」

仲良くかぁ。そうだよね!同じ仕事仲間なんだからそうなるよね。

「幸司さん。その花が終わったらこの花もお願いします」

「分かりました」

私達はそれから会話しつつ、作業を進めるのだった。

作業が終わり、話をしながらママの帰りを待つ。話題は子どもフェアの話になる。

「子どもフェアのあきらさんの読み聞かせが凄く良かったですよ」

「本当ですか?良かったです」

「オファーがくるんじゃないんですか!読み聞かせをやってほしいって」

「そんな・・・大げさですよ。幸司さんったら」

「大げさじゃありませんよ!僕は真剣です」

「ありがとうございます」

なんて話をしているとカフェの扉が開く。

ママかなと思って振り返るとマスターの姿があった。

「マスター!?どうしたんですか?」

「いてくれてよかった」

「えっ?」

「あきらちゃんに頼みたいことがあって」

「私ですか?」

「お願い!読み聞かせに参加してほしい」

「えっ?どういうことですか?」

「実は明日、子ども食堂で読み聞かせをやることになったんだけど人数が足りなくて!」

「そうだったんですね」

「俺を助けてほしい!ママには許可はもらっているんだ。どうか・・・・」

「いいですよ」

「えっ?いいの?」

「はい。マスターにはお世話になってますから」

「ありがとう!あきらちゃん」

マスターには子どもフェアの件でかなりお世話になったからな。

ちゃんとお礼がしたいと思っていたんだよね。

「さっそくなんだけど打ち合わせしてもいいかな?」

「いいですよ」

「まず読んでもらいたいのがこの絵本なんだけど・・」

「はい」

「僕は開店準備しておきますね」

「よろしくお願いします」

マスターと打ち合わせを始める。


打ち合わせを終えたのは開店時間20分前だった。

「じゃ、そういうことだからよろしくね」

「はい」

「俺もそろそろカフェを開けないといけないから」

「はい」

「お邪魔しました」

「ありがとうございました」

私はマスターを見送るのだった。

「幸司さん、明日は私がいないんですが大丈夫ですか?」

「大丈夫ですよ!任せてください」

「よろしくおねがいします」

「はい」

「あきらちゃん、こうちゃんはいるかしら?」

「ママ、おかえりなさい」

「おかえりなさい」

「よかった!開店前に間に合って。あきらちゃん、明日は頑張ってね」

「はい」

「あきらちゃんなら大丈夫よ!自信を持ってね!」

「ありがとうございます」

「さて、今日もよろしくね。あきらちゃん、こうちゃん」

「はい」

ママはそう言ってカフェの扉を開けるのだった。

さて今日も一日頑張るぞ!









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