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三十二杯目 皇本さん、接客デビュー

相手の良いところを見つめて学ぶことは良いことだ!


今日はいよいよ皇本さんの接客デビューの日。

皇本さんと一緒に働ける。

今まで一人で接客をやってきたからなんだか新鮮な気持ちだ。

私はそんな事を考えながらカフェに向かうのだった。

「おはようございます。」

カフェの扉を開けて元気よく挨拶する。

すると支度をしている皇本さんの姿があった。

「おはようございます。あきらさん」

「おはようございます。皇本さん」

「今日もいい天気ですね!」

「そうですね!晴れていると気分もいいです」

「そうですね!」

「あきらさん!着替えたんですけどどうですか?」

「大丈夫です。よく似合ってます」

「ありがとうございます」

私服も素敵だったけど仕事着もいいなと思った。

「そういえば!ママは?」

「ママなら商店街の人に呼ばれて出掛けていきました。」

「そうなんですね。ありがとうございます。」

「いいえ。でもこの後はどうしたらいいのか分からなくて」

「だったら掃除の説明しますね」

「分かりました。」

「まず・・・・・」

私は分かりやすいように実践も加えて説明する。

皇本さんはしっかりメモをとり、真剣なまなざしで私の話や動きを聞いたり

見たりしている。

私は緊張しながら説明を続けるのだった。

「これで以上になります。分かりました?」

「はい」

「明日から宜しくお願いします」

「はい。ありがとうございました。」

「ありがとうございました。」

「まだ開店時間まで時間があるのでゆっくりしましょう」

「はい」

そう言って私達は椅子に座って開店時間までくつろいでいた。

しばらくするとママが帰ってくる。

「ただいま」

「お疲れさまです。ママ!」

「お疲れさまです。」

「ごめんね!遅くなっちゃって」

「いいえ」

「こどもフェアについて話してたの」

「そうなんですか?」

「みんなが楽しみにしてるって言ってたわよ」

「それは良かったです。」

「こうちゃん、今日は頑張ってね!」

「はい」

「さて食材を入れたらカフェを開けるからこうちゃんは看板を外に出しておいてくれる?」

「はい。分かりました。」

「宜しくね」

そう言ってママはカウンターに入る。

皇本さんは看板をもって外に出る。

「あきらさん、この位置で大丈夫ですか?」

「大丈夫です」

「ありがとうございます。寒かった」

「お疲れさまです」

「はい」

ママも作業が終わり、カフェの扉に手をかける。

「じゃあ、開けるわね」

「はい」

「緊張してきた」

「大丈夫ですよ。私がいるので」

「はい」

そして皇本さんの接客デビューが始まる。

さっそくお客様が入ってくる。

「いらっしゃいませ」

二人で声を合わせる。

「お好きな席にどうぞ!」

私がお客様に言葉をかける。

隣では皇本さんが笑顔で常連さんと話をしている。

「今日からこのカフェで働くことになりました。皇本幸司です。宜しくお願いします。」

「あら!そうなの!宜しくね」

「はい」

「あきらちゃん!新しい仕事仲間が出来て良かったわね!」

「はい」

「うふふ。失礼するわね」

「はい」

「滑り出し、いいですね!」

「はい」

「この調子で頑張りましょう!」

「ありがとうございます」

次々とお客様がやってくる。

私は二手に分かれて接客をする。

「あきらちゃん!」

「はい。どうされましたか?」

「あの男性は新しい仕事仲間?」

「はい。そうです。皇本さんって言います」

「そうなんだ!よかったね!」

「はい」

私は皇本さんの様子をちらっと見る。

すると若い女性が皇本さんに熱烈なアプローチをしていた。

「あの!私、紅茶がいいんですけどなにかおすすめとかあります?」

「それでしたらアップルティーなんてどうでしょうか?甘い香りで美味しいですよ」

「じゃあ、それにします!」

「お名前何て言うの?」

「幸司です。宜しくお願いします。」

「もっと幸司さんのことに知りたいな!」

「ありがとうございます」

「デートしたいな!」

「大変嬉しいお誘いなんですが今は仕事に集中したいのですみません」

「そう?残念!また来るわね」

「はい。お待ちしております」

「お兄さん!お願い!」

「はい。失礼します」

断り方が上手いな。上手く接客できてるみたいで良かった。

「あきらちゃん」

「はい。少々お待ち下さい」

私も頑張らないと思い、接客に戻る!

若い女性客はみんな、皇本さんに見惚れている。

「かっこいいわよね!」

「素敵よね!」

そんな感じで皇本さんの接客が終わると次々に若い女性客が手をあげる。

皇本さんと話がしたいんだろうなと感じた。

皇本さんはどう感じているんだろ?

私はそう思うのだった。

「あきらちゃん。会計お願い!」

「はい。ありがとうございます」

「今日は賑やかだね」

「はい」

「あきらちゃんが初めて接客してたの思い出したよ」

「ありがとうございます」

「また来るね」

「はい。ありがとうございました」

「ありがとうございました」

私はお客様が見えなくなるまでお見送りをした。

皇本さんは相変わらず若い女性客に捕まっていた。

今、質問攻めにあっている。

「彼女、いるんですか?」

「好きなものはなんですか?」

若い女性達は我先にと質問する。

まるでテレビ番組を見ているようだ。

皇本さん人気すごいな。

皇本さんは確かにモテると思う。

礼儀正しいし、誠実だし、笑顔が素敵な男性だから。

でも私には雅人さんという素敵な彼氏がいるから。

なんて考えているともうすぐ閉店時間になる。

私も皇本さんもラストスパートをかける。

そうして閉店時間になると若い女性客は寂しそうに帰っていくのだった!

「あきらちゃん。こうちゃん。お疲れさまでした」

「お疲れさまでした。」

「お疲れさまです。」

「こうちゃんは接客、どうだった?」

「大変でした」

「そうよね。特に若い女性客が凄かったわよね」

「はい」

「これで若い女性客の集客率が上がるわね!若い女性向けのデザートとか料理を考えておかないと」

「はい」

「あとはこどもフェアね!こうちゃんにはどんなことやるか後で説明するからね」

「分かりました」

「さて、今日はみんなでご飯を食べて解散しましょう」

「はい」

皇本さんの接客デビューは始まったばかり!

私も皇本さんを支えられるように頑張ろう!












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