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三十一杯目 皇本さん、あきらちゃんの接客を見て学ぶ

その人の良いところを見つける!

それは素敵な行為だ。


「おはようございます」

私は元気よくカフェの扉を開ける。

「おはよう!あきらちゃん」

「おはよう!」

今日はママとご主人が出迎えてくれる。

「今日も元気ね!疲れはない?」

「はい。大丈夫です!」

「それは良かったわ!」

ママが私の体調面を気遣ってくれる。

昨日は結構遅くまで盛り上がっていたから。

「今日もいつものあきらちゃんで大丈夫だからね!」

「はい」

「こうちゃんにここの接客がどういうものか色々教えてあげてね!」

「分かりました」

「うん。いい笑顔ね!掃除、お願いね」

「はい」

私は早速、掃除を始めるのだった。


掃除をしていると皇本さんがやってくる。

「おはようございます。皇本さん」

「おはようございます。あきらさん」

私達は笑顔で言葉を交わす。

「掃除中でしたか!すみません!遅れてしまって!」

「大丈夫ですよ」

「ママは?」

「カウンターだと思います」

「ありがとうございます。」

「ママ」

皇本さんもカウンターに入っていく。

私は残りの掃除をもくもくとやるのだった。

掃除が終わり、ママに声をかける。

「ママ!」

「はーい」

「掃除、終わりました」

「ありがとう!それじゃ看板を外においてもらえる?」

「はーい」

そう言われて私は看板を外に置きにいく。

空を見ると雲がなく、海のようになっていた。

私はその空を見て更に元気をもらった。

「あきらちゃん、開けるわね」

「はーい」

そう言ってカフェの扉が開く。

カフェの外ではお客様が並んでいた。

今日は一味違う緊張感をもって私は接客に望むのだった。

「いらっしゃいませ」

お客様を笑顔で出迎える!

「お好きな席にどうぞ!」

「あきらちゃん」

「越村さん、今日も来ていただき、ありがとうございます。」

常連のお客様に対しては名字を呼ぶ事を心がけている。

「あきらちゃん」

「はい!少々お待ち下さい」

「失礼します。越村さん」

「お待たせしました。ご注文ですか?」

「私、紅茶を飲みたいんだけどなにかおすすめとかある?」

「それでしたらアールグレイなんてどうでしょうか?とても爽やかで飲みやすいですよ!」

「じゃあ。それにしようかしら!ありがとう!あきらちゃん!」

「いいえ。少々お待ち下さい!」

私はカウンターに向かう。

「すみません。アールグレイおねがいします。」

「はーい。分かりました」

今日は皇本さんがバックヤードに入っている。

しばらく待っていると皇本さんが出てくる。

「アールグレイです」

「ありがとうございます」

アールグレイを受け取り、お客様の所へ運ぶ。

「お待たせしました。アールグレイになります」

「ありがとう!」

「ごゆっくりどうぞ」

「あきらちゃん」

「はーい」

また私を呼ぶ声が響く。

「お待たせしました。ご注文ですか?」

「ちょっと相談なんだけど」

「はい、何でしょう?」

「このメニューなんだけど少なめにできないかな?写真だと多めなんだよね」

「分かりました。このメニューを少なめにということですね!」

「おねがいします。」

「少々、お待ち下さい」

私はご主人に事情を話して少なめにしてもらう。

「お客様!この量で大丈夫ですか?」

「大丈夫だよ。ありがとう!」

「あと。これどうぞ!」

「お茶?」

「はい。お客様の体調が悪そうだったので体調を整えるお茶を持ってきました」

「ありがとう!頂くよ!」

「はい」

「あきらちゃん、本当にありがとう。主人がお世話になって」

「いいえ。大事なお客様ですから」

「まぁ。そう言ってくれて嬉しいわ」

「はい」

こうしたコミュニケーションや対応力も大切だ。

カウンターではその様子を皇本さんとママが見ていた。

「凄いでしょ?あきらちゃんの接客!」

「はい。とても勉強になります」

「最初の頃も凄かったけどもっと凄くなってる!努力の賜物ね!」

「僕もあきらさんみたいな接客がしたいです。」

「こうちゃんなら出来るわよ」

「ありがとうございます。精進します」

私は二人がカウンターから見ていたり、話している事に気づかなかった。

それだけ私は接客にのめり込んでいた。

「あきらちゃん」

「はい」

「こんにちは。西さん」

「今度、こどもフェアをやるみたいね」

「はい。そうなんですよ」

「こどもも連れて行くわね」

「ありがとうございます」

「あと注文なんだけどあきらちゃんのコーヒーが飲みたいわ」

「ありがとうございます!少々、お待ち下さい」

私はカウンターに入る。

心を込めてコーヒーをいれる。

「コーヒーはあきらさんがいれているんですか?」

「あきらちゃんはコーヒーをいれるのがうまいから」

ママと皇本さんは私に聞こえない声で喋っているが聞こえる。

私は聞こえないふりをした。

コーヒーをいれおわるとほっとする。

今日もうまく出来た。

私は西さんの所へ運ぶのだった。

「お待たせしました。コーヒーになります」

「ありがとう!うーん、やっぱり美味しいわ!あきらちゃんのコーヒー!」

「今日は違う豆に挑戦してみました」

「そうなの?美味しいわ!」

「ありがとうございます」

「あきらちゃん。会計宜しく」

「はい。では失礼します。西さん」

「お待たせしました。」

「これでおねがいします」

「はい。おつりになります」

「また来るね!」

「ありがとうございました。お気を付けて」

そう言ってお客様が見えなくなるまでしっかりお見送りをした。


そのあとは閉店時間になるまで接客を続けた。

「ありがとうございました」

「また来るね。あきらちゃん」

「はい。お待ちしております」

そう言って最後のお客様をお見送りする。

そして看板をしまい、カフェは終わったのだった。

「今日もお疲れさまでした。あきらちゃん」

「お疲れさまです。」

「お疲れさまです。あきらさん」

「お疲れさまでした。皇本さん」

「どうでした?私の接客は?」

「はい、勉強になりました。特に一番勉強になったのはお客様の対応です。すごく丁寧で見ていて気持ちいい接客だと思いました。」

「ありがとうございます」

「やっぱりあきらさんは凄いですね!コミュニケーション能力も高いですし、対応力も凄いです」

「本当ですか?」

「本当です!」

「ありがとうございます」

「僕も明日から接客に入るので色々教えてください」

「分かりました。宜しくお願いします」

「こちらこそ宜しくお願いします」

「二人は気が合って良かったわ!」

「さて、明日も頑張りましょう!」

「はい」

「はい、お待たせ!まかない出来たよ!ママ!」

「はーい。みんなでご飯を食べましょう!」

「はい」

四人でまかないを囲む。

そのまかないはとても優しい味がした。

明日はいよいよ皇本さんが接客デビューをする。

とても楽しみだ!














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