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十三杯目 駿くんはツンデレさん!

ツンデレって実際は内面はツンツンしているけど本当は照れ屋さんなんだよね。

そこが可愛いんだよね。


「いらっしゃいませ」

今日も私の元気な声がカフェに響く。

その元気な声につられてお客様が話しかけてくれる。

「お!あきらちゃん。今日も元気だね」

「あきらちゃんが元気だと私も負けてられないと思ってしまうわ」

そういう嬉しい言葉がかえってくる。

私はそう言ってくれるお客様がいてくれるから元気でいられる。

本当にこのカフェの日常に感謝している。

ハロウィンも近くなり、カフェはハロウィンに向けて飾り付けがしたり、期間限定のメニューも出すようになった。

「お待たせしました。ジャコランタンのケーキです」

「美味しそうだし、可愛い!」

「写真も撮ろう!」

そう言って写真を撮ってくれるお客様もいれば、見た目を楽しんでくれるお客様もいる。

私はそんなお客様の反応が好きだ。

もっともっと喜ばせたいと思ってしまう。

今度、私はラテアートを挑戦する。

何のラテアートにするかはまだ秘密だけどハロウィン関係でいきたいと思っている。

最近、紳士やご婦人だけでなく、若いお客様もやって来るようになった。

若いお客様が来てくれると私も嬉しく感じる。

歳も近ければ話が弾むし、親しみやすい。

でも私はお客様に対して平等に接したいと思っている。

大切なお客様だから失礼のないようにしたいという思いがあるのだ。

なのでどんなお客様でも思いやりやおもてなしの心を忘れずに接したいと思う。

今日の午前のカフェはほぼ満席。

忙しいがやりがいを感じる私がいた。

「あきらちゃん!」

「はい。お待たせしました」

「紅茶とあきらちゃんのコーヒーをお願いします」

「ありがとうございます。少々、お待ち下さい」

私のいれたコーヒーは凄く人気で必ず注文が入る。

この数日間、頼まなかったお客様は誰一人いなかった。

なので私は丁寧に速く、心を込めることを忘れなかった。

「お待たせしました。紅茶とコーヒーになります」

「ありがとう!あきらちゃん」

「いいえ。こちらこそいつもコーヒーの注文、ありがとうございます」

「主人はあきらちゃんのコーヒーが好きなのよ!私ももちろん好きよ」

「そう言っていただけて嬉しいです」

お客様は私のコーヒーを飲んで喜んでくれる。

それは私にとって嬉しいし、励みになることであった。

午前のカフェも終わり、お客様がいなくなり、静かな時間が流れる。

私はお昼休憩を使ってラテアートの作り方などを勉強する。

ラテアートを学んでいるととても深いと感じる。

また色々な種類もあり、作っている方も楽しいし、見てる方も楽しい。

それがラテアートの魅力といってもいい。

今度、ラテアートが得意な友達で同業者に教わるのだ。

凄く楽しみである。

私はしばらくラテアートの世界にはまるのだった。

昼休憩も終わり、午後のカフェの時間になる。

外ではお客様が待っている。

午後のカフェの時間が始まり、私は元気な声で「いらっしゃいませ」と言った。

すると顔見知りのお客様が私に声をかけてくれる。

「あきらちゃんはいつも元気ね!」

「美玲さん、こんにちは」

「あきらだ!」

「お!駿くんもいたんだ!」

「くらえ。あきら!」

「なにを!あきらちゃんビーム!」

「こら。駿!あきらちゃんに向かってあきらとはなんです。年上なんだからもうちょっと言葉には気を付けなさい」

「いいんだもん。俺とあきらの仲だし」

「もう!」

「美玲さん、私は大丈夫ですよ」

「すみません」

美玲さんと駿くんはこのカフェの常連さん。

ママとご主人とも仲がいい。

美玲さんはこの街の美人さんなのだ。

駿くんは今、五歳の幼稚園児。

ツンデレな性格だけど本当は優しい子である。

美玲さんが忙しいときは駿くんをカフェで預かっている。

駿くんの影響もあり、私は今、男の子の趣味にはまってしまっている。

美玲さんは私の憧れの人。

美玲さんは元歌手で先生をやっている。

時々、カフェを使ってはミニコンサートを開き、歌声を披露してくれる。

それが凄く評判でハロウィンが終わったらまた歌ってくれることになっている。

凄く楽しみである。

「あきら!スペースレンジャーの映画は見たか?」

「見たよ!やっぱりスペースレンジャーはかっこいいよね!セリフとかアクションシーンとか感動しちゃったよ!」

「だろ!だろ!日曜日にアニメやってるからちゃんと見ろよ!」

「うん!」

「あきらちゃん、駿の趣味に付き合ってくれてありがとうね!」

「いいえ。こちらこそ。趣味が無かったので新鮮な気持ちです」

「やっぱりあきらちゃんは素敵な人ね。ねぇ!駿」

「・・・・・・」

「無反応かい!」

「もう。駿!はいでしょ?」

「いいですよ。美玲さん。」

「ごめんなさい。でも駿はね、家だとあきら、スキスキって言ってるの!」

「言ってない」

「もう!素直になりなさい。駿!」

「美玲さん、立ち話だと疲れると思うので好きな席にお座りください」

「あ!ごめんなさい!そうね!ではお言葉に甘えて」

美玲さんは駿くんを連れて席に座る。

「なにか飲みますか?」

「そうね。久しぶりにあきらちゃんのコーヒーを飲みたいわ。あとオレンジジュースがあったらお願い出来るかしら?」

「分かりました。あと今、ハロウィン限定のジャコランタンのケーキがあるんですけどいかがですか?」

「じゃあ。それもお願いします」

「分かりました。少々お待ち下さい」

「あきら!座れば!」

「こら、駿!あきらちゃんはお仕事中なのよ!邪魔をしたらいけません!」

「駿くん。ごめんね!」

「・・・分かったよ」

「ごめんなさいね。あきらちゃん。大事なお仕事の邪魔をしてしまって」

「いいえ。でもありがとうね。駿くん!今度、スペースレンジャーの話をいっぱい聞かせてね」

「いいぜ!」

俊くんの笑顔を見て私は仕事に戻るのだった。


「お待たせしました。コーヒーとオレンジジュースとジャコランタンのケーキです」

「お!すげー。かっこいい」

「美味しそうだし、かっこいいね!」

「ママ、写真撮って!」

「いいわよ」

美玲さんはジャコランタンのケーキーの写真を撮ると俊くんは満足そうだった。

美玲さんと俊くんはジャコランタンのケーキを食べる。

「おいしい!」

「おいしいね。あきらちゃんが作ったの?」

「はい。ご主人と協力して!」

「凄くおいしい!」

「ありがとうございます」

「ハロウィンらしくていいわね」

「はい」

「そういえば商店街でハロウィン祭をまたやるんでしょ?」

「はい」

「あきらちゃんも参加?」

「はい」

「なら。行こうかしら。今年は!」

「お待ちしております」

美玲さんは冷めないうちにコーヒーも飲むのだった。


帰り際に駿くんがジャコランタンのお面をくれた。

「これ、しょうがないからあきらにやる!」

「えっ?くれるの?」

「要らなかったらいいけど」

「もらうね!ありがとう!家に飾るね!」

「別に飾らなくてもいいけど」

「ううん。駿くんだと思って飾るね!」

「・・・・・・」

すると駿くんは照れ臭そうな顔をするのだった。

そして駿くんは美玲さんと共に手を繋いで帰るのだった。

私は駿くんの作ってくれたお面を見つめる。

そのお面は嬉しそうに私を見つめるのだった。



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