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うそつきな私

作者: 晴彩

これからもよろしく。

うそつきな私。


私は今までたくさんの嘘をついてきた。

でもそれは誰かを傷付けるための嘘なんかではなくて


私の嘘は。たくさんの笑顔。

私は私が笑っているためにみんなに笑ってもらう。

みんなが笑うと、私は笑える。

だから私は、みんなが笑っていられるように笑うんだ。

たとえ辛くても。たとえ泣きたくても。

「辛いよ!泣きたいよ!もう無理だよ、!」

って、叫けぶのはわたしの役目ではないから。

そんなこと。わたしはしてはいけないから。


それがわたしの。たくさんの嘘なんだ。


わたしが1番辛いのは。

みんなが笑わなくなって

私が笑えなくなること。


でももう自分では。

なぜ笑っているのか。

今私はなにを思っているのか、

もうわからないんだ。


私はなんで今笑っているのか。

本当に笑えてるのか。

私はもう、なぜ自分が笑っているのかが

わからなくなってしまった。


でも。

私が笑えなくなることで、

笑わなくなる人もいる。

それだけは嫌なんだ。


だから私は、

今どんなに辛くても。

今どんなに泣きたくても。

それでも。それでも!

みんなが笑わなくなるぐらいなら。

私は私がこれ以上辛くならないように。

これ以上、助けを求めたくならないように。

我慢しよう。辛いままで。泣きたいままで。

その我慢は。私がこれ以上辛くならないための我慢だから。



これからもよろしく。

うそつきな私。








偽りの、私。

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