とある豪邸にて
「え・・・・・ちょ、ちょい待てよ!」
和輝を無視して走って行く清次郎と黒い天使
残されたのは和輝といまだ気を失っている白い天使の2人でした――――――
「ふ〜ん んで、それを協力してほしいと?」
「お・・・おう 何とか頼む」
あまり誠意は見られないがアクリは清次郎に頭を下げる
アクリは清次郎を引っ張ってどこかへ行こうとしたのはいいが特に行く当てがなかったので青磁ろうの後をついて行くことにした
今2人がいるのは清次郎の豪華な家でアクリは清次郎に連れられて清次郎の部屋まできた
彼の部屋はほんとに一人部屋かというほどに広く家具や小物までも高価そうなものばかりだった
まあそれは関係ないので・・・・
そこでアクリはどうして落ちてきたか、何のために来たかを説明する
そして、清次郎にも何とかリツの事で協力してほしいと頼んでいるのだった
「いや・・・・別に俺は構わないけど」
「ほんとかっ!」
言い終るよりも先にアクリは目を輝かせ清次郎に迫る
あまりにも輝いていたのだろう 清次郎は少々頬を染めて苦笑しながら
「和輝の方がな・・・・お前も知ってるみたいだが、アイツは恋に興味は無い それに・・・・・」
ちら、とアクリを見てからさっき落ちてきたもう一人の天使を思い出しながら
「お前ら・・・・見たまんまのガキじゃん」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
そういえばという顔をしてアクリは呆然とする
それに構わず清次郎は
「アイツ、例え気ができたとしても・・・・・ロリコンじゃないからな・・・・・・」
ハハ、っと苦笑混じりに笑いながら清次郎が言う
リツとアクリの容姿はおとぎ話に出てきてもいいくらい天使に近かった・・・・というか天使だ
アクリは腰まで届くロングヘアにどんな光でも跳ね返すような銀髪だった
肌は雪のように白く、それに合うように海のように透き通った蒼い少々つり上がった目をしている
見た目からしても少し強気な所が見て取れた
リツは少しクセのあるショートヘアをしておりやわらかそうな茶色い髪をしている
こちらも肌は雪のように白く、少々たれた目に蝋燭のようにやわらかい感じをまとった焔の様な紅い色をしている
炎のような紅い目にして正確は弱気で温かい感じが全身から溢れていた
――――――――――ダメなんじゃねえのか?
そう思いながらアクリは清次郎につられ、苦笑をする
それからしばらくはどちらも言葉を紡ぎださなかった