上から下へ
〜落下1分前〜
「アクリちゃぁ〜ん!書けた〜!」
「おぉ そーかそ−か・・・」
息を切らしながら走って来るリツにアクリはつまらなさそうに微笑む
「はぁ・・・疲れたよぉ〜・・・・ うう、心の準備が・・・・」
そう言ってぎゅっと手紙を握り締める
彼女の目にはなぜか涙が浮かんでいた
「ややや、やっぱりアタシには無理だよアクりちゃん・・・ どんな方法でも告白できっこないよお」
「そうか、じゃあ逝け」
ゲシッ
「・・・・ん? い・・・やああああああああああああ!」
矛盾した言葉と行動を交わしてリツにいきなり蹴りを入れる
「ァ、アクリちゃ・・・・どーしてええええええええええ!」
「そんな弱気なら直接いって来い! 後戻りできないからな!」
―――――――――まあ、女神にバレルか賭けだな・・・・バレルだろうけど・・・・・・
そんなことを思いながら涙ろ流しながら落ちていくリツに続いてアクリも後を追った
「ほら、ソコの羽を大胆に! 暴れるかのように! お前はしゃぐの得意だろ!?」
「それとこれは違う・・・っっっきゃあああああああああ!」
バカな事に飛び方を覚えていなかったリツに何とか飛び方を教えようとするが
さすがはバカ 覚えられない
『さすがにこれはヤバい』っと思ったアクリはリツの右手はがっしり掴んで止まろうとする
だが勢いは弱まったものの一向に止まらない
「ぅぬっっぐ・・・・だあああああああああ!」
リツに引っ張られ、アクリも一緒に落ちていった