雲の下にて
〜落下20分前〜
「よーぅ和輝・・・なんだって?」
「何時もんだよ・・・分かるくせに聞くな・・・」
「いやぁ〜 何時になったら和輝君の青春は訪れるか気になってさぁ〜」
うざいほどの笑顔を向け、(自称和輝の親友)城東院 清次郎が近付いて来る
「大体手前も女いねーだろーが・・・大口叩くな」
「まーいいじゃん? 結構余裕あるし? ・・・つかここの学校はレベルが低い」
他の学校からはかなりレベルが高いといわれるこの秘梓谷高等学校
彼の理想はどこまで高いのか・・・・
「まぁそんなことはどうでもいい・・・・早く帰ろうぜ!!」
ニヤニヤした笑顔から輝く笑顔に変えさっさと帰ろうと鞄を取る
「言い出したのは手前じゃねーか・・・・」
ブツブツと呟きながら和輝も鞄を取り、清次郎の後についていった
城東院清次郎とは特にこれといった理由も無く親友と化していった
彼の家は大手の企業を抱えている いわゆる人生の成功者に分類されるだろう
莫大な財産を持ち、世間に知らないものはたぶん居ないというくらいだ
だが、彼の家には裏がある
ここの方面でも成功者に入るだろう
彼の家で代々受継いでアメリカに存在するマフィア、キヨリージュ・ファミリーのボスをしていっている
現在は彼の父がそれを仕切っており近いうちのそれを引退し息子の清次郎に継がせるらしい
まあ彼はまだやる気がないとか何とか言っているが・・・・
「ま、それは今は関係ないか」
「ん? どした?」
「何でもねえよ・・・・・」
2人は肩をならべて学校を後にした