変態が去った後の帰り道
「あ、なんとなくだけどコレあげるね! 明日の朝食には丁度いいでしょ?」
「ん? いいの? じゃあ貰っとく」
と、簡単な言葉を交わして寧夜から貰ったパンを抱え、寧夜と別れた後、4人は無言で歩いていた
そして、丁度分かれ道で別れようとしていた時、
「そうだ・・・なあ和輝、まだ時間あるし、ウチ寄ってかね?」
「何でよ?」
「ほら、あれだよあれ 昨日今日はすぐ帰れたから良かったけど、これからは夕方までウチに帰れんぜ? だから、そこのリツちゃんをウチに預けるとかさ・・・ ウチなら、結構人居るし」
確かに清次郎の家には二十四時間必ず誰か5人は家・・・屋敷に居る
和輝はしばし考えた後、
「・・・お願いするよ でもおまえんちって親父さんの仕事仲間が――――」
一番重要で心配な事を聞こうとした瞬間、
「いるよ」
「おい! 大丈夫なんかそれで!?」
あっさりとした清次郎の言葉に戸惑う和輝をなだめるように清次郎が言葉を続ける
「いや〜結構アクリは連中と仲良くやってんだぜ? ・・・まあなかにはちょっとマニアックな奴が居るけど・・・・・・ 安心しろ! みんな優しいし良くしてくれるよ お前の事も結構気に入ってるようだしな」
気になる言葉があったのだが、和輝はそこには触れない事にし、清次郎の言葉とその表情に安堵する
・・・だがやっぱり例の言葉が気になる
「その・・・マニアックっつうのは・・・?」
「そりゃぁ、やっぱり・・・」
そして和輝が予想していた言葉―――――同時に聞きたくなかった言葉が紡がれる
「ロリコンとか・・・何とか属性萌えって奴だろ? あの調子じゃきっと天然系・・・妹属性萌えの奴もいるよ、絶対!」
きっぱりと肯定した清次郎の答えに、和輝は心の中で叫びをあげた
―――――――――お前んとこの住人はあああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!