蜂の巣の教室で
「んでさ〜 おかしいと思わない? 題では機関銃なんだよ? のクセに使ってるのは短機関銃・・・
コレっておかしくない? 詐欺じゃない? だから解いて?」
「どーでも良い豆知識ありがとう・・・ だが縄は解かん」
縄で縛られた寧夜の周りには3人の男子生徒が囲んでいる
和輝、清次郎、金髪でバンダナを巻いた西洋人(先輩)
寧夜の頭には先ほどの機関銃の銃口を向けた金髪少年が恐ろしい形相を浮かべて立っている
「さーこれからお前をどーする? 今この状況じゃお前を助ける奴なんかいないし 泣き叫んだって無駄無駄」
「・・・・この変態め」
怪しい笑みを浮かべている少年に寧夜はボソリと呟く
そんな時――――――
『うにゃうにゃはははぁ〜ん♪ 僕〜はイ〜ヌよ〜りネ〜コ派〜なの〜♪ ぼよよよぉ〜ん♪』
意味不明のなぜか人をむかつかせる音楽が寧夜のポケットから流れてくる
「おぉ! この着信は姉貴!」
「なっ!?」
気付くが早いが、寧夜はスルリといとも簡単に縄を解く
いわゆる縄抜けをやって見せた
それに驚く彼等を他所に寧夜は携帯に耳を近づける
「あ、もしし〜? 姉貴? うん、僕僕〜 今ね〜姉貴の教えてもらった呼びかたしたら怒って出て来たよ? そうそう! いや〜おもろい人ね」
どうやら例の姉貴からの電話のようだ
タイミングが良さすぎる
和輝達はそんな寧夜を見ていたが、隣の少年は何か嫌な予感を察しているのか、冷や汗をかいている
「え? うんワカタ ・・・・・・・ホイ先輩」
「・・・やっぱりか・・・・・」
寧夜の差し出した携帯をしぶしぶと受けとる
「替わったぞ・・・ああ お前よくもあんな事を・・・・・・ん?・・・・・・・・な・・・なんでソレを・・・・」
会話をするにどんどんと青ざめていく
「っだと! やめろ! それだけは勘弁・・・・はあ?・・・・・・・・・分かった・・・・そうするよ・・・・」
そう言い終わると携帯を閉じて寧夜に渡しながら
「不本意だが、とりあえずお前を許す事にした 今度覚えとけよ? 奴と一緒に蜂の巣にする・・・」
そう言うと和輝達に目を向ける
寧夜を見ていた呆れ顔から打って変わって真剣な目つきに変わる
「まあ知ってるかと思うが改めて自己紹介だ・・・ 俺の名前は天野レオ 早速本題なんだが・・・・
お前等の家にいる・・・その・・・・なんだ・・・・・・天使とか言う奴を俺等に預けてくれないか?」
「え?」
清次郎は知っていたようで平然としていたが、和輝は呆然として言葉を漏らす