テスト2日目
「うえー・・・ 今日もまたテストだよー」
「良いじゃねえか また早く帰れんだしさ」
朝、机に伏せてうめき声をあげている清次郎に和輝は、資料集を読みながら答える
その光景を羨ましそうに眺める清次郎は
「何でお前そんなの読めるんだよ・・・ Mですか?」
「死ね 俺はNだ」
「・・・・・笑い取ろうとした?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
笑い出そうとした清次郎に和輝は必死に止める
「おぼぼ・・・ だってお前・・・おま」
「何も言うな何も!」
その時、清次郎の口を抑えていた和輝達にやけにテンションの高い声が掛かる
「はあーい! そこのお2人さんお元気ぃ?」
「・・・・また厄介のが来た・・・・・・」
元気に手を振る寧夜を見て和輝は疲れたようにため息をついた
て〜す〜と〜ちゅ〜う〜
学校にチャイムが響き渡る
「あ〜 終わったね〜 さっさと帰ろ〜」
「ちょおおおおっとまったあああ!」
開放感に満たされて帰ろうとしていた清次郎に寧夜の声が掛かる
「んなんだよ! 俺はさっさと帰ってアクリとゲームの続きがだなあ!」
「知ってるから! そんな事知ってるからとりあえず聞け!」
ギャーギャーと騒いですみで和輝が「何で知ってんだよ・・・・・」と、呟くが2人の耳には入っていない
とりあえず話は聞こうということで清次郎は折れ、寧夜の話を聞く事となった
「・・・といっても、僕が話すんじゃないんだけどな〜・・・」
「じゃあ帰る」
「イヤン!バカン! ちょっと待ってえ!」
「キモイは! ひっぱんな!」
そこで寧夜は窓側に走って行き上を向いて、3階に叫ぶ
「レオのカツオ野郎おおおおおおおおおおおおおお!」
その声はとても通っていてとてもでかかった
ソレを聞いた清次郎は顔を真っ青にして
「・・・おまっ!? そんなこと言ったら殺されっ・・・・・・・」
和輝が言い終わる前に教室のドアが勢いよく開けられた
そこに立っていたのは顔を真っ赤にして怒りに満ちていて・・・
金髪碧眼でなぜかバンダナを着けている男子生徒だった