和輝宅 玄関にて
「ただいま〜」
先ほどの会話がよほど疲れたのか、ぐったりしたような顔で自宅に踏み入る
それに続いて、楽しそうな顔をしたバカ女と何事も無かったような顔をした親友も続いて上がってくる
「お、おかえりなさぃ・・・」
とてとてと走り寄って来る天使は紛れも無くリツだ
それに続いて
「お〜・・・ よ〜帰ってきたな〜」
飴を咥えながら生意気そうに歩いて寄って来る・・・・たしか・・・アクリとか言う奴だ
て、
「何でお前が勝手に上がりこんでるんだぁ!」
「いや〜 清次郎の家の人に頼んでここまで送ってくれたんだわ・・・ でもそん時こいつ寝てたらいくてな〜」
こつこつと頭をこずきながら飴を咥えたまましゃべり続ける
「何とかして空けねえとな〜・・・と思って清次郎に電話したわけよ そしたら・・・」
「まあ俺が頼んでこれの専門家を連れてきたわけよ」
そう言いながらドアノブをつっつく
「いや〜 すごかったね! 感動したね!」
目を輝かせながら力説するアクリ
「・・・・お前らなぁ〜・・・・・・・」
先ほどの疲れを忘れ怒りに身を奮わせる
ところが・・・・・
「か・・・・・かわええ・・・・」
ふと振り向くと先ほどまで妙に黙っていると思っていた寧夜がアクリ以上に目を輝かせていた
「何この子達! え!? マジカワッ!? 萌えええええええ!?」
「ふきゃあ!?」 「ぬぎゃあ!?」
訳の分からないことを言った後いきなりリツ達に抱きつく
「何この子達!? はわわっ!? やーらかっ!? うきゃああああああ!」
かなりテンションをUPさせ、リツ達にほお擦りを繰り出している
「きゃああああつっ!?」 「あ・・・あつぇっ!?」
かなり摩擦が掛かっているのか頬を真っ赤にさせ涙目になっていく2人
ブッッチイイイィ!!
そこで和輝の怒り爆発
「やめろおおぉ!? お前が触るといくら純粋なものでも汚されて真っ黒になるわああああ! くらえっ! カズパンチ!」
「ぬぼがぁっ!?」
ネーミングセンスが欠片も感じられないパンチに虚しくも当たってしまった寧夜が変な声をあげて倒れる
「さ、中に入るぞ どうぞ中へ」
スッキリした和輝の顔に連れられて顔を真っ青にしたリツ達が中に入っていった
寧夜をゴミ捨て場に置いていき――――――――