朝早くにて
〜朝〜
「・・・ん・・」
朝の日差しに眩しく目を細めリツは目を覚ます
昨日は和輝が自分の母親の寝床といって寝る所を用意してくれた
少し羽の散らかったベッドから身を起こす
「・・・・あ・・・・・・・」
和輝の事を思い出し、急いでリビングに向かう
リビングのテーブルには朝ごはんとメモが置いてあった
『学校にいってきます 昼頃に帰る そこのご飯食べといて』
リツは幸せそうな顔をして席に座った
「おはよーさーん!」
「おう・・・はよー」
和輝が待っていると清次郎が走りながら挨拶をしてくる
少し待った後清次郎の歩調に合わせ一緒に歩く
最初は黙って歩いていたが、清次郎は何かを思い出し和輝の顔を見ながらニヤニヤしてくる
「! 何だよキモいな」
顔を不快にさせながら和輝が問う
「いやぁ〜ね〜 昨日・・・・襲ちゃった?」
「はいバイバ〜イ さよ〜なら〜 今までアリガト〜」
「わああああ! ごめん! ごめんなさい!」
いきなり補足を速め先に行こうとする和輝においつきながら謝る
「フン・・・後ちょっとだからこのまま行くぞ・・・」
「ええ〜!」
そんなこんなで校門に入っていく
早く着たのか、校舎には朝から早い運動部の人たちしか見当たらない
和輝達のクラスは2−2で、とりあえず普通のクラスである
まだ誰も着ていない教室で二人は腰をおろし昨日の事について話しはじめた