第9話 ポーカーフェイス
第9話です
コスフェスネタを出しといてコスフェスに詳しくないという悲劇…
いろいろ間違ってることとかあるかも知れませんが多目に見ていただけたらと思います
電車に揺られ3駅程、駅から歩くこと20分
俺達はコスフェスが行われる会場についた
すでに会場の前にはたくさんの人がコスフェスの始まりを待ちわびていた
「すげぇ人だな」
「これでも少ないくらいだよ?もっとおっきいイベントのときはもっともっと人がくるんだから!」
「へぇ~」
これだけの人がアニメの虜になり、自分に重ねて夢を抱く
さらに、その魅力は日本に止まらず外国の人々までを魅了する
今日の参加者の中にも外国人の姿を見かけた
日本のアニメ文化というものの凄さが身をもって感じられるようだった
開場すると一斉に人が動きだす
一回はぐれたら二度と会えなさそう
「葉月、俺達も行くぞ…ってあれ?」
「タカちゃーん。お助けをー」
葉月は早くも人の流れに飲まれかけていた
俺は慌てて葉月の手をつかんだ
「ありがと~。一瞬天使ちゃんが見えたよ」
「人混みに飲まれたぐらいでさすがに死なないだろ」
「違う違う。大空に飛び立つのさぁ!」
それって逝くってことじゃないんですか
まぁ、今はそんなことはいいとして…
困ったことが一つ
今、俺の手は葉月の手を握っている
さっき、葉月を助けるときにとっさに握ってそのままだ
葉月と手をつなぐなんていつぶりだろうか…
正直なところ俺はこの手を離したくない
とっさの行動とはいえ、葉月と手をつなげたんだ
離してしまうのは惜しい
葉月は気にしてないみたいだし…
またはぐれたりしたら困るもんな
いっそこのままずっと…
「ほら、行くぞ」
俺はまた歩き出した
今度ははぐれないように、しっかりと手をつないだまま
「れっつ、ごー!!」
葉月も俺の手を強く握り返した
嫌がる様子も全く見せず、むしろ手を握り返してくるということは、葉月も俺と手をつないでいたい
そう考えていいのだろう
そう思うと自然に顔がニヤけてしまいそうになる
それを葉月に悟られまいと必死に真顔を作った
「タカちゃん、なんでさっきからニヤニヤしてるの?」
が、作りきれていなかったようだ
さっそくバレてしまった
「楽しみなんだよ!コスフェスが!」
「そっかぁ、わたしも!」
葉月が鈍感で助かった
その鈍感がつらいときもあるが
葉月は俺がニヤついている理由が自分だなんて微塵も思っていないのだろう
今はそれでいい
いつか、分かる日がくる
俺が分からせてやる
読んでいただきありがとうございます
評価、感想などいただけたら嬉しいです




