第8話 意識はし過ぎるもんじゃない
第8話です
今回は短目になってしまいました
ついにコスフェス当日がやってきた
俺なりにマナーとかは一応調べてきた
葉月に恥をかかせないくらいは知っておかないとな
昨日は緊張と期待感でなかなか眠れなかった
どんだけ楽しみなんだよ俺
遠足前の小学生か
自分にツッコミを入れつつ待っていると待ち合わせ時間のちょうど10分前に葉月がやってきた
「タカちゃんもう来てたんだ!早いね~」
「まぁな」
楽しみで1時間前から待っているのは秘密だ
俺の楽しみはコスフェスだけではなかった
休日に好きな人と二人きりで出かけるのだ
これってデートだろ?
行き先がだいぶおかしいけど
どこに行こうとデートはデートだ
しかし変に意識してしまうと余計に緊張してしまう
「なんかデートみたいだね~」
駅に向かって歩いていると葉月が衝撃の一言を発した
「今のわたしたち絶対恋人にしか見えないよ~」
さらにもう一言
これは狙って言ってるのか?
意外にも葉月は小悪魔なのか?
「そ、そそそうかもな!」
「あははは噛みすぎだよ!」
動揺して噛みまくった
葉月のことだからおそらく狙ったりはしていないんだろう
深い意味もなく言っている
それがわかっていても動揺してしまった
「そんなにわたしと恋人に見られるのが嫌だったの?さすがのわたしでもちょっとショックだぞ!」
頬っぺたをぷくっと膨らませて俺を見る
その表情が可愛くて俺は自然にクスクスと笑ってしまった
「笑うなぁ!」
ポカポカと俺の腕を叩いてくる
葉月の力じゃ叩かれたって痛くも痒くもない
「ごめんごめん。逆だよ。真逆」
俺は笑いながら葉月の頭をポンポンと撫でた
葉月は逆ってどういうこと?って顔で見てくる
ここまではっきり言ってわかってもらえないのも悲しいが、わかられるのもそれはそれで恥ずかしい
そうこうしている間に駅についていた
「ほら、早く行こうぜ。さっさと切符買わないと。電車に間に合わなかったら大変だ」
「うん!」
俺達は電車に揺られながらコスフェスへの期待を膨らませていた
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