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第7話 幼児のほうが男前

第7話です!

いいのか悪いのは母親の用事はほんの1、2分で済んでしまった

二階の自分の部屋へと戻る

階段を登る足取りは重い

どんな顔をして部屋に入ればいいのかわからない

誰か模範解答を下さい


部屋のドアノブに手をかけるがなかなか開ける勇気が出ない

中には葉月がいる

そう思うと心臓がドキドキとうるさい

好きな子とキスしそうになったんだ

冷静になるなんて無理だ


「落ち着け俺…」


そう言って一回深く深呼吸をする

勇気を振り絞りドアを開けた


「葉月…さん?」


「すいませんでしたぁぁぁ!!!」


予想外すぎて言葉がでない

ドアを開けると目に入ってきたのは土下座をする葉月

いったい何が起きたんだ


好きな子とキスしそうになる

逃げ出す

土下座される


いやいや、明らかに流れがおかしいだろ


「お命だけはお助け下さいませぇぇぇ!!」


お前はいつの時代の人だよ

誰が好きなやつの命なんて奪うか


「葉月、とりあえず顔上げてくれないか」


俺がそういうと葉月は頭をあげ、不安そうに俺を見る


「謝らなくていいから。俺は何も怒ってないから。俺のほうこそごめん」


「タカちゃん…」


どっちが悪いわけじゃない

ぶっちゃけ言えばあのままキスしていてもおれ的には万々歳だ

今日学んだこと

ノリって怖い


「ほんとごめんね。なんかわたし変なスイッチ入っちゃったみたいで…」


「俺も…」


二人同時にため息をつく

あまりにもタイミングが合いすぎて二人で顔を見合わせる

なんだかそれがおかしくて二人とも笑ってしまった


「葉月のファーストキスを俺なんかに奪われなくてよかったな」


なんて笑いながら言ってみる

ゆくゆくは奪う気満々だけど


「ファーストキスはとっくに奪われてるよ~」




…今なんて?

葉月のファーストキスがもう済んでいるってことは葉月は他の男とキスしてるってことで…

マジかよ…

ショックがでかすぎる

誰だよ!

葉月の大事なファーストキスを奪ったやつは!

絶対許さねぇ


「なにそんなに驚いてるの?」


「そりゃ驚くだろ…」


今は驚きというより怒りに近い


「そっかぁ、タカちゃんは覚えてないんだぁ」


「なにがだよ」


「わたしのファーストキスの相手知りたい?」


今すぐ教えなさい

そいつを殴りに行ってきます


「…タカちゃんだよ」


「え?」


葉月のファーストキスの相手が俺!?

葉月とキスした覚えなんてないぞ!?

もしかしてさっきのが実はギリギリ触れててとか…

いや、でもそんなはずない

キスの前に恋人にすらなった覚えのないただの幼なじみの俺がどうやったら葉月のファーストキスを奪えると言うのだろうか


「なにかの間違いじゃ…」


きっと葉月は誰かと俺を間違えているんだ

葉月の言ってることが本当だったら嬉しいが生憎そんな記憶はない


「間違いじゃないよ。幼稚園のときにタカちゃんとしたもん」


殴れねぇ!

幼児な上に自分とか絶対殴れねぇよ!

というかそんな幼稚園児同士のキスなんてカウントしていいのか

でも葉月のファーストキスは他の男じゃなくて安心した


「将来タカちゃんのお嫁さんになるって約束して、誓いのキスをしたんだよ。覚えてない?」


言われればそんなこともあった気がする

徐々に俺の中の記憶が鮮明になる


「それって幼稚園の卒園式の後の話か?」


「そうそう!ちゃんと覚えててくれたんだ~」


卒園式のあと俺は葉月を呼び出した

もちろん告白するため

勇気あったな幼稚園児の俺

今より全然たくましいや

俺は葉月に告白し、葉月も俺の思いに答えてくれた

そして、葉月は将来俺のお嫁さんになると言い俺達は誓いのキスをした

生意気にもマウスtoマウスで

しかし所詮は幼稚園児

小学生にもなればお互いに別の子を好きにもなるし自然消滅したという感じだ

結局はまた葉月を好きになっているわけだが

俺のお嫁さんになると言った葉月の今の気持ちはわからない


「ところでタカちゃん。いつまでコスプレしてるの?」


わすれていたが俺はずっとタクトの格好をしたままだ

先程、母親に呼ばれたときも驚かれたが葉月が持ってきたと言ったら納得していた

一方の葉月はいつの間にか家に来たときの服に戻っている


「いつの間に着替えたんだよ」


「実はわたし魔法少女で…」


「そういうのいいから」


「もぉ~ノリ悪いぞっ。タカちゃんがおばさんに呼ばれて出てったときだよ」


おいおい、ノリって怖いんだぞ

というか、着替えの途中で俺が戻ってきたらどうするつもりだったんだ


「じゃあ、俺着替えるから」


「どぞ~」


「…」


出てけよ!!

学習能力ゼロか!!

男として意識されなさすぎだろ俺

俺は再び葉月を部屋から追い出した


「別にいいじゃんわたしがいたって~」


良くないから

…葉月が俺のお嫁さんになってくれる日は遠そうだ

読んでいただきありがとうございます


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