第4話 葉月の勇者になるらしい
更新が遅れてしまいました
第4話です
俺はどうして葉月が好きなのだろう
この間クラスメイト達にひどい目にあわされてからふと思った
葉月のせいで変な誤解をされたりひどい目にあったりというのは今までわりとあった
なのに俺はその元凶である葉月のことが好き
不意に出てきた答えの見つからない問いに俺は頭を悩ませていた
今日は休日で予定も特にないので朝から家の中でだらだらしていた
ちょうど昼食を食べ終えたころ家のインターホンがなった
誰だろうか
「はーい」
ドアを開けるとそこに立っていたのは葉月だった
約束をしていた覚えはないので突然の訪問に驚いた
「こんにちは!」
にこにこと可愛らしい笑顔を俺に向けてくる
葉月の手には紙袋が握られていた
「おう…急にどうした?」
「なんかタカちゃんに会いたくなっちゃって…」
…今なんと?
俺に会いたくなった?
葉月…もしかしてお前って俺のこと…
「なーんてねっ!これ渡しに来たの。はい。」
そう言って手に持っていた紙袋を俺に差し出す
嘘かよ…
期待して損したじゃねぇか
「タカちゃんもしかしてがっかりしてる?」
してるさ!
してるに決まってんだろ
…とは言えない
「し、してるわけないだろ!」
俺は紙袋を受け取り葉月を家の中へ招き入れた
今日は運良く家族はみんな出かけていた家には誰もいなかった
あ、下心はないぞ?
ない…はずだ
「おじゃましまーす。タカちゃんの家なんて久しぶりだなぁ」
懐かしそうに家の中を見渡す葉月
小学生以来だろうか
中学に上がってからは一緒に登校はするものの家の中まで上がることはなかなか無かった
「そういえばあの紙袋の中身ってなに?」
俺は紙袋をまだ開いていなかった
「タカちゃんのお部屋に通してくれたら教えるよ~」
部屋ねぇ…
幸い部屋は片付けたばかりだったので葉月を部屋に通すことにした
「とりあえずその辺に座って」
机を挟んで向かい合わせで座り机の上には紙袋
葉月からゴーサインがでたので俺は紙袋を開けた
「なんだこれ?」
中に入っていたのはいかにも勇者を思わせるような衣装だった
もしかして…
「コスプレだよ!」
やっぱり…
俺の予想は残念なことに的中してしまったらしい
「なんで俺がコスプレの衣装を渡されてるのかわからないんだが」
すると葉月が勢い良く立ち上がって言った
「コスフェスに出るからです!!」
「なんでだよ!!」
思わず叫んでしまった
なんで俺がコスフェスに出なきゃいけないんだ
「そんなに怒らないでよ~。タカちゃんもコスプレしたいでしょ?」
「したくねぇよ!」
「嘘だぁ!!」
一旦黙ろうか
いきなり家に来てコスプレしろなんで無茶ぶりにも程がある
「とりあえずなんで俺がコスプレすることになったか説明してくれ」
「コスフェスに出るからです!」
それはわかってるわ!
天然も度を超すと手がつけられない
「なんで俺がコスフェスに出なきゃいけないんだ?」
「姫を守る勇者が必要だからです!」
葉月の話によると、今度開催されるコスフェスでとあるアニメのコスプレをすることになったらしい
葉月はそのアニメに出てくるお姫様のコスプレをする
姫がいるならそれを守る勇者が必要
そこで俺に勇者のコスプレをさせて一緒にコスフェスに行こうという考えらしい
「で、そのとあるアニメってのは?」
「Lost Againってアニメだよ」
また失われたってそんなに何回も失ってんのか
そんなアニメ聞いたことないぞ
「タカちゃんお願い!わたしの勇者になって!」
なんかすごいお願いの仕方だな
悪い気はしないけど
「いい…よね?」
上目遣いでそんなこといわれたんじゃたまったもんじゃない
今の葉月を学校のやつか見たら9割の男子が倒れるなきっと
いや、絶対
「仕方ねぇな…」
まったく…俺は葉月の誘いを断るということはできないらしい
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