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第23話 迷走中

23話です

その日の放課後は、いつものように葉月と二人で帰る

水嶋兄弟は、先生に用事があるとかで一緒ではない


いつも通りの帰り道

しかし俺は、自分から口を開くことはなかった


「それでねって…タカちゃん聞いてる?」


「あ、あぁ。聞いてるよ」


「なんか今日のタカちゃん変なのっ」


変…なのかな

葉月の隣にいられることが、なによりも嬉しいはずなのに

めちゃくちゃだけど、楽しそうに話す葉月を見ていたいはずなのに


今日は葉月と一緒にいるのがなんだかつらい

自分の中にモヤモヤとした気持ちが渦巻いている


「まさか!タカちゃん…悪の帝王アラ「ごめん!用事思い出したから先帰るわ」


「え?タカちゃん待って!!」


葉月の言葉も無視して走った

振り返ることもなく

足を止めることもなく

家に着くまでひたすら走った


なんで…

なんでだよ!!


「好きなやつの隣にいるのってこんなにつらかったっけ…」


俺はいつまで葉月の隣にいられるのだろうか

永遠にいられるなんてことありえないわけで


いつか葉月にも大切な人ができる

俺じゃない誰かが、葉月の隣に立っている日がくる


俺は葉月が好きだ

この気持ちが変わることはない


でも…

俺じゃ葉月にしてやれないことが多すぎる

心から笑顔にしてやることなんてきっとできない


俺が葉月を幸せにする

そう思ってた


でも、気づいてしまった


俺の幸せ=葉月の幸せ


ではない


なら、葉月の幸せってなんなんだ?



読んでいただきありがとうございます


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