第22話 わからない
第22話です
更新にあまり日が空かないように頑張ります
なにやってんだろ俺…
せっかく鈴架さんがついてくれた嘘も、俺のせいでバレてしまい、話はふりだしに戻った
鈴架さんの弟、水嶋憂斗は小鳥遊葉月に惚れている
俺、小林高良も小鳥遊葉月に惚れている
つまり、ライバル関係
今までこんなに完璧なライバルがいただろうか?
もちろん、葉月はモテるからライバルは他にもたくさんいる
しかし、こんな爽やか王子がライバルなんて初めてだ
勝てっこないよなぁ…
俺はこれからどうしたらいいのだろうか
こんなイケメンに勝つ方法なんてあるのか?
誰か恋愛必勝法を教えてくれ!!
昼休み明けの授業
俺は憂欝そうに窓の外を見た
「はぁ…」
「どうしたの?溜息つくと幸せが逃げちゃうぞー」
そう言って、隣の席の葉月にペン先を向けられる
誰のせいだと思ってんだ
お前が原因だよ!
毎度のことながら
…このセリフ何回目だろ
「はいはい、分かったから。人のこと指さすなって」
「指じゃないもん!」
「あー、ペンね。ペン」
「き、貴様…これがただのペンに見えると言うのか…」
始まっちゃったよおい
「これはなぁ…」
また、剣だの魔法の杖だの言い出すんだろう
「選ばれしものしか使うことができないペンだ!!」
「結局ペンじゃねぇか!!!」
※授業中のためこの白熱した会話もすべて小声で行われています
葉月の言うことはいつも予測不可能だ
その時、床にペンが落ちる音がした
鈴架さんのペンだ
「落としましたよ鈴架さん…って!」
ペンを拾い後ろを振り向くと、そこにはわなわなと震える鈴架さん
まさか…
「あなた…まさかあの伝説の…」
鈴架さん入ってきたー!!
忘れかけていたが、鈴架さんも葉月と同じ人種なんたよな
見た目とのギャップがありすぎて忘れそうになる
「貴様私を知っているのか?」
「忘れるわけないわ…今日こそお父様の仇をとる!!」
えー!?
ペン一本で何があったんだよ!
それともあれか?
お父様が弱すぎたのか!?
「バレちゃしょうがない…そう!この私こそが「そこ!うるさいわよ!」
「あ…すいません…」
怒られた…
ペン一本で白熱しすぎなんだよ
むしろ、ペン一本でここまでできる想像力は尊敬するよ
怒られたにもかかわらず、二人は顔を見合わせて笑っていた
お互いこういうことで盛り上がれる人が今まで周りにいなかったんだろう
まぁ…葉月が嬉しそうならいいか
なんつー顔で笑ってんだよ
心から楽しそう顔
俺じゃきっと葉月にこんな顔させられない
好きな人の笑顔
幸せそうな顔
見ているとこっちまで幸せな気持ちになる
俺は葉月のそんな顔を見てるのが好きだ
でも、葉月にこんな顔させられるのは
俺じゃない
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