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第21話 空気を読めよ

何ヵ月ぶりだろこれ…

「そう…だったんだ…」


水嶋はがっかりと肩を落とした


「だから葉月ちゃんのことは諦め「ちょっと待った!!!」


俺はあわてて鈴架さんの言葉を遮った


「どうしたの?ちゃんと憂斗には諦めさせるわ。安心して」


「そ、そうじゃなくて!」


鈴架さんは、せっかく諦めさせようとしているのに止めるのかと不思議そうに俺を見る

どうやら、鈴架さんは俺と葉月が恋人同士だと思っているようだ

それが本当だったら嬉しいんだが…

生憎そうではないのが現実


「…俺らは恋人同士とかじゃないですよ」


俺がそう告げると、一瞬驚いたように目を見開く


「高良くん…」


そして、少し眉間にしわを寄せた


「…知ってるわよ。それくらい」


「………へ?」


我ながら間抜けな声が出たもんだ

知ってるってどういうことだ?

だって、鈴架さんは俺と葉月が付き合ってると思ってて

それを言おうとしてたのを止めて

勘違いですよーって言ったら知ってるって……


「…へ?」


間抜けな声again

鈴架さんの言っていることは明らかに筋が通っていない

勘違いしているのに知っている

…わからん


「高良くんってもうちょっと空気読める人だと思ってた…」


なんか俺呆れられてる!?

今なんかしたか!?


「ちょっとこっちきて!」


「ぇぇえ!?」


俺は鈴架さんに腕を引っ張られて半場強引に廊下へと連れ出された

知らない内に地雷でも踏んでしまったのだろうか…


教室から少し離れたところまでくると、鈴架さんは足を止めた


「あ、あのぉ…」


おそるおそる声をかけると、鈴架さんはゆっくりと振り返った


その表情はなんとも険しいもので…


あー…

逃げたい……


「あんたさぁ…」


「は、はぃ!?」


思わず声が裏返ってしまった

情けないな俺


「あんたバカなの!?」


え!?

なんで俺貶されてんの?

なんで??


「高良くんは葉月ちゃんのこと好きなんでしょ!?」


「…よくご存知で」


「見てたら分かるよ。葉月ちゃんは気づいてないみたいだけど」


他人から分かるくらい好き好きオーラ出てんのか俺は

それはそれで恥ずかしいな!

ヤバイ

めっちゃ恥ずかしくなってきたわ…


「私は高良くんに協力しようと思ったのに…」


「と、言いますと?」


「だーかーら!!恋人がいるって分かれば憂斗も葉月のこと諦めるかなって思ったの!」


「じゃあ、そのためにわざと嘘を…」


「そうよ!!」


なんとまぁ…

俺はせっかくの鈴架さんのご好意を無断にしちまったようだ…

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