第2話 美少女葉月は自覚なし
第2話です
なんとか学校には間に合った
もちろん曲がり角で誰かとぶつかるなんてことはなかった
「そんなに落ち込むなよ…」
昼休みになってもまだ葉月は落ち込んでいた
そんなに悲しいことなのか
美少女と出会わなかったことが
お前が美少女なんだから出会う必要ないだろ
つか、美少女に出会ってどうするつもりだよ
恋でもすんのか?
いや、でも美少女は女、葉月も女………え?
いやいや葉月に限ってそっちの趣味とかは…
「タカちゃんどうしたの?」
テンションが下がりつつも考え込んでいる俺を心配してくれる
俺は葉月の両肩をつかんだ
「へ?なに!?」
「葉月…お前は美少女に会ったらどうするつもりだったんだ?」
「どうするってそりゃ恋に…」
「葉月お前は女だよな?」
「うん。今さらなに言ってるのタカちゃん」
「美少女も女だよな」
「そりゃそうでしょ」
「恋…できなくね?」
「!?」
「気づいてなかったのか…」
男の主人公にでもなった気分だったんだろうなきっと
びっくりさせやがって
「いや、でも出来なくはないけど…」
「いやいや、出来ないから普通!!」
「美少女相手だったらわたしも大丈夫な気が…」
なにその全国の百合好きにおいしい展開!?
なに「あ、いけそう」みたいな顔で言ってくれてんだよ
「でも美少女がそっちの趣味があるとは限んねぇだろ?」
「あ、そっか!」
やっとわかってくれたか
まったくこいつは人の気も知らないで
「じゃあタカちゃん頑張ってね!」
「は?」
「わたしが恋出来ないならタカちゃんがすればいんだよ!」
「え?あの…葉月さん?」
「わたしは主人公の幼なじみで美少女のライバル!二人でタカちゃんを取り合うの!」
なにその設定
唯一俺が得するの葉月が俺のこと好きってとこだけじゃねぇか
その場合幼なじみの方とハッピーエンド迎えたいんですが
迎えちゃうよ?いいの?
「高良くん!期待しておりますぞ」
何キャラだよ
「美少女と恋すればいんだよな」
「そうそう!」
美少女ねぇ
なら…
「もうすぐできっから」
「なんと…もしかして今朝言ってた美少女さん!?」
いや、まぁそうだけど
だからお前のことだって
本当に自覚ないんだなぁこいつ
俺が美少女に恋するならお前にしかしねぇよ
まぁいつかちゃんと伝えてやるよ
それまで…
「楽しみにしとけ」
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