第18話 特別
第18話です!
回想編やっと終わりになります
次からはまた高校生な二人に戻りますね
その後、なんとか学校には間に合った
先生が転校生がいる、と言った瞬間ドキッとした
きっとあの子だ…
案の定彼女が俺のクラスに転校してきたのだ
そのとき初めて名前を知った
“小鳥遊葉月”
すぐに学校中で美少女が転校してきたと噂になった
そんな美少女と、俺はすでに知り合いで家も近い
少しばかり優越感を感じていた
葉月は転校初日から俺とばかり話しをするので、同級生の視線が少々痛かった
「なんであんなやつにばっかり」
そんな声も聞こえ、またイジメられるのでは、とも思った
でも、何より俺と仲良くしようとしてくれていることが嬉しかった
俺の中で喜びが恐怖を打ち消したのだ
思えばこんなことも初めてかもしれない
葉月が引っ越してからというもの、俺の生活はがらりと変わった
葉月の底抜けの明るさにつられてか、俺まで前より明るくなってきていた
イジメも徐々になくなっていき、以前までの自分では考えられないほど明るく、楽しい日々を過ごしていた
「タカちゃーん!迎えに来たよー!」
今日も葉月が俺を迎えに家までやって来る
来ると言っても三軒隣だし、学校に行く途中なのだが
葉月は俺の名前を知ると
「高良くんかぁ…じゃあ、タカちゃんだね!」
と、早速あだ名を付けらる
葉月だけが俺を
“タカちゃん”
と呼ぶようになった
“タカちゃん”なんてなんだか子供っぽい気もしたが
“葉月だけが呼ぶ名前”
そのことが、なんだかすごく特別に思えて、くすぐったかった
葉月と過ごす時間が増えて行くに連れて、俺の中での葉月の存在は確実に大きなものになっていった
“親友”が“好きな人”に
でも、今の関係が壊れるのが怖くて
葉月の隣に居られなくなるのが嫌で
伝えようとしたことは何度もあった
それっぽいことを言ってみたりしたこともある
しかし、葉月は持ち前のド天然で見事にスルー
あそこまでキレイにスルーされると、さすがに泣きそうになる
いつかはちゃんと伝えたい
他の男に取られてしまう前に
「好き」
この一言を正面から言えるように
読んでいただきありがとうございます
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