第14話 知らない気持ち
第14話です
短いですね
「ふぅ、今日は楽しかったね!タカちゃん!」
「そうだな」
帰り道、葉月と歩きながら今日の出来事を振り返っていた
「エリア様素敵だったなぁ~」
「鈴架さん、本当にそっくりだよな」
たくさんの人に触れあえて、心から行ってよかったと思う
「タカちゃんが今思ってること当ててあげよっか。いろんな人と触れあえて、来てよかったな~って思ってるでしょ」
思ったことを当てられてしまった
葉月はいつもそうだ
変なところで人の気持ちを読み取る
肝心なところでは気づいてくれないのにな…
そんなことを思っている内にあっという間に葉月の家についてしまった
また明日、そう言って家に入っていく葉月の背中を見届けてから、自分の家へと帰った
その日は夜まで興奮が冷めなかった
見たもの、聞いたもの、触れたもの、全てが新鮮で衝撃的なものだった
見たことのない世界、感じたことのない興奮、見ず知らずの人達との触れ合い
こんな体験は初めてだ
こんな気持ちも
葉月はいつも俺の知らない世界を見せてくれる
俺の知らない気持ちを教えてくれる
俺が葉月を好きな理由はこれなのかもしれないな
葉月は意識してないんだろうけど俺を変えてくれたのは確実に葉月だ
小さい頃、内気で口下手だった俺は、イジメの対象になることも少なくなかった
俺を直接イジメていたのは数人だが、イジメを見てみぬふりをしている人間は何人いたかわからない
だが、それが普通だ
口を出せば次は自分
そう考えるのが当たり前だ
だから俺は見てみぬふりをしている奴らを恨んだりはしていなかった
恨む恨まない以前に諦めていたのかも知れない
いつしか人を信じることすら出来なくなっていた
でも、一人だけ他の奴らとは違う人がいた
それが小鳥遊葉月だった
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