第1話 幼なじみの秘密
3作目の短編で嬉しいことに連載してほしいという声をいただけたので連載をすることにしました
短編を読んでくださった方も読んでいない方も連載のほうを読んでいただけたら嬉しいです
「タカくんおはよう!」
「あぁ、おはよう」
葉月は笑顔に俺にあいさつをする
葉月は俺の幼なじみだ
見た目はかなり可愛いから家が近いからって毎日一緒に登校してることをうらやましがられるのもよくある話
だが、俺からしてみればそれは葉月の本当の顔を知らないから言えること
本当の葉月は…
「ところでなんでパンなんかくわえてんだ?寝坊でもしたのか?」
「タカちゃんはなんもわかっちゃいないな~。遅刻ギリギリにパンをくわえて曲がり角を走って曲がる。すると起きることは?はい!高良くん!」
「…美少女とぶつかる?」
「か~ら~の?」
「その子が自分のクラスに転校してきて恋に落ちる」
「完璧だよタカちゃん!」
…学年ーの美少女小鳥遊葉月は厨二病女なのだ
でもこれを知っているのは俺だけ
学校のやつはみんな葉月のことをただの可愛らしい女の子だと思っている
葉月は学校では厨二病な部分を出さないようにしている
俺がそうしろと言ったからだ
厨二病丸出しで学校生活を送ったりなんてしたら引かれてしまうのが目にみえていたからだ
俺が引かないのは幼い頃からで慣れているから
あと…俺がこいつに惚れているからだ
なんでこんな厨二女が良いのが自分でもわからない
「さぁ走るよ!美少女と出会うために!!」
「一人でやってろ」
「タカちゃん冷たっ!?」
「俺は朝っぱらから走るなんてごめんだ」
「タカちゃんは美少女と出会いたくないの!?」
「もう出会ってるっつの」
「え!?だれ!?わたしの知ってる人?」
「知ってるもなにも…」
お前だよ…とはさすがに面と向かって言うのは恥ずかしい
「なんでもない」
「えー!教えてよ~」
教えねぇよ
教えられるわけないだろ
俺はふと腕にしている時計に目を落とす
「…葉月走るぞ」
「タカちゃんもやっぱり美少女に会いたかったんだね!」
いや、だから会ってるって
「違う!遅刻だ!走んねぇとマジで遅刻するぞ」
「あ、本当だ!よし、走ろう!美少女に出会っちゃおう!!」
明らかに目的違うだろ
でも今はとりあえず走らないと
遅刻するのは後々めんどくさい
そうこうしてる間に曲がり角に差し掛かろうとしていた
隣の葉月は明らかに期待している
そんな簡単に美少女とぶつかるわけないだろ…
読んでいただきありがとうございます
感想、評価などいただけたら嬉しいです




