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A:Aの始末2

さてさて、Aの始末第二段です。めちゃくちゃ短いですが、これもまた考えあってのことなのでご了承下さい。

十六、

「はぁ?異世界に行く方法?」

 俺は魔法の師匠にそんなことを尋ねていた。ただいま、師匠はエプロンをつけて料理をしている真っ最中だ。

「ああ、どうしたらいけるんだ?」

「行ってどうするの?」

「それは………」

 行ってどうしたいということがあるわけでもない。俺はそんなことを理解していたので黙りこくってしまった………

 適当な言葉を思いつくことも無く、俺が黙ったままにしていると師匠は続ける。

「………理由はいいたくないのなら言わなくていいわ。それで、異世界にいきたいんでしょ?」

「………ああ、いけるのか?」

「勿論よ、行ったことがあるのならいけるに決まってるでしょ。異世界の魔法がこちらの魔法と違っていてもこっちからあっちへの扉を開けちゃえばいいのよ………」

 師匠は立ち上がってエプロンをはずす。

「さ、行きましょ?」

「………どこへ?」

 師匠は黙ったまま俺の手を掴むとその場を静かに後にしたのだった。勿論、料理後の消火作業もきちんと行われていたりする。

―――

 家の庭で師匠は笑う。

「さ、行ってらっしゃい」

「は?」

 師匠は指を鳴らした。

 気がつけば俺の体は徐々にその姿を薄くしていくようであったのだが………

「ええっ!まだ心の準備が………」

 ほら、いるだろう?飛行機が離陸するときはこれまでの罪を懺悔しとかないといけないとか………とりあえず、そんな準備だ。

「………零時、あっちに行っても体に気をつけてね?」

 師匠はそういって俺に手を振る。

「…………すまん」

「いいって………」

 そして、俺の見ていたこれまでの景色は吹き飛んで………

「れ、零時さん!?」

 そこには数日前に見たことのあった女の子の成長した姿があったのだった。


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