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A:Aの終わり

サブタイトルの通り、Aはこれで終わりです次回からはBが始まりますので期待していてください。あとがきのほうでBについて少しだけ書いておきたいと思います。

十四、

 俺がこっちに来て約半年が過ぎていた。笑えないことに俺はまだ自分がどのようにしたらもとの世界に帰れるか知らなかった。

「フレア」

「何ですか?」

「ホームシックになった」

「……………あ、ああ……それならこれをどうぞ」

 フレアにそのように言ってもフレアは俺の目の前に工作キット(自分の手で家を建てよう!)をおくだけなのだ。

 そしてまた別の日は………

「…………はぁ、いつになったら帰れるんだ?」

 このように一人で生徒会室に残って呟いていると

「零時補佐官、早くレポートを提出してください」

「わかってるって」

 フェイル生徒会長に日々、そんなことを言われたり………

「零時、また行くぞ!」

「連日連夜っすね………」

 家にいればネリュ姉さんにこき使われる日々である。フリーズはフリーズで

「修行のたびに出るから何かあったら助けてね」といって姿を消したのだ。

―――

 そんなこんなで夜空が綺麗なとある日、俺は夜道を歩いていた。

「ふぅ、疲れるぜ……」

 歩いている理由は学校の消灯時間を過ぎても学校で寝ているところを誰にも見られなかったからだ。

つまり、誰にも起こされなかったからこのような時間まで眠っていたのである。正直に言って、俺としてはやっちまったとしか思っていない。授業に出てもないし、図書館には人が来ない………暇つぶしに読んでいた小説は途中までは面白かったのだが、終わったときに主人公以外のことがかかれていなかったりと物足りなさが否めなかった。

 ぶっちゃけ、こうなったら学校に止まろうと思ったのだが……さすがに夜の学校に一人でいることは恐すぎて出来なかったので俺は泣く泣く学校を出て家へと向かったのである。学校には校長先生が住んでいる例の部屋があるのだが………あのサンタのような校長先生と一緒にいたいとは思えない。いずれ子どもたちのプレゼントとして白い袋に入れられるかもしれないからな。

 冗談はそのくらいにして、俺は街明かりを抜けて暗めの裏路地に入る。

こちらのほうを通ったほうが家に近い殻もあるのだが………この時間帯ともなるとこの城下町では逆に表通りのほうが危ないそうなのだ。表通りには悪人などがおり、この前のように捕獲されかねないので裏路地には森を徘徊していたりするモンスターが混ざったりする程度らしい。いや、正直な話門番さんはモンスターが来ても

「どうぞどうぞ、よくおこしくださいましたね♪」と言ってそのまま通してしまうそうだ。今までで一番強そうなモンスターは異国の土地から来た人型の魔法を使うオスのモンスターだそうだ…………今頃気がついたのだがどうやらこちらの世界では俺はモンスター扱いされているみたいなのだ。

 ぶつぶつと文句を言いながら俺が歩くべき町を闊歩していると…………急にトイレに行きたくなった。

「………まだ家まで距離あるからな………」

 夜になると前述の通り、外から出ると危険なので人々は家の中にいる。つまり、基本的には外に人はいないのである。

「………そ、そこで済ましちゃおうかな……」

 ちょうど建物のくぼみがあり、そこにしてしまえば終わってしまうだろう………

「だ、駄目だ!そんなことしてしまったら俺の名声が汚れてしまう!」

 もとから名声なんてこれっぽっちもないが、たっしょんをするのはどうかと思ったので俺は走り始めた。勿論、家でする為だ。

 疾走する俺を誰もとめるものはいない。そりゃそうだ、一人も家から出てないんだから……

 見えてきた家の明かりに一直線。階段なんて飛び降りて、俺は重たい扉を開けて………強烈な光が俺の目の前に現れたのだ。

―――エピローグ

 目が覚めればそれは夢だった。そんな一般的なことで俺は物語を終わらせたくない…………


「………もう朝か」


 窓の外には太陽がさんさんと輝いており、静かな俺の部屋には誰もいない。二階に向かって誰かがやってきているらしい、誰かの足音が聞こえ始めた。


「零時!いつまで寝てるのよ!」


 扉がばたんと開き、そこには俺の師匠であるセレネが立っていた。


「もうお昼よ!」


「ああ………すまん」


「朝食、せっかく作ってあげて待ってたのに………め、目を覚ますのが遅すぎなのよ!」


「?」


 セレネは涙を流しており、俺はそれを不思議に思ったのだが……次の瞬間にはセレネの普段の表情である強気の表情になっていた。ああ、てっきり見間違えてしまったのだろう。なんせ、久しぶりに面を合わせるんだからな……?


「セレネ」


「何よ?」


「俺、どっか行ってたっけ?」


「………行ってないわ。ただ、ちょっと昨日珍しく私の一撃が零時の頭に直撃したぐらいだわ」


「ああ、そうか………」


 俺にはよくわからない、あの出会いが夢なのか、本当なのか………ただ、ただ………俺は目の前のセレネまでもが夢でなくて良かったと思えた。だって、彼女は未だに起こったような表情をしているのだから……でも、いつか……いつか、また違う世界に行くのもいいかもしれない。 〜END〜


さて、Bの話しなのですが………Bでもやはり異世界での話しとなります。勿論、始まりはレストランで始まる予定です。Aとの話しも勿論関わってくる予定ですので待っていてください。まぁ、いつになるかはわかりませんけどね。

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