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さぁ、オリジナルの低年齢用の小説を書いてみよう!(BY 瑞樹)

オリジナル

 その日、俺は瑞樹の家にやってきていた。

「零時、実は最近僕、子供向けの小説を考えているんだ」

「子供向けの小説?そんなのあるのか?」

「まぁ、考えればあるんだよ・・・桃太郎とか、一寸法師みたいに冒険活劇もいいかもしれないけど、僕としては平凡な毎日の中を冒険させたいと思っているんだ。そうだね、君は小さい頃に一人で他の街にいったこととかあるかい?」

「いや、ないな・・・それを題材にするのか?」

「まぁね・・・既に完成しているから零時、読んでみてくれないか?」

「わかった」

 俺は手渡された紙に目を通したのだった。


『たーくんのいちにち』

ぺんね〜む たんすの角は魔の角度

(おいおい、ペンネームからおかしくないか?)

(気のせいだよ・・・こんなのは普通なのさ。それに、物語には関係ないだろう?)

(まぁ、確かにそうだが・・・)


 たーくんはしょうがくいちねんせいのげんきなおとこのこ・・・まいにちをおもしろおかしくすごしていました。


(普通だな・・・面白おかしくってかわってるな・・・)

(ま、そうだね・・・)


 しゅみは“いそづり”と“すきまをのぞくこと”です。


(前者は小学生にしては珍しいが、後者は嫌な趣味だな・・・こいつ、小学生じゃないだろ?)

(いや、意外とこの歳の男の子は隙間があると覗いてしまう年頃なのさ)


 さて、そんなたーくんはきょう、となりまちにかってもらったばかりのじてんしゃにまたがっていくことにしました。ちょっとしたたーくんのぼうけんのはじまりです。


 さぁ、みんなも血湧き肉踊るたーくんのぼうけんをみていきましょう。


(おい、何だよこれは?)

(これは彼の冒険さ・・・)


 となりまちへとせいりょくをのばすため、じてんしゃにまたがりたーくんはつぶやきます。

「さて、今日も相棒と共に新たな峠を攻めるか・・・今度は誰に会えるかな・・・」


(たーくんは何を求めているんだ?勢力伸ばすって・・・・なんだよ?)

(ほら、風になりたいんじゃないのか?)


 うごきだしたたーくんのじてんしゃ、なまえを“アヴァランチェ・ブラッド 〜白き大地を血に染める〜”といいます。


(おいおいおい、めちゃくちゃかっこいい名前だぞ?しかも、サブタイトルまでついてるし・・・)

(名前を考えるのにとても苦労しているのを覚えてるよ。いい名前だろう?)


 うごきだしたたーくん。そして、ぺだるをふみしめ、すすみはじめます。うごきだしたこころのなかのこどうをとめきれず、たーくんはさけびます。


「HAHAHA!SHOW・TIME!!」


(最悪な男だな、たーくん。既にどっかの族にはいってんじゃねぇか?)

(ほら、そこは英語の教育を受けてるってことで・・・)


 ど〜ろこうつうほうをきちんとまもりながらたーくんはみちゆくひとたちにあいさつをつづけます。そして、じてんしゃにまたがってまた、たーくんはつぶやいたのです。


「・・・人にはルールってもんがある・・・それを守れねぇで道路を走る?それはよぉ、悲しい奴が言う台詞・・・自分の存在を他者に気づいてもらいたいがために規則を破るのさ・・・・早く大人になれねぇと、後で自分の子供たちが泣くぜ?」


(言ってることが大人すぎだろ?)

(そうかい?いい台詞だと思うんだけど・・・・)

(いや、確かにそうだが・・・・)


 ようやく、となりまちとなるおうだんほどうへとやってきたたーくん。かれのめのまえに、くろいじてんしゃにのったおとこのこがあらわれました。


「・・・よぉ、王塚時伊勢野宮明正おうつかじいせのみやあきまさか・・・久しぶりだな?」

「なんだ、鐸堵たくつか・・・俺に何か用か?」

「どうだ、久しぶりについてこないか?」

「わりぃな、これから俺はお袋から頼まれているカレーの材料をそろえてこねぇといけねぇんだ。またな・・・」


(おいおいおいおいおい!たーくんの本名って鐸堵って名前かよ!?かっこよすぎだろ?それに、たー君の友達、めちゃくちゃ意味深な名前だな・・・・まぁ、漢字は簡単そうだから読めなくもないが・・・鐸堵は無理だな)

(ふふ、すごいだろ?物語構成よりも考えたんだよ!)


 あっくんとわかれ、ひとりですすむたーくん。みちをとおっているとひとりのおんなのこがうずくまってないていました。


「どうした、譲ちゃん?何がそんなに悲しくて泣いているんだい?金はねぇが・・・自転車に乗ることが出来る俺だ・・・譲ちゃんの相談にものることが出来るぜ?」


(何かっこつけているんだろうか・・・)

(うまいこといってるだろう?)


 おんなのこはこたえました。


「・・・・拙者、道に迷いて我が家に帰ることも出来ずじまい・・・腹も空いてきてここで自らの命をこの身に着けている太刀で終わらせようと思っているところでした・・・」

「譲ちゃん、命ってもんをそうそう捨ててはいけねぇ・・・俺も一緒になって探してやるから、あきらめるんじゃねぇ・・・」


(何?何でこんなところに女侍がいるの?しかも、なんで切腹しようとしてるんだ?)

(彼女は非常にプライドが高いのさ・・・)


 まいごのおんなのこをひきつれていろいろなところへとむかうたーくん。しずみゆくゆうひにあせりをおぼえながらもあせらずにさがすのでした。


「もうちょっとだ・・・もうちょっとでお前の家に着くぜ?だからさ、そんな心配そうな顔をするんじゃねぇ」

「すまぬ・・・このお礼は後日、必ず返そう・・」


(もはやコメントも何もないな・・・)

(いいだろ?これ?)


 そしてようやく、かのじょのいえへとぶじにつくことができたのでした。おんなのこはははおやにだきつくとうしろをふりかえりましたが、たーくんはすでにいませんでした。


「・・・あの方・・・いずれ、またあえるだろうか・・・」


 たーくんはゆうひをせにじぶんのいえへとかえることにしました。


「今日もいい出会いをした・・・この出会いが俺を大人に変えていってくれるのだろうか?へへっ、俺もまだまだがきだ・・・変えてくれるのを待つんじゃなくて自分から大人にならねぇとな・・・」


〜END〜


「瑞樹、俺はものすごく、この物語を読んで頭にきたよ。うん、こいつはもうちょっと物語を変えたほうがいいんじゃないのか?」

「そうかな・・・まぁ、今日は読んでくれてありがとう。雅ちゃんにも見せてあげようかと思うんだ」

「ああ、あいつなら人助けとか大好きだからな・・・喜ぶんじゃないか?」

 世の中には子供向けの小説を書くにはポテンシャルが高すぎる人物がいることを俺は今日知った。


さてさて、今回は瑞樹と零時しか登場人物が出てきてませんが・・・いかがだってでしょうか?こんな子供を見てみたいと思っている作者でありますが、あったらなんだか子供に対する考えを改めないといけないと思っている所存です。さて、予定としては80話から新たな物語を書いていこうと思っています。今回はやはり魔法を使う上では王道?の異世界に零時を送り込みたいと思っています。

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