ルートS その二、ソルの警護は完璧!予習、復習目に焼き付けて・・・
タマ(友達の猫)は股連れ、(アルコールが)弱い酒・・・もとい、旅は道連れ、世は情け・・・いや、どうでもいいか。
「零時、もっと酒をもってこーい!」
俺に命令するソル。こいつは何をしているんだ?
「こんなアルコールが弱いんじゃ、アルコールランプだってできねぇぞ!」
よく言うぜ、お猪口一杯でここまで酔える人間がどこにいるんだ?俺はそんなことを思いながら一人で酒宴をしているソルを見ている。
「あ〜ソル、そんなに飲むときついんじゃないのか?」
俺以外にこいつを止める人材はいない。
ソルとルナの家が焼かれて一ヶ月が経った。
その間、変わったことは特になく、ソルと俺が一緒にいる時間が少々延長されただけだ。いまだに家が見つからないので彼女たちは俺の家にいるのだが・・・・はっきりいって大変だ。それに、今日から俺たち二人以外はいない。それにもきちんと理由があり・・・それは町内会の福引であたった温泉旅行が問題だった。
当初、全員で行く予定だったのだが・・・その権利は母さんたちが外れて俺たちの部活で行くことになったんだが・・・・二人だけ、自腹だということになってしまったのだ。
ただ単に、これは人数がオーバーしてしまったということだったのだが、最終的にじゃんけんという形(言いだしっぺは俺とソル。)になった。結果、ここにいるのは惨めな負け犬二匹であり、ソルはそこまでしていきたかったのか知らないがとりあえず飲んで忘れるということになった。そのような横暴をとめてくれる父さんと母さんも今は家にはおらず・・・・・俺には打つ手なしだし、困ったものだな・・・ははは・・・・
「・・・よし!」
「よしじゃないぞぉ!ほら、早く酒だ酒だ!浴びるように飲んだらぁ!」
「これで・・・最後だぞ?」
一升瓶を渡す。それを開けてソルはそれを確かに、浴びるように・・・いや、実際は浴びているだけだが・・・・からにしたのだった。そろそろ、夕日が傾き始めており、コイツハ本当に何をしているのだろうかと俺の頭の中では冷静にこの状況を判断しようとかんばっていた。
「あっはっはっはっは!」
そして、十分後・・・・
「・・・ぐが〜〜」
「ま、こうなるってことは目に見えてわかってたんだけどな。」
テーブルの上を不法占拠している缶ビールの空を俺はまとめて片付け始めたのであった。今後、不法占拠を排除した後は夕食を置かなくてはいけない。第一に、この家にいるのは俺とソルだけなので・・・寝ているソルを除外すると、俺しか残らない。したがって、俺が夕食を作らないといけないし、家事もしないといけないのだ。
「零時〜」
「なんだ?」
「私に任せておけぇ〜」
「・・・・」
よっぱらいがほざく寝言には興味がない。どうせ、うそだろうがな・・・
「・・・・ああ、お前に任せるよ。」
俺はテーブルに突っ伏しているソルを隣の部屋においてあるソファーの上に抱え上げてもって行ったのであった。
「さて、今日の夕食は何にするかな?一応、献立どおりに進むなら今日は魚だ・・・・」
俺、どちらかというと魚は駄目だ。ま、まぁ・・・・誰にだって苦手なものはあるんだし、これはこれでしょうがないから・・・一日とんで今日はお肉の日にしようかな?でもまぁ、今日は魚にしよう。俺が苦手な魚だが、いたって食べることができる秋刀魚だ。
「塩焼きがいいかな?」
そう考えながら俺は料理の支度を始めたのであった。
「おっと、そういえばまだ洗濯物を取り入れてなかったな・・・」
俺が今頃一人で生活していたら挫折していただろう・・・ゲームの中ではよく一人暮らしをしているがそんなの、大変ではないのだろうか?俺としてはやはり、誰かと住んだほうがいいと思う。勿論、いまだにいびきをかきながら寝ている機械の少女ではないことは確かなのだがね・・・
「・・・まぁ、ソルはこんなもんだろうな・・・」
洗濯物の一つを手にとって俺は一人ため息をつく。俺が手に持っているものを勝手に想像するがいいさ・・・男って言うのは頭の中で想像を創造するような生物なのさ・・・
「わるかったな、こんなもんで・・・」
「ああ、そうだ・・な・・?」
振り返らずとも、そこに誰がいるのか、わかる。だって、俺たち心はつながっているんだもん♪
「さっさと、私のブラジャーから手を離せ、そうしないと今度は零時の首が飛ぶことになるぞ?」
「はい♪お任せくださいませ♪(ええ、別にこんな小さい奴に興味はありません♪)」
いや、別に俺が下着に興味を持っていると思わないで欲しい。別に、興味はないぞ。
夕食時、ソルは静かに俺の目の前で食事をしていた。
「零時、ご飯粒がついてるぞ?」
「あ?どこだ?」
「ほら、ここだ。」
箸で器用に俺のほっぺについていたご飯粒をひょいと摘み上げてそのまま食べる。
「零時、おかわり。」
「しかしまぁ、よく食うな・・・」
機械だろうに、その胃袋はどうなっているんだ?
「ふ、食べておかないといざというときに動けないからな・・・」
いや、逆に食べたらおなかいっぱいで動けなくなるんじゃ・・・・そんな俺の疑問は夜空に消えた。
「零時、そろそろルナたちは帰ってくるんだろ?」
「ああ、明日・・・いや、明後日だったかな?」
「そういうことはきちんと確認しておかないと後で痛い目を見るかもしれないぞ?」
「そうかなぁ?別に俺はそう思わないんだが?」
「いえ、きちんとそういうことは把握していないといけませんよ。」
「・・・・」
俺はいつの間にか俺の隣の席に座って秋刀魚を食べている・・・・ローザを見ていた。ソルは既に戦闘体制に入っており、この場・・・一触即発のこの場で場違いなのは秋刀魚を食べているローザとしゃもじをローザに向けている俺だ。向けるべきものはしゃもじではない。
「・・・この前は逃がしたが・・・今回は逃がさん」
静かにそう言い放ち、いつの間にか頭には赤い鉢巻を巻いている。
「・・・夕食の席では暴れることは間違っているんですよ?私のマスターがそういっています。意外と、厳しい人なんですよ。零時さんはそう思わないんですか?」
別にそれは当然だと思うが・・・・
「それに、私が襲うのなら既に襲っていますよ。ソルさん、あなた先ほど寝ていたでしょう?よだれたらしながら・・・」
「ぐ・・・」
「いささか、緊張の糸も気がつけば途切れていたようですからね・・・ここを敵は狙ってくるんじゃないんですか?」
はっきり言うが、彼女言うことは正しい。
「さ、ソルさんも今一度席に座っておとなしく零時さんからおかわりを受け取ってください。本日、私はあなた方と争いに来たのではないのですよ。」
そういって秋刀魚の骨を今度は食べ始める。
「・・・わかった、その話を聞こう。零時、やはり私にもお代わりついでくれ。」
「あ、わかった。」
俺は持っていたしゃもじが場違いではなかったことに・・・馬鹿らしかったが・・・感動したのであった。
夕食も終わり、普段だったらソルが風呂にはいって俺と談笑するという時間は急遽、招かざる客であるローザの提案を聞く羽目になったのであった。
「・・・ええと、まとめると俺に来て欲しいと?」
「ええ、私のマスターがそれを望んでいます。別に零時さんを襲うようなことはありません。ソルさんは来なくてもかまいませんが・・・」
「何故だ?」
不満そうな顔を見せてローザに食って掛かる。
「それはですねぇ・・・私たちは別に零時さんを襲う理由が既にありません。次に・・・いえ、こちらのほうが大きな理由なのですが・・・・ソルさんは別に零時さんの魔獣さんではないでしょう?」
確かに、そうだ。これ以上はさすがに『部員』が『部長』を助ける理由なんてないだろう。
「・・・十分にソルさんも零時さんにはお礼を終えたでしょうし・・・」
いや、それはどっちかというとお礼はしてもらっていないような・・・・どちらかというと俺がこき使われているな・・・・ビールは飲むし、俺が適当に料理を作れば文句は言うし・・・肩凝った、腰がこった、足がこった・・・機械の癖してこりやすい・・・・微妙にわがままさんなのだ。
「た、確かにそうだが・・・・魔獣じゃなくても構わないだろう?私がいても別に迷惑になるわけがないだろう?」
「さぁ、どうでしょうか・・・一つ、提案するならば自分のやってきたことをその胸に手を置いて考えてみたらどうでしょう?そうすれば零時さんに自分が何をしてきたかお分かりになるんじゃないんでしょうか?」
「む、むぅ・・・」
ローザに言われたとおり、ソルは手を胸において真剣に考え始めた。
「・・・さて、彼女はいいとして零時さんは私と一緒にきてくれるんでしょうか?」
「・・・そうだなぁ、とりあえずこの前はローザに襲われたから・・・」
「あれはですねぇ、正直恥ずかしいのですが・・・事故ですね。誤射です。」
「・・・・・もっと詳しく説明してくれ。」
そういうとこほんと咳をして・・・
「正確に言うと、私のマスターからは『空砲でちょっとだけおどしてあげなさい』といわれてたんですけど・・・何を勘違いしたんでしょうね?」
さぁ?
「・・・『空間消滅砲(略して空砲)でちょっとだけ墜としてあげなさい』と勘違いしたわけです。」
「それはまた、撃墜王もびっくりの勘違いだね・・・」
そんなことを話していると・・・・俺の肩を誰かが掴んだ。
「・・・ソルか?どうした・・・」
ソルの目にはめちゃくちゃな炎が渦巻いていた。
「・・・・すまん、零時・・・思えば私はさすがにこれはどうかという生活をしてきていた。」
「うん、ようやく気がついたか・・・俺はあえて、黙っていた。」
「む、やはり気がついていたのか・・・」
顔を真っ赤に染めるソルだが、そりゃまぁ、あれだけ酒をかっくらってぐが〜と寝ていれば、誰だって怠惰な生活だと気がつく。
「・・・言わなくてもわかると思うが・・・私が零時より先に入るのは零時が入浴している間は常に零時がお風呂に入っているのを天井裏から確認している。ま、まぁ、念のため録画もしているし、後に零時が寝た後もそれをもう一度じっくり見ている。」
「・・・・・」
そ、そいつはびっくり・・驚いた・・・・
「それで、それを終えた後も零時の身辺を護る為に私は零時の部屋に忍び込む・・・もとい、音もなくはいってきて零時のベッドの中に入っていつでも護れるようにしているのだ。きちんと、零時の夢の中でも警護をしているぞ?」
「・・・・」
それって、俺の隣で寝ているだけじゃないのか?いや、普通はそこまでしないだろう?
「・・・・だ、だから・・・」
「だから?」
「私を零時のパートナーにして欲しい。」
「・・・・・・」
ソルって、意外とまめなんだなぁ・・・ではなく、どうやらルナよりすごいことをやってくれそうな人物だと俺は再確認できたかもしれない。
「ああ、これからもよろしく頼むよ・・・・・」
半ば疲れながら俺はソルにうなずいたのであった。
「私に任せておけ!」
どんと胸を叩いたソルを見ながら、俺は微妙にこれから先、もっとすごくなりそうだなと思いながら・・・・
「さて、それじゃあ行きますよ。準備はいいですか?あ、荷物はいらないんでそのまま・・」
そういったローザをソルと一緒に追いかけ始めたのであった。
久しぶりの更新ですが、いたって今回はすばやくかけたのではないかと思います。人数絞ることでやっぱり詳しく話がかけますね・・・いやはや、他の人物がでてきてないのはちょっとこまったことですが・・・。ルートSではどちらかというと平和的にことが解決していくと思っています。できましたら、どの話が一番面白いか・・・はたまた、面白くなっていきそうか連絡してくれるとうれしいです。それでは、また!




