表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
53/101

機械∞対俺一人の夜の鬼ごっこ♪

二、

 夢の中・・・いつもと同じように俺の目の前にはテレビで見たことしかないビル街が広がっている。まぁ、俺たちの住んでいるところが微妙に田舎なのかもしれない。とりあえず、俺は夜のビル街の近くの道路に一人たっている。ただ、それだけだ。

「・・・全く、毎日毎日・・・・どうしたもんだろうな?」

 この夢は怖い。

この夢は恐ろしい。

この夢は・・・危険なのだ。

この夢を見始めたのは雅が小さい頃にもってきた本がきっかけだ。

それは英語で書かれており、当時の俺は英語の存在をあまり知っていなかったので宇宙人が書いたものかと思って眺めていたものだ。そして、ある日・・・俺は二人の少女が描かれているところを見つけた。一人は太陽を、そして、二人目は月を手に持って描かれていたものだった。近くにいた瑞樹はそれを見て

「名前でもあるのかい?」そんなことを聞いてきたことを覚えている。それに対して俺は首を振ったのだが・・・英才教育を受けていたらしい奴はそれを

「ソル」と

「ルナ」と呼び始めたのであった。結果、俺もその少女をそのとおりに呼ぶようになった訳だ。だが、これは所詮きっかけ・・・小さい頃の俺はその二人と遊びたいと思っていたのかもしれない・・・・ある日、とうとう俺は夢の中でその少女に会うことが出来た。だが、そのときはルナのほうしかおらず、しかもこのビル街に彼女は走っていったのであった。俺はそれを追いかけていった。夕方だったビル街はあっという間に暗闇に包まれ、俺は独りしかいないことに気がついた。誰もいない、音もしない、風も吹かない・・・・魔法を使用することが出来ないことに気がついた。そして、ここには何かが潜んでいることにも気がついていた。何故なら、この世界では月が出ると・・・奴らが目覚めるのだ。

「・・・・さて、おいでなさったかな?」

 今日も夜が始まる。所詮、俺が夢を見る間だけの出来事・・・・ある意味、ファンタジーな物語だ。

 暗闇のビル街に月が出始める。これが戦闘の開始であり、この月が沈むまで俺は寝ることなどできず、ぼさーっとすることだってできない。

『キュイィィィィィィィン』

 ビルの窓に反射するそこには大きな機械らしき者たちが機動を始める。大中小、さまざまな形をした者たちが月の光を浴びて立ち上がっていく。俺は彼らに対して背を向けて走り出したのであった。多分、彼らは月光をエネルギーにしているにちがいない。

 背後から迫ってくる嫌な感じに対して俺は右によけ、更に右からやってきたとんがってて危ないものを頭を下げてよける。

未だに、この世界では魔法が使用できないし、勇者が使ってそうな剣だって落ちてはいない。

この機械たちはなぜか知らないが俺を狙ってくるし、俺は逃げるしかない。

立ち向かっても構わないと思うのだが、どう考えてもあのごつかったりスマートだったりしている機械の体に生身の人間(装備 素手 学生服 靴)が勝てるとは思えない。コンクリートだって粉砕するパンチですよ?俺の頭なんて跡形も残らない可能性が高いってもんですな。無駄なことはしてはいけないのですよ。

 とりあえず、追われる側としてはなるべく隅っこを走らないようにしている。奴らはミサイルを撃ってきたり、ビームを撃ってきたりもまれにあるのだが・・・・狙いがへたくそなのかロックオンシステムをつんでいないのか知らないが今まであたったことは無い。だが、追い詰められてしまっては危ないので広い場所で逃げているのだ。

「・・・・ビルの中にはいるって手もあるんだけどな・・・。」

 最近になって気がついたのだが、ビルの中には人がいるようである。だが、ビル内部から見えるものたちの気配は普通の人間ではない気がする。目は紅かったような・・・・それに、生々しい音まで聞こえてくるのだ。

「・・・・ここはどこなんだろうな?」

 とりあえずここは俺の夢の世界だ。どこかにセーブポイントでもあるのか知らないのだが、月が降りてしまったとき・・・・そう、俺が夢からいなくなるときには場所は記憶されており、この数十年間・・・機械達から逃げてきた。走った距離はすごいことになっているに違いない。万歩計でも装備したほうが良いかも知れんな。

「・・・おっと!」

 そして、どうやらこの機械達は学習能力があるようで小さい頃に比べると狙いが正確になってきている。そろそろ俺が討たれてしまう日も近いかもしれない・・・・。

 ま、ただでやられるのは俺の性分じゃない無いんでね。死ぬときはそこいらの機械に突貫して死んでしまおう。そんなことを考えながら今日も一人で道路を駆けるランナーとなる。ゴールはどこだろう?小さい頃はそう考えていた。だが、そんなものはないのだろう。終わるとしたら俺が死んでしまったときぐらいかもしれない・・・・。

 夜空に浮かぶものは満月だけ。他に星なんてないし、飛行機だって飛んでいない。UFOも見たことないし・・・そういえば・・・・空飛ぶ機械もまだ見たことは無いな。まだ開発されていないのかもしれない。

 満月もそろそろ眠たくなってきたのか段々と降下してくる。俺は走るだけだ。満月が沈んでしまえば俺はとりあえずおきることが出来る。起きれば機械達は追ってこないし、現実におってきても魔法ぐらいは使えるから悲惨なやられ方はしないと断言できる。

「・・・・・あと一、二分ぐらいかな?」

 時間の感覚はこの世界では全く無く、疲れることも無い。まぁ、それゆえにここまで逃げてこられたんだけどな・・・・疲れないのならきっと現実世界では俊足のランナーとして役に立つかもしれない。それができれば苦労はしないのだが・・・・。

 もう少し、ほんのもう少しというところで俺の目の前に延々と続くはずだった道路が全て消えた。目の前に広がるのはたんなる闇だ。その先からは何も感じ取れないし、感じてしまえばあまりいいことはなさそうである。まるで、ニコチンの塊のようだった。諸君、タバコはやめよう!って言っている場合ではないな・・・

 とまってしまって俺は後ろを振り返った。

沢山いたはずの機械達は姿を消しており・・・いや、自分たちの影に飲み込まれていっているところだった。

必死に手やアンテナを動かして脱出をはかっているのが俺にも見ることが出来る。

中にはまだ両腕が無事な奴は影に向かって銃を撃っているし、体が分裂するような奴は本体を犠牲にして小さい体で脱出をしている。

俺のことなど眼中に入っていないようだった・・・・だが、その小さい体も影の中から出てきた怨霊みたいな手が引き込んでいく。あっというまに飲み込まれてしまった。あ〜あ、いじめっ子には制裁が下るものなのだ・・・・と、言っている場合ではない。完璧に敵も存在しなくなった俺に対して影は謎の存在である。

『・・・・っぁぁぁぁぁ!!』

 背後の影からそんな声?が聞こえてくる。

俺は身構えることも無く・・・かといってしりもちをつくでもなく、回れ右をして機械達が飲まれてしまったそれぞれの影をジャンプしながらその場から逃げ出したのであった。

これはあれだ、いわばラスボス的存在がその姿を見せるに違いない。ここで俺が何か戦う手段を持っていれば勝つことが出来ようが・・・・あいにくながら俺には両手と両足しかない。いや、もしかしたらあそこから出てくるものは先ほど呑まれていった機械達が合体した姿かもしれないのだが・・・・そこのところだどうなのでしょうか?気がかりで真面目に走れません。

 勇気を出して振り返ってみるとそこには影から姿を見せる少女がいた。なぁんだ、女の子じゃん・・・とそう思えない俺。彼女は間違いなく痴漢撃退用スプレーよりも強力そうな重火器を装備していた。強そうですね・・・・。

「・・・・さて、逃げるか、戦うか・・・。」

 俺の脳内ではこの緊急事態に対して各国の主が会議を開始した。

俺A

「あれは間違いなく危険なものだ。あの顔はルナそのもの・・・・」

俺B

「いや、あれは我々の救世主に違いない。」

俺C

「それもどうかと・・・・とりあえず、これまで続いてきていた伝統?を打ち砕くチャンスを握っていると思いますが?」

俺D

「破壊すべきだ!」

俺F

「構わんが、それはどうやって?」

俺A

「・・・危険だが、媚を売れば・・・」

 結局、俺の中での会議はまとまらず・・・・その場に待機ということになった。空から月が降りてきて・・・この夢物語も終わるはずだったのだが、月は段々と小さくなってその機械の中にはいっていった。そして、俺の頭の中でも決着がついた。

俺A、B、C、D、F

「「「「「退却!!!」」」」」

 俺は再び回れ右して全速力で逃げ出した。突如、背後から爆発音が・・・・俺の隣を駆け巡る。気がつくと俺の目の前の道路に一本のさびた剣が刺さっており、更にその先には先ほどの女の子が・・・・

『武器不携帯 戦闘意欲零』

 相手からはそんな声?らしきものが・・・・いや、俺としてはどうしたらいいのだろうか?

『私と戦いたいのなら・・・剣を取って。』

 夢の中で始めて声を聞いたのが機械の少女とは・・・なんだか悲しい気がしないでもないが、どうやらこの人は俺が剣を取らない限り襲ってこないようである。いやぁ、こんな人相手に暴力はいけないいけない。どんな理由があっても、そういうことはダメだ。

『この悪夢を終わらせたいのなら、この剣を取って私と戦って勝って。』

 俺は剣を黙って引き抜いた。よし、相手は機械だ。遠慮はいらねぇ。剣を持つのを確認すると相手も銃らしきものを握り締める。だが、俺は剣を構えなかった。

「・・・君は誰だ?」

『私はルナ・・・あなたたちが付けた名前。この悪夢を生みし物・・・』

「君を倒してもいいのかい?」

『所詮、はかない夢の一説・・・現実には影響などしない。でも、ここはあなたの夢の中・・・あなたには影響がある。』

 俺はそういわれて満月も何も無いただ、暗闇の広がる夜空を仰いだ。あ〜やっぱりそうだったのか・・・小さい頃にこけて機械達にやられなくてよかったぜ。

 俺が黙っていると相手は俺に話しかけてきた。

『・・・他には?』

「ない。」

『私に勝ったら・・・いや、勝ってくれたら・・・なんでもしますよ。この夢を壊します。』

「・・・・それはどうも・・。」

 俺は剣を構えた。まぁ、現実世界じゃ使ったことのない代物なのだが・・・今の俺は夢の中の俺。現実世界で夢のことを悩んでいても仕方が無いと思って夢の中でのみ、この夢を走りながら考えていた。俺にとってこの夢は悪夢だったことは確かだ。

「・・・いくぞぅ!!」

 剣の降り方なんて上からか横からか・・・どちらかしかしらない。単調なものだし、この剣はぼろぼろだ。どこかにあたれば一発で砕け散ってばいばいだな。

 相手は大丈夫だと言ったので俺は相手の心臓を狙った。

いや、機械だからな・・・心臓があるかどうかは知らないが、効果的だと思われる。

よほど集中していたのか、もしくはこの世界での体の動かし方を知っている俺だったからかわからないが、相手よりも早く剣をつきたてることが出来たと思ったのだが・・・いや、実際には相手に当たったのだが・・剣の耐久度がガラスよりもひどくなっていたのだろう・・・見事に砕け散って俺の手には柄だけが残っていた。

『・・・損傷微量・・』

 いや、一応ダメージは与えていたらしい・・・・ちょっとだけど・・・。砕け散った柄を俺はどうしたものかと眺めていたのであった。相手はそこまで待ってはくれない。レーザーブレードを出して迫ってくる。とても未来的な武器ですね・・・。

「どうせなら、それを渡して欲しかったものだな。」

 悪態をつきながら俺は柄を持ったまま回れ右して逃げ出した。とりあえず、この世界で始めて手に入れたものが砕け散っていては話にならない。この世界じゃ、魔法が使えないのだ。柄だって使えないようなものだが、無いよりはましかもしれない。

『・・・この世界で魔法を妨害していたものは消えた。』

 俺の心でも読んだのかそう答えたルナに俺は振り返ろうとしてやめた。それならさっさと壊してしまおう。壊れた剣の柄に力を集め、兄貴から習った魔法の剣(元は雅の痴漢撃退用武器)を作り出す。古い柄からは新しい刃が出てきて俺はそれをも握り締めて相手へと向き直る。

『・・・イージーモード解除、ノーマルモードへ移行』

 これまでは難易度が優しかったらしい。相手の背中から生えている羽らしきバーニアから無数の武器が姿を現し、ルナの体を蒼い透明の膜が覆う。

『防御壁召喚』

「ファンタジーだ。」

 俺は一言そういうと相手に向かって走り出した。そして、相手の全ての存在を壊すような感覚で狙いを付ける。当然、相手もそれなりに抵抗してきており、俺の急所へと狙いを定めている。

「うぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 意味無く叫んでみたのだが、兄貴から習ったときあの人は

「・・・・気合だ。」それだけ言っていた。だから、まねしてみたのだが・・・あの寡黙の兄貴が叫ぶところなどみたことがない。

 剣は見事に貫通し、俺はなんだかとても嫌な気分になった。勿論、相手の行動は停止・・・どうやらこの機械の少女の心臓もここにあったようだ。

「・・・終わったか・・・だけど、どうやってこの夢を壊してくれるんだ?」

 これ本体だろ?これ?本当に壊してしまって大丈夫だったのだろうか?そんな不安がこみ上げてきた俺に剣が刺さったままのルナは行動を再開し、話しかけてくる。グロい。

『心配無用、これで私を捉えていた枷もなくなり、私とあなたは自由です。』

 そういって右腕に持っていたかっこいい銃を夜空に向ける。彼女の体は光って、俺はそれに驚いてしりもちをつく。ひやりとした感覚がお尻をなでる。

『・・・崩壊・・・』

 たった一言の言葉で機械の少女・・・ルナは俺が今まで走ってきていたビル街を消した。そして、剣は消えることが無かったのだが・・・立ち上がって俺を見ながら言ったのであった。

『明日からよろしくお願いしますよ。』

「え?ああ?」

 そういって俺の目の前から姿を消したのであった・・・・。そして、その少女のことを俺は・・・ちょっとだけ怖く思ったのだった。そして、俺の意識も覚醒したのだった。


今回の零時は色々と問題を抱えています。この夢の話も元は昔の零時に付ける予定だったのですが、めちゃくちゃな話になってしまって断念せざる終えませんでした。まだまだプロローグ的な扱いで登場人物があまり出てきていないのでこれからもまだまだ出していきたいと思います。そして、予告なのですが・・・もしかしたら自分が始めて書いた小説を再び書き直してまた出すかもしれません。あの頃は誤字が多かった・・・いや、今も何かするとあったりするんですけどね。そのときはよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ