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零時:相談!!

え〜緊急事態が起きてしまいました!!とても更新が遅れた?理由が今、明らかに・・・後書きにて説明します。

二十二、

 あれから、数日がたったのだが一向に誰も俺の部屋にはいなかった。学校に行っても彼女たちは俺と目を合わせることはあれ、話しかけてくることなどまったくなくなっていた。とても、寂しい。

 悩んだ挙句に瑞樹と双三に相談することにして、俺はあるとき二人を屋上に誘った。時間帯はお弁当の時間帯だ。

 まだ二人にはセレネたちとの不仲を相談していなかったのだが、あっさりとあっちから指摘してきた。


「・・・零時、近頃彼女たちとはまったく話しをしていないみたいだね?」


「・・・・やっぱ、わかるか?」


「どうしたの?けんかでもしたのかしら?」


 むぅ、俺としてはけんかしたりするのは嫌いなのだが・・・・・困ったものだな。どうすれば一番いい方向にことが運べるものかと二人に尋ねてみた。だが、尋ね方はちょっとだけ質問形式にさせてもらった。


「・・・・なぁ、二人は・・・・・そうだな、瑞樹だったらお前の彼女ハニーたちと友達、どっちを大切にする?双三だったら勉強と友達、どっちを取る?」


 俺の質問に二人は箸を進めていた手を休め、それぞれが考えるような仕草(瑞樹は人差し指でこめかみを押さえるように、双三は親指と人差し指をあごに当てて)を数秒だけしてから瑞樹から口を開いた。


「・・・・僕だったら、間違いなく僕のハニーを大切にするね。何でかって?僕の趣味を邪魔するものは友達ではなく、理解者ではない。僕の友達であるためには僕の時間を大切にしてくれる人物ではないと務める事ができない。勿論、場合によっては友達のほうが大事だとおもうときがあるかもしれないけどそれはまず、こないだろうね。」


「・・・・できればもっと詳しく、俺にもわかるように簡単に説明してくれないか?」


 悪いがよくわからない。俺が頭が悪いのかこいつの頭の中がHAPPY!!なのかしらないがな。


「ようするに、趣味はまちがいなく自分を裏切らないだろうね。友達っていうのは自分とは違う人間だ。相手の心を見ることなんてできないだろうね。だからさ、人間関係って言うのは大変なんだよ。相手のことを考えて動かないといけない。良かれとおもってやったことが最終的に、もしくは半ばで相手を傷つけることになりかねないんだからね。零時、君が彼女たちに何をしたのか知らないけど・・・・そういうことになったんじゃないかな?」


 眼鏡をついとこれ見よがしに俺に見せつけ、再び箸を動かし始めた。俺はため息をついて双三のほうに向き直った。双三はちょっとだけ首をすくめて面白そうに俺たちのやり取りを見ていたようだ。


「・・・面白いのね、あなたたち・・・。」


「そりゃ、どうも。じゃ、双三の答えを聞かせてくれないか?」


 双三は座りなおして俺と先ほどから高速で箸を動かしている瑞樹を見た。


「・・・私としては残念な結果としてそこの瑞樹と同じ結果よ。私も友達よりも勉強のほうをとるとおもうわ。」


 当然のように俺は理由を尋ねる。うう、友達が大事だっていういいやつは俺の友達の中にはいないのか!


「理由?瑞樹が言ってたってわけじゃないんだけどね・・・・勉強してれば社会に認められるって言うけどさ・・・・その社会も人の成り立ち・・・そうでしょ?」


「まぁ、頭の双三が言うならまちがいないんだろうな・・・・。」


「だからさ、私としては・・・・人付き合いよりも机に向かってたほうが気が楽なのよ。零時、そういうことをたずねるぐらいなら自分の心の中で決着、つけたほうがいいわよ?ここでいっそのことだから彼女達のことを無視したら?意外とあっちが寂しくなって話しかけてくるかもよ?彼女たちもやっぱり零時のことを気にしていたみたいだし、なにかを期待しているように感じられたわ。」


 不適に微笑む双三にちょっとだけ恐怖を感じたがそれはそれだ。今回は俺が悪いのだろう・・・。


「でもさぁ、なんでお前たちは趣味のほうを選ぶんだよ?納得いかないからもっと詳しく教えてくれよ。」


 俺が憤慨して二人に尋ねると二人はやれやれといった感じで俺を見てきた。


「・・・・いいかい、君は自分が傷つくのが怖くはないみたいだけど誰かに背中を押してもらいたいみたいだね?君の背中を押して上げられる人たちは誰もいないんだよ?そう、親友の僕たちでもね。」


「そうよ、私たちができることは話を聞くことだけね。零時、ここからさきはあなたが決めることだとおもうわ。」


 意外と・・・人ができている親友たちなのかもしれない。いや、もしかしたらこの二人・・・何気に面白がって俺を見ていないか?


「ま、はっきりいうけど零時がとるべき行動は決まっているよ。零時は仲直りしたいんだよね?」


「・・・もちろんだ。」


「それなら、そうだねぇ・・・・君が全員を集めて一挙に説明することは不可能だとおもうから一人一人に話をしていったほうがいいんじゃないかな?間違っても・・・・下手なことをいわないほうがいいんじゃないかな?」


「それはわかってる。」


 決意を胸に静かに瞳を燃やしている俺に双三はボソッと告げた。


「・・・・・自分で気がつかないで相手を傷つけたりするんじゃないの?」


「・・・・。」


「自信がないのねぇ・・・・。」


 俺の静かに燃えていた瞳は静かに沈下・・・・再び燃え上がることはなかなか難しそうだ。


「双三、どうすれば零時にも楽に一人を呼び出すほうほうってないかな?」


「下駄箱の中に手紙を入れるのは?」


「ラブレター作戦かい?」


「いや、果たし状作戦。」


 適当に笑いながら話しているのでとても不安なのだが・・・・俺も何かを考えたほうがいいのだろうか?ソーラとノワルは話がわかるような人物だから大丈夫だとはおもうが・・・・問題はセレネだな。何故怒ったのかはよくわからないのだがあいつのこころはまっすぐだ。


「とりあえず零時がもっとも仲直りが難しそうだとおもう人からあたってみたらどうかな?」


 おお、さすが我が親友ではなく心友・・・・瑞樹だ。俺の心の中もきっちりわかっているではないか・・・・。


「それはいいとして、やっぱりどうやって呼び出すのかが問題じゃない?」


「・・・・一人になったところを後ろから・・・・」


「瑞樹、それは犯罪だ。」


「そうね、さすがにそれはちょっと・・・やっぱり夕焼けで殴り合いっていうのはどう?」


 そこまで俺は熱血ではないのだが・・・・大体、殴り合ってどうするのだろうか?


「やっぱり、普通に話しかけるのが一番だとおもうんだが・・・・。」


「それじゃ、いつものように無視されるんじゃない?今日だって三人に話しかけようとしていて零時、めちゃくちゃ無視されてたわよ?これ以上クラスの雰囲気を悪くしてもらいたくないわね?」


 うう、そうなっちゃうのか・・・・俺だってできれば静かに暮らしたかったさ。

 黙っていた瑞樹が再び口を開いた。


「・・・・・彼女たちがよくいる場所とかわかるかな?そこさえわかれば一人になったときに・・・・」


「後ろから襲ったりしたらだめだろ?」


「いや、そこで彼女の手をつかんで話をしたらどうかな?」


「ああ、それならいいんじゃない?よくありそうで面白くないけどそれだけ世の中に普及しているってことじゃない?」


 うんうんとうなずいている二人にちょっとばかり不安を感じたのだが・・・・まぁ、それでいくしかないのだろう・・・・。


「わかった。それでいってみるよ。」


「零時、がんばってね?」


「そうよ、せっかく昼休みをつぶしてまであなたに付き合ってくれたあげたんだからね?」


「ああ、わかった。二人とも、ありがとうな。」


 俺は素直に頭を下げて礼を言った。


「・・・・ところでさ、零時に聞きたいことがあるんだけど・・・・あの三人のそれぞれが一人でいるような場所を知ってるの?」


「・・・・・。」


 俺、そんなこと知らない・・・・・。


「・・・・零時、やっぱり一人一人の後ろを追いかけて一人になったときに捕まえたほうがいいよ。」


 ほ、本当にそうするしかないのだろうか?


どうも、お久しぶりですね。いやぁ、書いていた小説のデータがすべて、消えてしまいました・・・・ぐすっ、四十近くまで書いていたのに・・・・くよくよしてたら結構間が開いちゃいましたね。これからもおそくなったりするかもしれませんが、よろしくお願いします・・・。

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