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第40話「最初に浮かんだ顔」
凛は目覚めてすぐスマホを確認した。
創作フェス公式から通知が来ている。
昨日の見間違いではなかった。
「なんで、私に?」
恐る恐るプロフィールを開く。
フォロワー数。
イベント実績。
企業協賛。
全部本物だった。
「え、本物?」
そして。
DM欄。
未読一件。
凛は数秒悩んだ。
開く。
はじめまして。 創作フェス運営事務局です。 真白様の作品『ブロッサム・モモラ』『スターリィ・レックス』を拝見いたしました。
創作フェスへの出展および今後の展開について、一度お話しさせていただけないでしょうか。
「え?」 思わず声が出る。 続きを読む。
なお、商品化や製造に関するご提案を行う場合、金型費用および製造費用は弊社負担を予定しております。
凛は完全に固まった。
「え?」
もう一度読む。
やっぱり意味がわからない。
「商品化?」
祖父の工場で作った一点物だ。
それが?
商品化? 販売?
「無理無理無理無理」
ベッドの上を転がる。
心臓がうるさい。
怖い。
でも。
少しだけ。
嬉しい。
凛はスマホを握りしめた。
真っ先に思い浮かんだのは。
美琴でもない。
『柊』
だった。
「……どうしよう」
嬉しいことがあると。
一番に伝えたいと思ってしまった。




